【サンクトペテルブルク=坂井光】ロシアのサンクトペテルブルクを訪問した森喜朗元首相は21日、プーチン大統領と同日オープンしたトヨタ自動車の工場で会談した。大統領はトヨタの工場開設は「両国に長く横たわっている問題を解決する基盤となる」と評価。そのうえで「領土問題が最終的に解決することを確信している」と述べ、経済交流が北方領土問題の進展に役立つとの認識を示した。
森元首相は会談前に福田康夫首相からの親書を大統領に手渡した。大統領は「領土問題を解決しようと自分が真剣に考えていることを福田首相に伝えてほしい」と発言。後継指名したメドベージェフ第一副首相については「日ロ問題の継承性は完全に保証されている」と、同氏が大統領になっても対日政策に変更がないと強調した。(00:02)