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海幕幹部らを処分 背広組は不問に 給油量隠蔽で防衛省

2007年12月21日23時50分

 防衛省は21日、インド洋での給油量取り違えを海上幕僚監部で隠蔽(いんぺい)していた問題で、当時の防衛部員2人を減給などの懲戒処分にしたほか、監督責任で幹部ら8人を訓戒や注意処分にした。隠蔽に関与した他の職員は「特定できなかった」として処分しなかったうえ、間違いに気付く立場にあった内部部局(背広組)は処分対象にせず、甘い処分となった。

 同省によると、最も重い処分は当時の海幕防衛課の防衛班先任(現1等海佐)で減給1日分。03年5月に防衛課長(すでに退職)と先任らは数字の誤りに気付きながら相談の上で、上層部に報告しなかった。先任の上司だった班長(現海将補)は相談に加わったか特定できず、注意義務違反として戒告処分とした。

 防衛課長については「停職10日相当」としているが退職で処分できないため、10日分の給与を自主返納するよう求めるという。

 そのほか当時の防衛部長を訓戒、防衛調整官を注意処分にした。数字の入力ミスをした当時の海幕運用課の課長ら6人を訓戒や注意処分にしたが、直接入力に携わった課員は特定されず処分しなかった。

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