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「時効直前」4度目の不起訴 短大生死亡事故
岡山市で平成14年、短大生中桐裕子さん=当時(19)=が死亡した事故で、岡山地検は20日、業務上過失致死容疑で書類送検され、岡山検察審査会が不起訴不当を3度議決していた当時高校3年の女性(23)について、嫌疑不十分で4度目の不起訴とした。
公訴時効は22日午前0時。地検は「酒気帯び運転でなければ死亡事故を避けられたとまでは証拠上、いえない」と説明した。
事故は14年12月21日夜、酒気帯びで速度超過の女性の車が中桐さんの自転車をはねた。女性は道交法違反(酒気帯び運転)で罰金となったが、業務上過失致死罪で起訴はされなかった。
審査会が今月12日、「酒気帯びでなければ衝突を避けられた可能性がある」として、3度目の不起訴不当を議決していた。父の裕訓さんは「この5年は娘に責任はなかったと確信ができた意味のあるものだった。しかし、故意の酒気帯びが分かっているのに、なぜ起訴できないのか」と嘆いた。