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【栃木】

『病院は瀕死の重傷』 佐野市民病院 福光院長が初会見

2007年12月21日

 佐野市民病院の福光正行院長(69)が二十日、院長就任後初めて記者会見を行い、「病院は瀕死(ひんし)の重傷だが、行政も市民も危機感を感じていない」と訴えた。福光院長は今年四月、常勤医ゼロとなった同病院を引き受け、医師確保など病院再生に努力している。就任八カ月を経て今の心境は「地域医療を守るため、この病院をなんとしても生き返らせなければならない。全市を挙げたバックアップが必要」と述べた。

 指定管理者への移行が先送りされたことについては「慎重に手続きを進めているためではないか」と分析。医師不足問題では「魅力的な病院をつくれば医師も患者も集まってくる」とし、将来は腎臓病治療に特化させるなど特色ある病院をめざす意向を示した。 (梅村武史)

 

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