アパッチヘリ購入見送り メーカーの4百億円投資宙に2007年12月20日20時05分 防衛省が予算要求していた戦闘ヘリAH64D(アパッチ)1機の購入費(216億円)が財務省原案に盛り込まれず、来年度の購入が見送られる見通しとなった。ヘリ1機で戦闘機2機分に近い高額な武器購入にストップがかかったことで、メーカーが負担した初期投資約400億円の返済が宙に浮き、装備品調達の無計画ぶりを露呈した形となった。 防衛省によると、米国製の「世界最強ヘリ」とされるアパッチは02年度から国内ライセンス生産で10機を購入。当初は62機の導入計画を立てていたが、今年に入り米ボーイング社が生産中止を決めたため、来年度以降の購入数を3機で打ち切ることに決めた。 ライセンス生産の場合、国内メーカーが支払うライセンス料や生産ラインの投資費用は機体価格に上乗せする仕組みだが、全体の購入数が減ったため、価格が大幅に上昇。02年度は1機約60億円だった価格が約3.6倍に膨らんだ。
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