2007年 12月 20日
丸亀と坂出で発砲事件相次ぐ・爆発物も…
20日、丸亀市と坂出市で2件の発砲事件が相次ぎ、警察が関連を調べています。20日午前0時半ごろ、丸亀市飯山町の無職、請川一夫さん58歳から「車に拳銃を撃ち込まれた」と110番通報がありました。警察が調べたところ、請川さんの家の車庫に止めていた車のボンネットやフロントガラスに、数発の銃弾の跡があり、近くには、薬きょうが落ちていました。警察によりますと、家の中にいた請川さんが、不審な音を聞いて外に出たところ、車が拳銃のようなもので撃たれているのに気がついたということです。事件当時、家には請川さんと妻がいましたが、ケガはありませんでした。請川さんの家では、去年7月、2階のベランダに手りゅう弾が投げ込まれ、クーラーの室外機が吹き飛ばされる事件も起きていますが、犯人はまだ捕まっていません。一方、坂出市江尻町では20日午前6時30分ごろ、暴力団事務所の「誠興業」で、パンパンというけん銃の音がしたと、警察に通報がありました。警察官が駆けつけたところ、事務所の玄関の窓ガラスに、銃弾が貫通した様な穴が1個あいているのを発見しました。犯行当時、事務所は無人でけが人などはいませんでした。丸亀と坂出の発砲事件の現場は約7キロの距離で、警察によりますと、この事務所には車に発砲された請川さんも度々出入りしていたということです。警察では、何者かがけん銃を発砲したとみて犯人の行方を追うと共に、2つの事件の関連を調べています。

倉敷市で芥川龍之介の直筆原稿見つかる
倉敷市に寄贈された資料に、文豪、芥川龍之介の直筆の原稿などが含まれていることがわかりました。文学的にも貴重な資料とみられています。これは、倉敷市出身の文学者薄田泣菫の遺族が、市に3年前に寄贈した資料の中から見つかりました。確認されたのは、芥川龍之介の代表作「地獄変」の冒頭部分の2枚と、「邪宗門」の22枚の直筆原稿で、どちらも保存状態は良く、手直しした跡なども明確にわかるということです。特に、1918年に新聞で連載された邪宗門は、今回見つかった直筆原稿の内容と人物の設定が大幅に異なるなど、新たな発見がありました。このほかにも芥川龍之介が薄田泣菫に宛てた手紙なども見つかっており、倉敷市では、早いうちにこれらの資料を一般公開したいと話しています。

高梁川水系 取水制限入り
主要ダムの貯水率が低下しているため、岡山県西部を流れる高梁川水系で、20日から取水制限が始まりました。高梁川水系の主要ダムの平均貯水率は、20日午前9時現在44・9パーセントで、平年と比べると約30ポイント低下しています。そのため、20日午前9時、上水道と工業用水をそれぞれ5%、農業用水を10%カットする第1次取水制限が始まりました。対象となる地域は倉敷市や総社市など10市3町で、今回のカット率で生活に直接の影響は出ないということです。取水制限入りを受け、渇水対策支部が国土交通省岡山河川事務所に設置されました。冬場に、渇水対策支部が設置されるのは、初めてのことです。気象台によりますと、今週末には雨の予報となっていますが、渇水を解消する量ではないということです。このままいけば、来月10日ごろには、平均貯水率は30%に落ち込む見込みで、その時点で取水制限の強化が検討されます。

岡山県議会〜チボリで緊急本会議
倉敷チボリ公園の存続問題について話し合う、緊急の岡山県議会本会議が開かれました。石井知事は、今年中に方針を出すと再三述べていましたが、公園を運営するチボリジャパン社の意見がまとまらず、結論は来年に持ち越しとなりました。20日の本会議では、各会派が緊急質問に立ち、なぜ結論が出せないのか質しました。石井知事は、チボリ・ジャパンと県の方向性が一致する事が大事だと繰り返し、来月開かれるチボリ・ジャパンの取締役会で結論が出る事に期待を示しました。

高松市で井戸水が水道に逆流
高松市の食品加工会社が、違法に井戸と水道の給水管をつなぎ、井戸水が周辺の水道に逆流していたことが分かりました。違法に井戸と水道の給水管を接続していたのは、高松市三谷町にある食品加工会社、たまもです。19日、たまもの近くにある小学校の給食の調理師が、水の塩素濃度が高いことに気づき、水道局に通報しました。その後の調査で、小学校や周辺の住宅約50世帯に、井戸水が逆流していたことが分かりました。水道局によりますと、塩素濃度は、1リットルあたり2.0ミリグラムと、通常の5倍で、人体に影響はないということです。たまもでは、2年前から、水道料金を節約しようと、食材の洗浄などに井戸水を使うため水道と接続していたということです。水道局では、違法な接続が解消されるまで、たまもの給水を停止するとともに、最高5万円の罰金を課すことにしています。

坂出3人殺害で親族の男を送検
坂出市で幼い姉妹と祖母が殺害された事件で、殺人の疑いで再逮捕された親族の男が、高松地方検察庁に送検されました。殺人の疑いで送検されたのは、高松市国分寺町の無職、川崎政則容疑者(61)です。警察によりますと、川崎容疑者は、先月16日午前4時前、坂出市林田町の三浦啓子さん58歳の自宅に侵入し、自宅から持ってきた刃渡り約20aの包丁で、三浦さんと孫の山下茜ちゃん5歳、彩菜ちゃん3歳の胸などを刺し、殺害した疑いです。調べに対し川崎容疑者が「啓子さんに三浦家の遺産を相続されるのが許せなかった」と供述していることから、警察は今年4月に妻が病死したあと、犯行を計画したとみて調べています。

世界遺産登録に向け四国遍路を再提案
四国88ヵ所霊場と遍路道の世界遺産登録を目指し、香川県など四国4県の知事が、文化庁に改めて提案書を提出しました。提案書は、香川県の真鍋知事など四国4県の知事から、文化庁の青木保長官に手渡されました。四国遍路の世界遺産登録は、去年も四国4県共同で要望しましたが、歴史的価値や登録の範囲があいまいだったことなどから、候補から外れ、継続審査になりました。今回の提案では、88ヵ所の全ての寺院で国の史跡の指定を目指すとともに、全長約1400キロに及ぶ遍路道も町並みや景観を保護する措置が取られます。20日の提案を受け、文化庁の青木長官は「遍路道は、壮大であるがゆえに保護するのは大変な作業になるだろう。息の長い取り組みが必要」と話しました。審議の結果は、来年夏ごろに出る見込みです。

警察官を車ではねた男を逮捕
19日、玉野市の市道で、職務質問をしようとした警察官を軽乗用車ではね重傷を負わせた男が、公務執行妨害の疑いで逮捕されました。逮捕されたのは、玉野市玉原の職業不詳水谷良夫容疑者(42)です。警察によりますと、19日午後2時半すぎ、「シンナーを吸っている男がいる」という110番通報を受けました。玉野市迫間の市道にオートバイで駆けつけた57歳の男性警部補が、水谷容疑者が運転する軽乗用車を発見し、職務質問しようとしました。しかし、水谷容疑者が停車しなかったため、オートバイに接触、警部補を転倒させ、職務を妨害した疑いです。警部補は、左肩の脱臼など全治2ヵ月の重傷を負いました。水谷容疑者は現場から逃走しましたが、約15分後に別の警察官が発見し、逮捕しました。調べに対し水谷容疑者は、「故意にやったわけではない」と容疑を否認しているということです。

のぼりが燃える火事相次ぐ・警察が捜査
19日夜、倉敷市で、住宅宣伝用ののぼりが燃える火事が相次ぎました。19日午後7時前、倉敷市中島の国道2号線沿いで、住宅会社の宣伝用ののぼりが燃えていると、通りがかった人から119番通報がありました。火はのぼり1本の一部を焼きましたが、近所の人によって消し止められました。また、その約15分後、北に500b離れた住宅地でも、別の住宅会社ののぼり1本が燃えているのが見つかりました。いずれもけが人はいませんでした。2件とも周りに火の気がないことなどから、警察では、何者かが火をつけのぼりを壊したとみて、器物損壊の疑いで調べています。