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都内のホテルで会見するザガット夫妻
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世界各都市のレストランを紹介したガイドブック「ザガット・サーベイ」の共同創設者であるアメリカ人夫妻が19日、都内のホテルで会見、11月に東京版を新たに発行した「ミシュランガイド」を酷評した。「(紹介店舗で)毎日食べていたら肝臓を悪くする」などとと挑発し、調査手法をめぐっても自らの優位性を強調。対抗意識をあらわにした。
会見に臨んだのはティム・ザガット(67)、ニーナ・ザガット(65)夫妻。夫のティム氏は「ミシュランが挙げているところは高級なところばかり。そういうところで毎日食べていたら、肝臓を悪くする。日常を考えたら、役に立たない情報だと思います」と発言。「(ザガットの)コンテンツを読んで、正確でフェアであるか、確かめてほしい。もしそれが違っていたら、(ガイドブックを)ゴミ箱に捨ててください」とまで言い切った。
ザガットは1979年の創刊。日本語版の発刊から10周年にあたることから来日した。
ミシュラン東京版が5人の覆面調査員と10数人の訪問調査員でランク付けされたのとは対照的に、ザガットは4790人のアンケート評価を盛り込んだ。企業の経理職もいれば、営業職、広告マン、金融関係、メディア関係など多種多様で「専門家を批判するつもりはないが、一般の人の選んだレストランに行く方がより正確な情報が得られると思う」「そういう人たちの意見を聞くことが、より正確な知識を蓄積することになる」と強調した。
妻のニーナさんも「日本食は非常に洗練されていて、私が知る限りでも24種類もあるのにびっくした。日本食について一番詳しいのは日本人」と、日本人とフランス人の混成チームで和食店も調査したミシュランの手法を暗にチクリ。「世界の皆さんにも日本食の良さを伝えたい」と話した。
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