社会

ミシュランに負けない！ザガットは庶民派

　米ニューヨーク発祥のレストランガイド「ザガットサーベイ」の共同創設者ザガット夫妻が、先月日本に初上陸した「ミシュランガイド」にライバル心をむき出しにした。１９日、日本上陸１０周年（９７年発売のレストランガイド翻訳本が第１号）と０８年東京版のＰＲを兼ね、都内で会見。「ミシュラン」との違いを質問された妻ニーナ氏は「私たちとミシュランは全く違う」と、言葉を強めた。

　夫ティム氏は「東京版には１２４３店を掲載した。（料理の種類など）ミシュランより深みがあるし幅も広い」と強調。「毎日高級なレストランには行けない。肝臓を悪くするし現実的ではない」と、多くの高級店が星を獲得したミシュランを皮肉る場面も。「ザガット」は一般投票で料理、内装、サービスをそれぞれ３０点満点で評価。今回は４７９０人が参加、料理部門１位は「ミシュラン」の３つ星店ではなく、東京都江戸川区の焼き肉店「ジャンボ」（２９点）が獲得した。

　ティム氏は「少数の専門家の意見より、多くの消費者の意見の方が正確」と、調査手法にも自信を示した。現在世界８５都市で発行。「ミシュランが来ればこちらの売り上げも上がる」「評価が正しいかどうかは、皆さんの判断。もし私たちが間違っていたら、ごみ箱に捨てて構わない」と、強気だった。

［2007年12月20日8時18分　紙面から］

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