福田康夫首相は20日、北京で28日行う胡錦濤国家主席との日中首脳会談で、両国の人的交流を拡大する考えを表明する。現在、中国の高校生約2000人を日本に招いているが、さらに若手研究者、技術者らを1000人規模で増やし、知的分野でも交流を強化するのが狙い。中国側も日本の高校生らを1000人規模で受け入れ始めており、合意すれば4000人規模の相互交流に拡大する。
1月のフィリピン・セブ島で開かれた第2回東アジア首脳会議(EAS)で、当時の安倍晋三首相が打ち出した「21世紀東アジア青少年大交流計画」の一環。07年度から5年間で、中国などアジア各国から3万人を日本に招へいする。中国側は11月の日中首脳会談で、日中平和友好条約締結30年にあたる08年を「青少年友好交流年」とすることを提案したことから、両国で具体策を検討していた。
また、84年に当時の中曽根康弘首相と胡耀邦・中国共産党総書記が合意した大規模青年交流で、85年に来日した約500人を再招へいすることも検討、日中友好ムードを盛り上げたい考えだ。【中澤雄大】
毎日新聞 2007年12月21日 2時30分
12月21日 | 日中交流:4000人に拡大 福田首相表明へ |