2007-02-03 Sat 19:18
ゼーガペインの特技監督で盟友わたなべぢゅんいち君が1月22日月曜夕刻亡くなりました。
友人知人もあちこち書き込んでいましたし、このことについてもう少し早く伝えたい気持ちもあったのですが、とにかく明るいやつだったので、明日からAT-Xでゼーガペイン再放送というこの日にご報告します。 去年の僕のゼーガも企画当時からSF好きな飲み仲間でもあるわたなべ君にずいぶん設定の相談をしてその都度励まされました。 相談ごとにはいつも笑顔と論理的なアイデアで答えてくれて下田とともに全体像を作り上げてくれました。 ゼーガにおいてアニメとして珍しく特技監督とクレジットされているのには、単に撮影監督の権限ではできない特殊カットの流れ、見せ方に責任を持ちたいという彼の希望がありました。 本編監督に対しての、特撮映画の特撮カットを担当するまさに特技監督です。敵のアクションや光の武器どんなイメージ?などエフェクト会議での僕との議論、シナリオ会議であがったホンを読んで、おもしろい!いけるよ、とたえず喜んで映像のイメージにつないでくれました。 ゼーガでの作業は本来CGクリエイターの雑誌などで扱いうる斬新なことを様々やっているのですが、残念ながら取材が一度もこなかったこと、 またあと1日で締め切りというところでゼーガムック用にわたなべ君本人の感想をコメント取りできなかったことが口惜しい。 自分もゼーガの次の企画を去年相談して、光の次はこんなエフェクトをメインビジュアルで使うけど、どう?といったら、いける!と面白がってくれた彼の期待にいつか答えたい。 もしそれが企画になったら彼はどんな映像を作ってくれただろうか。 せつない話で恐縮でしたが、ここで湿っぽくなにか共感を求めているわけではありません。 誰しも出会いと別れはあるわけだけれど、僕らの仕事で言えばその作品を通じてバトンはわたされ、形なきなにかが受け継がれるのかな、と思います。 例えばエロもあり、 1話でのコクピットは後輩少年に性の手ほどきする年上の先輩ってシチュエーションにしてください!と言ったオレに対しソレだ!と乗った下田監督、やりましょう!と答えた関島さん。 演出ナベさんで次々あがってくるエロいあんぐるが数話続いて、なんか凄いエロくない???とオレきいたらナベさん、あー、カメラ腰の位置にしろって指示だしたぁ〜。 やるじゃんナベさん! まさにゼーガ的思春期のエロス、少年の目線。 まあ実際ふざけてるわけではなくて、やはりシズノありき、キョウありき、痛みのテーマにはいるまでの青春の序章である1話。 そんな熱い時期を思い起こしました。 じゃ、おやすみナベさん。 明日からまた再び。 &次回ブログからまたよろしくです。 |
2007-01-29 Mon 00:43
じゃあ脚本演出を浅沼、下田監督コンビでゼーガの舞台やるんですね!?
さる場所で、下田監督、絵コンテの中山勝一君、ソゴル役の浅沼君と軽く飲みの席での話題であります。 なので実際動くかどうかマダマダ。 でもマジにゼーガのエッセンスをもった小劇場のお芝居出来ないかというノリに監督以下やる気満々。 キョウのラブストーリーは自分じゃ書けませんよ!という浅沼氏のはなからダメだしwがあったり、役柄やドラマについても下田監督も僕も舞台としてイロイロアイデアでてきそうでTVとまた異なる短編になりそうな予感。 浅沼氏の先日の舞台でも、いろいろ同人もらって感銘うけたらしく、まだまだキョウちゃんもゼーガに熱いようですよ。ファンの子が作った冬の舞浜のエピソードとかお芝居にいいな、とかいってました。 なわけで企画書もないのに、とりあえずオマエのブログで書いとけ!とのカントク命令で、思わず書いちゃいました(*´З`*) だがスポンサーはどうなる!小屋はどこになる!企画は通るのか! そんな苦労を乗り越えた先に、 どんな少年と少女たちの記憶が紡がれるのか・・・ PAIN OF ZEGA |
2007-01-13 Sat 08:32
ゼーガのPDさんに誘われて新宿までお芝居みにいってきまーす。
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2006-12-31 Sun 01:02
いや、MAIHAMA VICE こうきましたか(w´Д`w)
読みましたよ〜。安○先生、本どうもありがとうございました!シズノが僕の想像通り(やはり)のキャラになってました!(*´З`*)びきょん〜 ということで、ぼくはいかないのですが、いろいろ本がでているそうですね。 できればみなさんもぜひ某社古澤PDまで何冊か送ってください^^ みんなで読みます。 監督はなんか10話のサイドストーリーの同人誌がお気に入りだそうです。僕も読みたいです。 |
2006-12-25 Mon 01:22
以前日記に書いたニブロール、矢内原さんのソロダンス「さよなら」
その公演最終日になんとか見てきました。 今月号のスタジオボイスに寄稿したのですが、なにしろ事前情報もちょっとしたテキストだけだったので、実際の舞台は圧巻でした。 暗い照明のなか、舞台中央奥に縦長の巨大なプロジェクター。手前下手に椅子が2脚と黒い箱状のデスクが2つ組み合わさって1個になっています。、そして手前上手にグリッドで仕切った10畳分ほどのしろい床面が印象的に置かれています。またプロジェクター右手に簡易ベッド。 暗転から左手の椅子に物憂げにすわる矢内原さんにスポットがあたり舞台は始まります。やや神経質そうに動きだすその様は、少女の思いでなのでしょうか。やがて、しなやかに様々なフォルムを生み出していくなかで、背景に映し出される映像、ダイアローグ、そして他の演技者たちの演劇ティストのダンスが組み合わさり、その多面性で観客の感性を休ませることなく刺激し続ける、不思議な世界です。 具体的な物語を持たない抽象的な舞台が、見る側全ての思い出を喚起し、切なく胸に迫ります。 ただ正味51分くらいらしいので、あっという間がちょっと残念だったかな。 また表現のピュアな感性だけでなくアイデアも面白いのですよ。 白い床面にヒトや猫の足跡をぽこぽこ投影したり、4畳半の間取りからさらに1軒の家の間取りに広がり、パフォーマンスする矢内原さんの周りでアニメーションしていくとか、舞台という生の空間に様々なレイヤーを持ち込んだトリップ感。 海外の映像使ったコンテンポラリーダンスもいくつか見てきましたが、矢内原さんのまさに日本ならではの新しい表現の可能性は、もうぜひ1度見て欲しいです。 あとゼーガペインファンのひとにオススメは、阿佐ヶ谷スパイダースがこないだ公演したイヌの日が不思議感に加えバイオレンスでゾクゾク来ます。 第三舞台のハッシャバイとかも再演があれば見て欲しいですね。 せつなさ炸裂しますよ。 そういえば関係ないけどセンチの原作の大倉氏から当時、せつなさ炸裂というキャッチ聞いたとき凄い破壊力に感動した覚えが。 |
2006-12-20 Wed 05:48
なんかゼーガの海外のブログみてたら台湾の女の子らしきブログで、この言葉みつけて、コピペ(w´Д`w)
シャイニングオーシャンは翻訳なかったよ・・・ しかし漢字ばかりでも日本の女の子と同じですね〜。美男子XDとかがんがんはいってるのでなんとなく萌え狂ってるのがわかります。 ゲームの打ち上げいってきました。 お腹の調子悪かったので、ノロウィルスか!と思ったけどとりあえず平気だった・・・ なんか街中で、ゲーゲー吐いてうずくまってる高校生みかけたり、なかなか怖くていいぞ。 たのむからあと1週間感染させないでくれ(´;ω;`) |
2006-12-15 Fri 05:57
ところで、少しずつですがみなさんのクチコミでゼーガを好きになってくれる人がいてうれしいです。
最初の頃は鬱アニメとか、この展開は不安だとか、いったいなに考えて作ってるんだとかみなさんもお思いでしたでしょう。 いまでも思ってるというひとは置いて(w´Д`w) で、その原点のひとつはここかも、とふと思い出したのが宮台真司氏。 氏の著作が好きで、共著も含め10数冊は読んでいるんですが、 氏のブログを久々に覗いてみたら気になる日記タイトル きましたよ(*´З`*) >日本のサブカルは今年もますます「痛み」や「悲劇」から遠ざかりました ttp://www.miyadai.com/index.php?itemid=440 内容はまったくゼーガには関係ないのだけど、サブカルから映画の死にオチなどを論じていくのがいつもながらのシニカルな目線で、密かにファン。念のため言うと、僕はまんなかよりやや右寄りなので思想的にすべてに共鳴しているわけではないけど氏の著作「終わりなき日常を生きろ」にとても衝撃を受けて、以後あまり難しいのはおいてたまに対談集とかチェックしてた。 ある種、痛みというテーマを描いていくのに、 ゼーガの死者たちの物語、絶望からの希望という切り口はここに学んだような気がします。 ガイナのフリクリも当時「終わりなき日常」のファンタジーとうたってたような、意外と業界に与えた影響も大きいのでは。 シビアな語り口だけど、SFとかマンガも読み込んでいてエヴァ以降でてきた非オタク系によるオタク評論より遙かに鋭い目線の考察をブログも含めあちこちでみかける。 ブログ遡ると今年の時かけへの考察とかいろいろ面白いのでぜひみてください。 しかし、今後の作品作りのテーマってなんでしょうね(w´Д`w) 娯楽性と時代性、いろいろ考えてしまいます。 |
2006-12-03 Sun 17:14
以前簡単にふれましたが、少しネタだし。
ゼーガ世界の隠喩はエヴァ以降の作品のなかで特定の神話や宗教に寄らないため、一見散漫にみえると思うのですが、大きくは洪水神話と世界の創造と滅亡、そして神鳥と対立する蛇神といった要素になるべく集約するようにしています。一部神話の内容より語感優先のもありますが、 オケアノスも単純にただの海の神でなく旧神に属していることとか、細かくひろうと面白くアイデアが連結して、また違う印象になるかもしれませんよ。 水の象徴も、神話といわずずいぶんTVスタッフがイメージとして拾ってくれました。 ところで、ネットで検索するとyehlの語源でトリンギット族の神話がでてくるのですが、そうだったんですか〜 TV終了まで設定スタッフ一同マジ知らなかったですよ(*´З`*) なるべく参考文献あるものひろってます。 イエールの名自体は書籍の記述から。 北米神話から引っ張ってきましたが、神話上の鴉はわりとオーソドックスな象徴です。 旧約聖書などでも世界水没後最初に放たれた鳥、それが一番メインのイメージでしょうか。 また同時に北欧神話の思考と記憶の2羽のカラスや日本神話でも重要な鳥ですね。 おおまかにはこんな感じなので、裏設定的に思いこみすぎてキャラクターの運命を悲観しないほうがよいかな、と思いますよ(w´Д`w) 実はこういったリドルも潜んではいますが、シナリオ会議当初から、作品の死生観について宗教的要素を排除して作りたい、と挑んだ側面があります。 これは具体的には死んだら魂は天国にいくよ、という死後の概念を排する事。 普段ぼくらが感じうる不滅の魂の連続性、神様であったり大いなる奇跡に守られたセカイ、もっといえばセカイ系も含め、いつも他の作品で感じうる物語(ストーリーテリングという意味にあらず)の要素を一端解体、もしくは解除し、そぎ落とされた状態のシンプルなヒトの想いを見せたいな、と思っていました。 一部の方が実存アニメと看破してくれた部分はここにあると思うのですが。 DVDが全部でたら、また1話から見ていただけるとうれしいです。 自分も頭から見だしたら、ちょっと新鮮でウルウルきました・・・ |