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太蔵議員「北海道1区から立候補」断言

 自民党の杉村太蔵衆院議員(28)は11日、希望する北海道1区からの立候補について「選挙に出るかどうかは党でなく、私の判断。誰が何と言おうが出馬する」と述べた。新人の会社役員長谷川岳氏(36)と公認を争うが、“強行出馬”宣言で退路を断ち、地元の長谷川氏の支持勢力をけん制したとみられる。杉村氏は現職であることを理由に、予備選挙を実施する同区の方針にも反発しており、今後の候補者調整に影響しそうだ。

 杉村氏が、北海道1区からの立候補について踏み込んだ発言をした。国会内で、記者団に「公認するかどうかは党の判断だが、選挙に出るかどうかは私の判断。私は、誰が何と言おうが北海道1区から出馬します」と、2度繰り返した。「公認したければすればいいし、したくなければしなければいい」と、公認が得られなくても出馬する可能性に含みを残した上で、1区で公認を得ることに強い意気込みを示した。

 杉村氏は現在、「YOSAKOIソーラン祭り」創始者の新人長谷川氏と、1区の公認を争う。調整に当たる道連や札幌市連は今月下旬の予備選挙を踏まえ、年内にも候補者を最終決定する方針だが、杉村氏は「現職同士なら予備選挙も分かるが、いくら若いといっても私は現職」と、長谷川氏との立場の違いを強調。「(1区からの立候補は)最近言いだしたわけではない。昨年の公募にも、一新人として応募した」「直接、大臣に陳情書を手渡せるのも現職の強み。必ず私は役に立つ」と述べた。

 ここまで調整が難航するのは、2人の支持勢力のねじれが原因。地元では町村信孝官房長官(63)ら実力者が長谷川氏を推す一方で、党本部は知名度が高く、自民候補空白区の1つでもある同区への立候補を自ら願い出た杉村氏を、同区で処遇したい考えだ。杉村氏のこの日の発言は、地元の長谷川氏待望論に対するけん制とみられるが、解散・総選挙のタイミングが流動的で調整に時間をかけるわけにもいかず、道連、党本部ともに苦慮している。

 この日、菅義偉・党選対副委員長(59)は1区の調整について「予備選実施の善しあしもあるので、北海道連と調整している」と述べるにとどめた。党本部は、空白区の公認候補を来年1月17日の党大会までに決める方針だが、あちらを立てればこちらが立たずの状況では、調整難航は避けられない。

[2007年12月12日8時58分 紙面から]

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