カテゴリー「ニュース」の130件の記事

2007.12.19

UFOに対する政府の見解!

下に引用した、未確認飛行物体(UFO)に対する政府の見解、町村官房長官と福田首相のコメントを報じる12月18日付けの朝日新聞の記事を読んで、アハハと笑ってしまいました。

なんか中古車買取・販売のガリバーのCM、大槻義彦vs矢追純一・韮澤潤一郎の「徹底検証!ガリバーの謎」を連想してしまった。(UFOてだけのつながりの貧しい連想だけど)

徹底検証!ガリバーの謎
・ ガリバーのウェブ「徹底検証!ガリバーの謎」から引用(ナローバンドだと重いかもしれません)

まあ、地球外生命が操縦する未確認飛行物体(UFO)なんてあるわけないじゃんと思いつつ、人間の知識なんて高が知れていると弱気になる僕です。

引用文「UFOの存在、確認していない」 閣議で答弁書を決定
「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体(UFO)の存在を確認していない」--。政府は18日の閣議で、こんな内容の答弁書を決定した。山根隆治参院議員(民主)が「UFOについての認識」を質問主意書でただしていた。宇宙開発を所管するため、担当した文部科学省は「UFOに関する答弁書は初めて」と話している。
2007/12/18/朝日新聞

引用文町村長官「UFO絶対いる」 政府公式見解に「異議」
「個人的には絶対いると思う」。UFO(未確認飛行物体)は未確認という政府の公式見解に、内閣のスポークスマンである町村官房長官が18日、「異議」を唱えた。
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ところが、町村氏は記者会見で「政府の公式答弁は極めて紋切り型。私は個人的にはこういうものは絶対いると思っている」と反論。「そうじゃないと、ナスカ(南米ペルー)のああいうの(地上絵)、説明できないでしょ」と述べた。
一方の福田首相。同日夜、首相官邸で記者団から見解を問われると、「私は、まだ確認していません」。
2007/12/18/朝日新聞

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2007.12.18

4代目南極観測船も「しらせ」

南極観測船しらせの後継船(2003.12.22)」のエントリーで、しらせの後継船建造のための設計費の予算が認められたことを、書いたけれど、この四代目の名前が「しらせ」となったそうですね。
そして、3代目の「しらせ」は、11月14日に最後の南極航海へ旅立ちました。

「宗谷」「ふじ」「そうや」ともにオレンジ色の船体が特徴的だけど、4代目もオレンジを引き継ぐのだろうか。

昭和基地WEBカメラ/国立極地研究所

引用文南極観測船「しらせ」廃船へ 最終航海へきょう出発
南極観測船「しらせ」の保存が絶望的になってきた。維持費が高く、引き取り手がみつからないためだ。「せめて名前だけでも残して」との声が寄せられ、再来年就航の新船に「しらせ」という名前が継承されることが、13日の南極地域観測統合推進本部の総会で決まった。現在の「しらせ」は14日、最後の南極航海に出発する。
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新船の名前は8~9月に公募。現存する船名は対象外とされていたが、「しらせ」の応募が多数あった。また1位の「ゆきはら」に投票したにかほ市民からも、「日本人と南極にとって最も意味が深い『しらせ』に応募したかった」などという手紙が約700通も寄せられた。船名選考委員会は、新船就航前に今の船籍はなくなるので同じ名前でも混乱は生じないと判断。改めて選考対象に加えたうえで、「南極にちなんだ名で、世界によく知られている」と判断した。
2007/11/14/朝日新聞


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2007.12.17

地上波デジタルテレビを導入した

2ヶ月ほど前に地上波・BSデジタル放送に対応したテレビを購入しました。
今まで使っていたアナログテレビの画像が、突然、白黒になってしまったんですが、テレビは余り見ないし暫くは白黒のまま見ていました。
でも、ニュースなどで色分けされた図や表が出てくると、さすがに何処が何を表しているのか判らない、それはやっぱり不便ですね。
で、後数年にアナログ放送も終了になるし、ここはひとつ我が家もデジタル化しようと購入を決めました。

最初、心配だったのが今のアンテナが使えるか否か。我が家では日本平の送信所から、VHF、UHFとも受信しています。このUHFアンテナが地上波デジタルに対応できるかどうか。また、現在のBSアナログを受信しているアンテナがデジタルに対応できるかも疑問でした。

まあ、そんな疑問もあるものの、不都合ならアンテナも替えなきゃねなんて思いながら、買ったテレビをそのまま既存のUHFやBSのアンテナケーブルにつなぐと、本当に拍子抜けするくらい簡単に地上波もBSも受信しました。
また、放送局のチューニングは郵便番号を入力するだけで設定され、便利なものだとか、これくらい簡単じゃないとアナログからデジタルへの移行は混乱するよなとか妙な関心をしてしまいました。

そんなこんなで、我が家はアナログからデジタルに簡単に移行できたわけだけど、全国的には、地上波デジタルに対応したテレビの普及は3割程度みたいです。そして、2011年の完全移行も危ぶまれているとも。そんなことを、少し前のJ-CASTニュースが報じていました。

テレビは情報インフラとして僕らの生活に定着しているから、山間部や都市部の難受信地域が出来たら困るだろうし、対応のテレビも現状ではアナログテレビの倍の値段はしたりして、完全移行時にテレビが見られない人があったりしたら困るしね。
放送のデジタル化が、これからどのように普及していくのか結構シビアな問題かもしれません。

ところで、同じ番組をアナログテレビとデジタルテレビで同時に見ていると、デジタル放送のほうが1秒程度遅れて放送されます。たぶん、情報をデジタル化する際に時間がかかるんだろうけど、緊急地震速報も1秒程度遅れるんだろうか?

引用文地デジ、11年完全移行に赤信号? 対応機種の普及は3割
地上デジタル放送への完全移行(2011年7月24日)まであと3年半余り。しかし、山間部などで地デジの難視世帯が最大60万世帯あるほか、都市部でもビル難視が数百万世帯も出る恐れがある。肝心の地デジ対応受信機の普及も全国で3割という体たらく。11年の完全移行は困難という見方が強まっている。
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■「ひとまず延期」説がささやかれる
地デジが見られる対応テレビの普及も芳しくない。6月末時点で2243万台と日本の全世帯の約3割しか普及していない。今後、月に100万台という現在の増加ペースのまま推移するとしても、2011年の完全移行時点では7~88千万台。目標の1億台には届かない。
2007/11/17/J-CASTニュース


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2007.12.16

鳥インフルエンザH5N1の人への感染がミャンマーで確認

これまで、鳥インフルエンザH5N1亜型の感染例がなかったミャンマーで、感染が確認されたことが、WHOから12月14日付けでアナウンスされています。患者は回復したようですす。これでアジアを中心に13ヶ国で発生が確認されたことになります。

また、同じくWHOから15日付でパキスタンでH5N1の感染が疑われる事例が報告されています。こちらはまだ確定されていませんが、確定されればパキスタンもヒトへの感染は初めてになります。

ミャンマーもパキスタンもトリからヒトへの感染が疑われています。
少し心配な情報です。

引用文Avian influenza - situation in Myanmar
The Ministry of Health in Myanmar has confirmed the country's first case of human infection with the H5N1 avian influenza virus. The case is a 7-year-old female from Kyaing Tone Township, Shan State (East).
The case was detected through routine surveillance following an outbreak of H5N1 in poultry in the area in mid-November. She developed symptoms of fever and headache on 21 November 2007 and was hospitalized on 27 November. She has now recovered. Samples taken from the case tested positive for H5N1 at the National Health Laboratory in Yangon, and the National Institute of Health in Thailand. The diagnosis was further confirmed at the WHO Collaborating Centre for Reference and Research on Influenza, National Institute of Infectious Diseases in Tokyo, Japan.
A team from the Ministry of Health, the Ministry of Livestock and Fisheries and the WHO Country Office are conducting investigations to confirm the source of her infection. Initial findings indicate poultry die off in the vicinity of the case's home in the week prior to the onset of illness. To date, all identified contacts of the case remain healthy and ongoing surveillance activities in the area have not detected any further cases.
2007/12/14/World Health Organization

引用文Avian influenza - situation in Pakistan
The Ministry of Health in Pakistan has informed WHO of 8 suspected human cases of H5N1 avian influenza infection in the Peshawar area of the country. These cases were detected following a series of culling operations in response to outbreaks of H5N1 in poultry. One of the cases has now recovered and a further two suspected cases have since died.
Samples taken from the suspected cases have tested positive for H5N1 in the national laboratory and are being forwarded to a WHO H5 Reference Laboratory for confirmation and further analysis. The MoH is taking steps to investigate and contain this event, including case isolation and contact tracing and monitoring, detailed epidemiological investigations, providing oseltamivir for case management and prophylaxis, reviewing hospital infection control measures and enhancing health care-based and community-based surveillance for acute respiratory infections.
WHO is providing technical support to the MoH in epidemiological investigations, reviewing the surveillance, prevention and control measures that have been implemented and carrying out viral sequencing of avian and human isolates.
Multiple poultry outbreaks of H5N1 influenza have been occurring in Pakistan since 2006. In 2007, there have also been outbreaks in wild birds. A majority of the outbreaks discovered have been in the ‘poultry belt’ of North-West Frontier Province, particularly in the Abbottabad and Mansehra area and cases of infection in wild birds have been identified in the Islamabad Capital Territory.
2007/12/15/World Health Organization

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2007.12.13

鳥インフルエンザは人にどのくらい感染しているのだろう?

中国で人から人への感染が疑われる鳥インフルエンザ A/H5N1亜型が発生しました。(「中国で鳥インフルエンザが人から人に感染?」(2007.12.10を参照))

この鳥インフルエンザ H5N1亜型のトリからヒトへの感染は、アジアを中心に発生し死亡者もでています。世界保健機構(WHO)の資料では、2003年から'07年12月12日までに12ヶ国338人の患者が確認され、そのうち208人が死亡しています。これは、あくまで研究機関でH5N1のウイルスが確認された数字(多分、感染者からウイルスやその抗体が確認されたものだと思います。)ですから、実際はもう少し多いのかもしれません。
国別では、インドネシアとベトナムで全体の2/3を占めています。

死亡率は約6割、恐ろしい毒性ですね。(表1)
でも、4割の人はなんとか生き延びている。この生死を分けた違いは何処にあるのだろう?

鳥インフルエンザ(A/H5N1)の国別患者数と死亡者数(2007.12.12現在)

図1は患者数と死亡者数の推移です。2003年にトリからヒトへの感染、死亡が確認され、年を追うごとに、患者数、死亡者数も増加しましたが、今年は12月12日まですが減少しています。
この減少が、一時的なものなのかトリからヒトへの感染を防ぐ手だてができたのか、わかりません。

世界の鳥インフルエンザ(A/H5N1)の患者数と死亡者数の推移/WHO

WHOは、パンデミックに至る過程を下の表のようにおおまかに6つに分類しています。
現在は、「人から人への感染は無いか限定的」というフェーズ3です。
先日の中国での事例がどう判断されるのか、フェーズ3のままなのか、4に移行するのか気になるところです。

パンデミック・アラートのフェーズ/WHO

現状のヒトに対する毒性が非常に高いH5N1、ヒトへの感染に最適化したときにどの程度の毒性を持つのかわからないけれど、下記、朝日新聞の引用記事のような厚生労働省の法改正は当然なんだろうな。

なお、ヒトに対する鳥インフルエンザの感染状況は、WHOの Avian influenza に随時掲載されています。

引用文鳥インフル、強制入院可能に 厚労省が感染症法改正へ
新型インフルエンザへの変異が懸念される鳥インフルエンザ(H5N1型)について、厚生労働省は2日、感染症法を改正して「2類感染症」に規定する方針を決めた。感染者が出た場合、強制入院や就業制限など拡大防止策がとれる法的位置づけとなる。次期通常国会に提案する。
2007/11/03/朝日新聞


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2007.12.11

人類進化の700万年/三井 誠

チンパンジーがヒトより、瞬間的に表示されたものに対する記憶力は優れているという、京都大学霊長類研究所の研究結果は面白いですね。
人類がチンパンジーと1,000万年位前に枝分かれし、両者とも現在まで絶滅せずに生き残っているわけだけど、チンパンジーは能力を維持しヒトは退化させた、その原因は何なんだろう?
研究をした京大霊長類研の松沢所長は、「ヒトとチンパンジーの共通の祖先が持っていた記憶能力を、人は進化の過程で言語や複雑な思考を獲得するのと引き換えに失ったのではないか」と言っているけれど、そのあたりにヒントがありそうですね。

「人類進化の700万年」は、チンパンジーから枝分かれして現生人類(ホモ・サピエンス)に至るまでの人類が歩んだ経過が書かれた本です。
生物の歴史は38億年とも40億年とも言われ、それに比べ人類が歩んだ700万年は余りにも短い時間だけど、その短期間にそれまでの生物が持ち得なかった特長を持った人類が出現したことに驚きを覚えます。その間に何が起こったのだろう?

700万年前にアフリカで誕生した人類が、いくつも枝分かれして、その間に絶滅してしまった人類も結構あるんですね。
そして、運良く?上手く環境に適応して生き残ることができた現生人類は、その過程で、新たな能力を手に入れ不必要になった能力はなくなってしまった、そのひとつが、冒頭のチンパンジーにはできてヒトには難しい瞬間的な記憶能力かもしれません。

なかなかロマンティックな本です。

本人類進化の700万年 -書き換えられる「ヒトの起源」-
三井 誠/講談社(講談社現代新書)/2005

書籍の紹介一覧 B0065

引用文チンパンジー 優れた記憶力
京都大学霊長類研究所の松沢哲郎所長のグループは、5歳半のチンパンジーの子ども3匹と、大学生の男女9人の記憶力を比較しました。実験では、事前に小さな数字から大きな数字への順序を覚えさせたチンパンジーと大学生をモニター画面の前に座らせ、5つの数字をばらばらに3段階で瞬間的に表示して数字を小さい方から順番に答えさせていきました。大学生は、それぞれの段階で50回ずつ実験を行った結果、表示時間が短くなるにつれて正答率が80%程度から40%程度に下がっていきましたが、チンパンジーは、500回ずつ行った結果、80%前後の高い正答率を維持したということです。松沢所長は、「ヒトとチンパンジーの共通の祖先が持っていた記憶能力を、人は進化の過程で言語や複雑な思考を獲得するのと引き換えに失ったのではないか」と話しています。
2007/12/04/NHK

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2007.12.10

中国で鳥インフルエンザが人から人に感染?

NEWS@niftyに12月8日付けRecord China配信の記事として、中国江蘇省で鳥インフルエンザが人で発生したことが掲載されていました。人での鳥インフルエンザの発生は、東南アジアを中心に最近、よく報告されていますが、今回の事例は人から人への感染が疑われているということ。
これまでの鳥インフルエンザの人から人への感染が疑われるケースが東南アジアで数例報告されているけれど、今回、またひとつ事例が増えたことが気になります。

鳥インフルエンザが人から人へ感染する新型インフルエンザになるためには、ウイルスが変異しなければならないけれど、変異が進んでいると言うことかなあ?
ウイルスの種類とか感染した状況とかこれから調査されると思いますが、気になるニュースです。

話は変わって、先週の土曜日に近所の内科でインフルエンザの予防接種を受けてきました。今の流行はH1N1亜型(ソ連風邪)ウイルスが主流で、このウイルスは従来日本で発生したH1N1から変異しているようで、日本人で免疫を持っている人は少ないみたいです。まあ、ワクチンを接種してから免疫ができるまで3~4週間かかるから、ちょっと接種時期が遅かったかもしれないけれど。

同じ土曜日のNHKの週刊こどもニュースで、インフルエンザを特集し、インフルエンザについてわかりやすく説明していました。また、一般の報道ではソ連風邪と紹介することはあっても、H1N1亜型まで説明することは少なく、さらに分類の基準となっているHとNのヘマグルチニンとノイラミニダーゼについても解説していました。
あなどれないね、週刊こどもニュース。

引用文同一家庭から2人の鳥インフルエンザ感染者、人から人への感染の疑い強まる―江蘇省
2007年12月7日、衛生部は江蘇省で新たに鳥インフルエンザ患者が発見されたことを発表した。中国新聞社が伝えた。
今回発見された患者・陸(ルー)氏は12月2日に確認された鳥インフルエンザ患者の父親。息子はすでに感染症で死亡している。最初に発症した息子は家畜と接触した経歴がなかったため、鳥からではなく別の人間から感染した疑いがもたれていた。同一家庭から2人の感染者が出たことで、人間から感染した疑いはますます強まったといえる。
WHOによると、これまで鳥インフルエンザが人から人へ伝染したケースはベトナム・カンボジア・インドネシアで計3件が確認されたのみで非常にまれなケース。インフルエンザが突然変異を起こし、人間に大流行するようなことがあれば大きな被害につながると見られ、警戒が続いている。(翻訳・編集/KT)
2007/12/08/Record China

今回の中国で発生した鳥インフルエンザもH5N1亜型とWHOからアナウンスがされていました。なお、WHOの発表では、事実を伝えるだけで、人から人への感染の可能性の言及はありません。

引用文Avian influenza – situation in China - update 5
The Ministry of Health in China has reported a new case of human infection with the H5N1 avian influenza virus in Jiangsu Province. The case was confirmed by the national laboratory on 6 December.
The 52-year old male is the father of the 24-year old man who died from H5N1 infection on 2 December 2007. He is one of the close contacts placed under medical observation by national authorities. He developed symptoms on 3 December and was sent immediately to hospital for treatment.
Of the 27 cases confirmed to date in China, 17 have been fatal.
2007/12/09/World Health Organization

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2007.12.09

静岡麻機遊水地付近にヘリコプターが墜落

今日の午前11時前に静岡市葵区の郊外、麻機遊水地付近にヘリコプターが墜落したと静岡新聞のウェブサイトで報じていました。
→ Google Map 事故現場付近
近くの静岡へリポートへ立寄る途中の事故だそうです。

それ程遠くないし、もう落ち着いた頃だろう思って、現場付近に行ってみました。
すでに機体は全体が、ブルーシートに覆われ、また、道路から遠いこともあって詳しいことはわかりませんが、機体はそれほどひどく破損しているようには見えないように感じたけれど。シートに覆われて本当のところはわかりません。
現場処理や検証も一段落したようで、ヘリコプターの周りは静かでした。

ブルーシートに覆われた機体
・ ブルーシートに覆われた機体

ただ、道端にはマスコミや野次馬が相当数、残っていました。あ、僕もその一人か・・・

事故現場付近の道路
・ 事故現場付近の道路の様子

機長が亡くなられ、同乗していた整備士が重体とのことで、悲しい事故です。

引用文静岡でNHK契約ヘリ墜落 機長死亡、整備士重体
9日午前10時55分ごろ、静岡ヘリポート近くの静岡市葵区唐瀬1丁目の池に、NHKが契約しているオールニッポンヘリコプター(東京)所属のヘリコプターが墜落した。市消防本部によると、乗っていた男性機長(57)が死亡し、女性整備士(33)は意識不明の重体という。 静岡県警などが事故原因を調べている。
ヘリはユーロコプター社製で、機体は中型機の「EC135」とみられる。通常はNHK新潟放送局が取材用に使用し、年1回の検査のため、午前10時ごろ、東京ヘリポートを出発し、大阪に向かう途中、給油のため静岡ヘリポートに立ち寄る予定だった。静岡ヘリポートによると、操縦士から「機体の調子がおかしい」と無線で連絡があったという。
2007/12/09/静岡新聞

・ 追記 2007.12.10

昨日のヘリコプター事故の原因は、後部回転翼の不具合の可能性が高いそうです。
以前、ヘリコプターに乗ったとき、メインの回転翼が停止した場合は、竹とんぼのように軟着陸ができるけれど、後部回転翼が停止すると姿勢制御ができなくなると聞いたことがあります。
NHKでは墜落の映像を流していましたが、ヘリコプターがメイン回転翼を軸に回転しながら降下していきました。
ベテランのパイロットといえども為すすべが無かったのだろうね。つらい映像です。

引用文ヘリ墜落 後部回転翼に異常か
この事故は、9日、静岡市のヘリポート近くの池に東京・江東区の「オールニッポンヘリコプター」が運航するヘリコプターが墜落したもので、機長が死亡し、整備士が全身を強く打つ大けがをしました。今回の事故で、機長は墜落の10分ほど前に、機体の姿勢を維持したり左右の向きを変えたりする「ラダーペダル」と呼ばれる装置の調子が悪いと会社側に伝えていました。この装置は、操縦席の足もとのペダルを踏むことで、「テールローター」と呼ばれる機体後部の回転翼の力を調整するもので、この力が弱いと機体は、真上から見て、「メーンローター」と呼ばれる大きな回転翼とは逆の時計回りに旋回を始め、操縦不能に陥ります。この点について、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会が墜落の様子をとらえた複数の映像を分析したところ、事故機は時計回りに旋回しながら姿勢を崩して墜落していたことがわかりました。このため事故調査委員会は、事故機は「テールローター」が正常に働かなくなって機体の姿勢を保てなくなり墜落した可能性が高いとみて、「ラダーペダル」から「テールローター」に至る操縦系統を中心に不具合がなかったか詳しく調べています。
2007/12/10/NHK


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2007.12.04

インフルエンザが早めに流行りだしたみたい

この冬のインフルエンザの流行は早いみたいですね。中心となるウイルスはAソ連型とのこと。
Aソ連型て、H1N1亜型で1918年に大流行したスペインかぜのウイルスの末裔なんでしょうか?

岡田春恵さんの「感染症は世界史を動かす」によると、H1N1は1918年に新型インフルエンザ、スペインかぜとして猛威をふるい、その後、1947年にイタリアかぜ、1977年にソ連かぜとして大きな流行をしています。スペインかぜのウイルスが変異してソ連型になったのか、全然、別の系統のH1N1がソ連型になったのかちょっとわからないのだけど、今年も流行りはじめたてことですね。

僕の免疫にどの程度、このウイルスの記憶が残っているかわからないので、予防接種を受けに行こうかな。

引用文インフルエンザ流行、過去20年で最速 厚労省
厚生労働省は4日、インフルエンザの全国的な流行期に入ったと発表した。国立感染症研究所(東京都新宿区)によると、例年より1カ月ほど早く、調査を始めた87年以降では最も早い流行入りという。
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同センターによると、Aソ連型が9割を占め、残りがA香港型とB型という。
厚労省は、できるだけ人込みを避け、帰宅時のうがい、手洗いを心がけるほか、早めにワクチン接種を受けるよう呼びかけている。
2007/12/04/朝日新聞


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2007.11.29

ヘッドライト原則上向きとガソリン車への軽油の誤給油

自動車に関するちょっと気になったふたつのニュースです。

ひとつは、ヘッドライトを上向きにするか下向きにするかということ。
以前「道交法ではヘッドライトは原則上向きなのか」(2007.05.28)でも書いたけれど、道路交通法(道交法)ではヘッドライトは上向きを原則としています。このエントリーも毎日新聞の茨城県警の取組みを紹介した記事をもとに書きましたが、今回も毎日新聞が全国の県警の取組みを紹介しています。

各都道府県警としては積極的に指導するか否かは別として、道交法で原則上向きを規定している以上、その対応は当然のことと思います。
同時に道交法では、他の車とすれ違ったり直後を走る場合で、他の車の交通妨げになる時は、灯火を消すか光度を下げなさいとも規定ています。
だから、僕らドライバーは置かれた状況に応じてハイビーム、ロービームを選択すればいいんじゃないかな。
ただ、交通量の多い道路を走ることが多い人には、原則上向きてことに違和感を持つんだと思います。

もうひとつは、セルフ式のガソリンスタンドで、ガソリン車に軽油を給油してしまう読売新聞の記事です。

僕もセルフ式のガソリンスタンドを利用しているので、ガソリン、ハイオクガソリン、軽油の3本のノズルを間違えるのかな、しかし給油する前に油種を選択するよな、と思いながら記事を読んでいました。
でも、軽自動車だから軽油とか、ガソリンより安かったから軽油とかが、誤給油の原因となっている場合もあるみたいです。

ちなみに、僕が普段利用しているセルフ式ガソリンスタンドでは、赤色がガソリン、黄色がハイオクガソリン、緑色が軽油です。

僕の利用しているセルフ式ガソリンスタンドの給油口

最初は何と無知なと思ったけれど、最近の自動車は電子制御の部分が多くなって、僕自身、自動車がブラックボックス化してるもんなあ。
昔は、ボンネットを開けて、点火プラグやエアクリーナの清掃など最低限のメンテナンスをしていたけれど、このところ素人が手を出すとかえって不具合の原因になりそうで、ボンネットを開ける機会が減っています。それだけ、車の基本性能が上がって手がかからなくなったとは思うけれど。

引用文夜間運転:基本はハイビーム! 茨城など13県警が指導 -- 全国調査
◇「都市部では危険」、対応まちまち
あなたは「上向き派」?「下向き派」? 茨城県警が昨年5月に始めた、夜間に車のヘッドライトを原則上向き(ハイビーム)にする指導が、全国に広がり始めた。毎日新聞が47都道府県警に聞いたところ、13県警が本部が中心となって取り組んでおり、ほかに2県警も「将来的に指導する」と回答した。一方で「対向車の多い都市部では逆に危険」という声もあり、対応が分かれている。【矢澤秀範】
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◆各都道府県警の「ハイビーム指導」◆
【県警全体で取り組み】
青森、岩手、秋田、山形、福島、茨城、新潟、富山、福井、山口、愛媛、熊本、宮崎
【将来的に県警全体での取り組みを予定】
千葉、兵庫
【県警全体ではないが指導】
群馬、香川「機会があれば指導」 ▽石川 「署によっては指導」
【そのほかの主な都県警の対応】
栃木、埼玉、東京、長野、滋賀、和歌山、鳥取、島根、高知、長崎、大分、鹿児島「原則ハイビーム」と認識 ▽山梨、静岡「ハイビームは常識」
※毎日新聞が10月下旬~11月初旬、都道府県警の広報を通じて調査
2007/11/10/毎日新聞 東京朝刊

引用文ガソリン車に軽油「動かない」 セルフ式 トラブル多発
ガソリンと軽油を取り違えて給油したため、走行できなくなるトラブルが、東海4県と北陸3県で、今年7月~9月の間に計232件発生したことが、日本自動車連盟(JAF)愛知支部の調査でわかった。誤給油のほとんどが、セルフ式のガソリンスタンドで、自分で給油したドライバーとみられる。愛知県は店舗数、増加数とも全国トップの“セルフ王国”で、同支部では、ガソリンの高騰から、セルフ式スタンドの利用が増え、さらに同様のトラブルが起きる可能性があるとみて、注意を呼びかけている。
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同支部によると、誤給油のほとんどが、セルフ式スタンドで発生しており、中には「軽乗用車だから(燃料は)軽油」と思いこんで給油したケースもあった。また、JAFによると、ガソリン代の高騰を反映して「軽油の方が安かったから」との理由で給油するケースも全国ではあるという。
2007/11/04/読売新聞


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2007.11.26

韓国で弱毒タイプの鳥インフルエンザH7亜型が発生

韓国において弱毒タイプの鳥インフルエンザH7亜型が発生し、ウイルスの侵入とそれによる日本の家きんでの鳥インフルエンザの発生を防止するため、韓国からの家きん肉の輸入を一時停止したと、農林水産省が本日付でプレスリリースしています。

※ 「韓国からの家きん肉等の輸入一時停止措置について」(2007.11.26)/農林水産省

H7亜型だけでノイラミニダーゼの型はわかっていいないけれど、昨年末から本年年初にかけてのH5N1亜型に引き続き韓国も大変ですね。
農林水産省が公表している「家きんの高病原性鳥インフルエンザの発生状況」で調べると、世界ではH5亜型ほどではないけれどH7亜型の高病原性鳥インフルエンザも発生しているんですね。その資料を抜粋したのが下の表です。

家きんの高病原性鳥インフルエンザH7亜型の発生状況

資料:「家きんの高病原性鳥インフルエンザの発生状況」/農林水産省(PDF

これから亜型や感染経路などの究明が行われると思うけれど、その情報を待ちましょう。

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・ 追記(2007.11.30)
韓国で11月26日に感染が確認された高病原性鳥インフルエンザはH7N8亜型と確認されました。このことは、上記の「家きんの高病原性鳥インフルエンザの発生状況」に掲載されています。

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2007.11.21

エスカレーターでは歩いてはダメ?

NHKの10月31日のクローズアップ現代で、「見過ごされてきた危険~エスカレーター事故の衝撃~」という題でエスカレーター事故を取り上げていました。

番組の中で意外に思ったのは、エスカレーターでは歩いてはいけないということ。
でも、実態としてはエスカレーターで歩く(上るまたは下る)光景はよく見るし、片側(静岡では右側)を空けて歩く人を通す暗黙のルールもあったりします。

それから気になって、エスカレーターに乗るたびに注意表示を見るようにしていました。
注意表示は、大抵、上り口と降り口の付近にあります。
ほとんどのエスカレーターに、乗り口付近や降り口付近で立ち止まらないとか、黄色い線の内側に立つとかの表示はあるけれど、歩くことを禁止している表示はそれほどありません。
で、見つけたのが、下の写真。これも「注意」を換喚起していますが、禁止はしていません。

エスカレーターの歩行に対する注意表示

ただ、社団法人 日本エレベーター協会のサイトの「エスカレーターご利用の際に」には、「歩行禁止の呼びかけが始まっています」と書かれているから、これからの禁止の表示が一般化されるかもしれませんね。

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2007.11.11

山場CMを不快に感じている人、多いんだね

テレビ番組の内容が佳境に入ったときに入る、いわゆる「山場CM」に対し視聴者は不快感を抱いているという榊博文・慶応義塾大教授の調査研究をasahi.comで読んだとき、「歌田明弘の『地球村の事件簿』」に「CMにこれほどイライラさせられているのは日本人だけ?」として紹介されていたことを思い出しました。このブログを読んだときも、「山場CM」に対して僕と同じような感じ方を持っている人が多いんだと思いました。

榊・慶大教授の調査は、20~30歳台の人を中心としたもので、すべての世代でそういう結果になるのかはわからないけれど、僕もさあどうなるんだと思ったときにCMが入ると不愉快になるし、CMを提供した会社やその商品に対するイメージも悪くなるものね。民放が広告収入で成り立っていることは承知しているつもりでも。
逆にサッカー中継で、中継画面を表示しながらテロップでCMを流すことが極稀にあるけれど、こういった会社には好感を持ちます。

でも、視聴者のこの感じ方って、CMを提供する側や放送局はわかっていないんだろうか。

もっとも、これからはテレビ自体が余り見られなくなったり、デジタル放送とハードディスク・レコーダなどが普及して、CMをスキップして見ることが簡単にできるようになれば、CMのあり方自体が変わるのかもしれません。

この調査結果は「広告の文化論 - その知的関心への誘い」(真鍋 一史/日経広告研究所) の「番組内CM提示のタイミングが視聴者の態度に及ぼす影響」として読めるようだけど、この本2,625円、ちょっと高くて・・・

引用文「正解はCMのあと」は逆効果 視聴者86%「不愉快」
場面を盛り上げるだけ盛り上げておいてから「正解はCMのあとで」「最新情報はこのあとすぐ」。こんなテレビの「山場CM」が多い番組に視聴者が不快感を抱いていることが、榊博文・慶応義塾大教授(社会心理学)らの調査で明らかになり近著で発表された。国際比較でも日本の山場CMは欧米より格段に多い。テレビ局側の思惑とは裏腹に、そうしたCMへの好感度が低くなり商品の購買意欲も下がるという。
榊研究室は、慶大通信教育部、文学部の727人を対象にアンケートを02年に実施。調査対象の半数近くが20代で、次いで30代が多かった。
調査では、視聴者をCM明けまで引っ張ろうとする山場CMに対する印象として、強い肯定から強い否定まで九つの尺度で聞いた。「不愉快」について86%が肯定。CM明けのシーンの繰り返しには、74%が「イライラする」と回答した。
山場CMを含む番組については、84%が「好感が持てない」。山場CMの商品について42%が「好感が持てない」、34%が「買いたくない」と回答。それぞれ60%前後あった「どちらともいえない」を除けば大半がマイナスの評価だった。
話の流れが落ち着いたところで出る「一段落CM」と比較すると、山場CMが「商品を買いたくない」で3.8倍、「商品を覚えていない」も2倍と本来の効果をうち消していた。
また、日本と欧米のテレビ番組の山場CMを02~03年に比較した。ニュース、ドキュメンタリー、ドラマなど7分野で各国の代表的な3番組ずつを録画して比率を調べた。
その結果は、日本の40%に対し米国は14%で、CMのタイミングが法律で規定されている英国は6%、フランスにいたってはゼロだった。
2007/10/06/朝日新聞


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2007.11.05

レギュラーガソリンの価格が151円に

いつも利用しているセルフ形式のガソリンスタンドのレギュラーガソリンのリッター当たりの単価が、151円に上がっていました。この前給油した時は、147円だったので4円上がったことになります。もっとも会員には割引があるので、実際は若干安くはなりますが。

ガソリン価格の表示

レギュラーガソリンの価格について総務省のサイトで調べてみると、東京都区部の場合、昨年の秋にリッター当たり145円と高騰しましたが、その後、春に向けて低下し、また徐々に上昇しています。静岡も似たような傾向を示していると思います。
参考:小売物価統計調査/総務省

ガソリン価格の表示

また、先週末のニューヨーク商業取引所の原油価格は、終値が95.93ドル/バレルで最高値を更新したと時事通信が報じています。
高値の原因は、原油が投機商品になったとか、これから需要期を向かえるからとか、中東の地政学的リスクだとか、いろいろ言われているけれど、この先、まだ値が上がるのだろうか?

引用文NY原油が大幅反発 終値最高値を更新
週末2日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、朝方発表された米雇用統計で米国経済の堅調ぶりが確認されたため、エネルギー需要の増加を見込んだ買いが入り大幅反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は前日終値比2.44ドル高の95.93ドルで引けた。10月31日に記録した終値ベースの史上最高値(94.53ドル)を更新した。
2007/11/03/時事通信社

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2007.10.17

トヨタ車約47万台がリコール、我が家の車は対象外でした

ニュースを閲覧していたら、共同通信が一部のトヨタ車のリコール情報を配信していました。
我が家の車もトヨタなので、早速、トヨタのサイトのリコール情報を覗いてみました。
我が家の車は対象車種ではあるけれど、リコールの対象となる車体番号ではなかったので、今回のリコールとは関係ありませんでした。

今回(2007.10.17)のリコールは3種類あって、それぞれ不具合の箇所が違っています。

クラウン,クラウンマジェスタ,クラウンエステート,マーク2,ヴェロッサ,マーク2ブリット,プログレ,ブレビスでは、エンジンの燃料装置の不具合で、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがあるとのことです。
☆ 車体番号など詳しい情報は、トヨタのサイト「クラウンなど8車種のリコール」へ

シエンタ,ヴィッツ,ハイエース,レジアスエースでは、電動式燃料ポンプの内部モータと隣接するコイル線の干渉により、エンジンが停止して再始動できなくなるおそれがあるとのこと。
☆ 車体番号など詳しい情報は、トヨタのサイト「シエンタ、ヴィッツ、ハイエース、レジアスエースのリコール」へ

bBでは、ステアリングシャフトとギヤボックスを連結しているボルトの締付不足により、最悪の場合、連結部が外れてかじ取り操作ができなくなるおそれがあるとのこと。
☆ 車体番号など詳しい情報は、トヨタのサイト「bBのリコール」へ

今回、我が家の車は関係なかったけれど、リコール対象が約47万台というから当然、該当する人も多いのでしょう。それそれのリンクを張っておきましたから、正確にはそちらで確認してください。

このブログで、2006.07.01にINAXの電気式浴室換気乾燥暖房機2006.12.16にニンテンドーDS、DSLiteのACアダプタ2007.05.30に松下電器の電子レンジと我が家にある物のリコールや不具合情報を取り上げました。そして、実際、リコールの対象となったのは、電気式浴室換気乾燥暖房機と電子レンジでした。
これらは、インターネットのニュースサイトでまず知り、それから対象メーカーのサイトで対象となる型番を確認し、該当すればメーカーの窓口へ連絡をしました。
リコールのようなケースでは、インターネットの即時性は役に立ちますね。

僕らは様々な物に囲まれて生活しています。当然、メーカーは安全性について十分な注意をして製品にしているのだと思います。でも、人間の作るものだから100%に限りなく近い安全性を担保することは可能でも、100%の安全は不可能だと思います。
それだからこそメーカーの安全性に対する考え方は、不具合が発生したときの対処の仕方に出てくるものと考えます。
ちなみに、我が家でリコールの対象となった電気式浴室換気乾燥暖房機のINAXも電子レンジの松下電器も、その対応は満足のできるものでした。

引用文トヨタが47万台リコール
トヨタ自動車は17日、「クラウン」「シエンタ」「bB」など13車種、約47万台のリコールを国交省に届けた。燃料装置やハンドル装置に計3件の不具合があるという。うち「クラウン」など乗用車8車種、計約27万7000台は、燃料ポンプ内部のゴム製部品や燃料パイプに亀裂ができ、燃料漏れの恐れがある。「bB」約7万4000台は、ボルトが外れ、ハンドルが利かなくなる恐れがある。
2007/10/17/共同通信

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2007.10.11

数年後には0系新幹線が姿を消すのか

数年前に岡山駅で4両編成の0系新幹線を見たとき、とても懐かしく思いました。
東海道新幹線から0系は、1999年9月18日を最後に引退してしまったけれど、山陽新幹線では編成を短くして現役で走っています。

その0系も500系が'12年春までに東海道区間から山陽区間に押し出される影響で姿を消すと、少し前の朝日新聞が報じていました。

50歳手前の僕にとって、新幹線といえば丸っこい先端の0系です。そういえば科学特捜隊のビートル号もスーパージェッターの流星号も、先端が丸っこかった。丸味を帯びたフォルムが、僕の子供の頃の先端技術の象徴だったような気がします。

0系の現役で走る姿が、数年後にはみられなくなるのか。

下の写真は、東海道新幹線から0系が引退した時に記念に発売された2種類のオレンジカードが入っていた袋です。

さよなら0系


引用文初代新幹線0系、数年内に引退 N700系を大量投入
初代新幹線として64年に走り始めた0系が、数年以内に現役を退くことがほぼ固まった。東海道・山陽新幹線に7月から導入されたN700系が、11年度末までに大幅に追加投入されるためだ。丸い鼻が特徴の0系は現在、山陽区間で6編成が「こだま」上下21本に使われている。
JR東海とJR西日本は26日、N700系計42編成(計2000億円)の追加投入計画を発表。11年度末時点で、定期運行の全「のぞみ」がN700系に置き換わる。
これに伴い、JR西が独自開発した最速300キロの500系は、東海道区間から12年春までに消える。山陽区間専用になる500系に押し出される形で、0系は引退する見通しだ。
2007/09/28/朝日新聞


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2007.10.10

新たな作用点をもった抗インフルエンザ薬の開発

新たな作用点を持つ抗インフルエンザ薬を慶応大学の研究チームが開発し来年にも臨床試験に入ることを、日本経済新聞が報じています。

現在、新型インフルエンザの数少ない対策のひとつとして、タミフルなどのノイラミニダーゼ阻害薬があります。この薬は、インフルエンザウイルスが感染した細胞内で増殖し、感染細胞から脱出するのを阻害することにより、ウイルスの増殖の拡大を防ぐものです。

一方、今回、開発された薬は、ウイルスが気道から体内に侵入するのを防ぐものだそうです。新聞記事によると、ウイルスが体内に侵入する際、標的とする細胞表面の「糖鎖」に「ペプチド」(アミノ酸が複数つながってできた物質)をくっつけて、侵入を妨害するとのことです。詳しいことはわからないけれど、面白い働きですね。

これから、動物での安全性の確認、そして臨床試験と、実用化されるまでに時間がかかりそうだけど、新型インフルエンザ対策に新たな手段が加わる可能性があるわけで、期待したいな。

ところで2007.01.25のエントリーに書いた、ウイルスが感染細胞内で増殖するのを阻害する富山化学工業の新薬の臨床試験は、順調に進んでいるのだろうか?

引用文インフルエンザ 気道でブロック 慶大、細胞で感染させぬ薬開発
慶應義塾大学の佐藤智典教授は、新しい仕組みで作用する抗インフルエンザ薬を開発した。口から吸い込んで感染場所となる気道でウイルスを待ちかまえ、体内の細胞に進入するのを防ぐ。感染した細胞からウイルスが出てくる”出口”を抑える従来品とは異なり、”入り口”でブロックする。動物で安全性などを調べた後、来年にも臨床試験に入る計画だ。
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インフルエンザはウイルスが体内細胞に侵入して増殖し、細胞外へ出て広がっていく。従来の抗ウイルス薬「タミフル」などはウイルスの細胞の出口をとめ、ウイルスの増殖を抑える。
研究チームは、ウイルスが細胞表面の生体分子「糖鎖」を目印にくっつく過程に着目した。新薬はウイルスの糖鎖認識部分に「ペプチド」という物質を結合させた。この結果、ウイルスは細胞侵入の目印が分からなくなり、感染を防げる。さらに、開発した薬剤を吸い込むと、気道上部にうまく送り込めることも、製薬会社のシミュレーション(模擬実験)で分かった。
2007/10/08/日本経済新聞

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2007.10.06

少しずつ新型インフルエンザに近づく鳥インフルエンザ

高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1亜型が、人間の体温でも増殖しやすく変異しているとことを日本とベトナムの研究チームが確認したとのこと。日本経済新聞が報じています。
もともと、鳥インフルエンザは体温が41℃前後のトリを宿主とするウイルスだから、それより低い人間の体温は人間に感染し増殖するためのひとつのハードルになっていんだと思います。

トリ→ヒトへの感染が確認され、ヒト→ヒトへの感染も疑われている中で、新型インフルエンザへの変異が、少しずつ進んでいるのかな?
H5N1のトリでの毒性のまま、新型インフルエンザに変異しパンデミックが起こることを想像するとぞっとします。

家で篭城するための食料の備蓄や対ウイルス用のマスクやゴーグルの購入を真剣に考えようか。

それにしても、日本経済新聞は他の新聞に比べて海外の情報も含めて、鳥インフルエンザに関する記事の配信が多いように思います。
経済紙だけあって、新型インフルエンザがパンデミックした時の経済に与える影響を懸念しているのか、ウイルス好きの記者がいるのか、わかりませんが・・・

引用文鳥インフル、人間へ感染促す変異を特定・東大など
鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が、人間に感染しやすい性質を獲得する際に不可欠とみられる新たな変異を、河岡義裕・東京大教授を中心とする日本とベトナムの国際チームが5日までに特定し、米専門誌に発表した。
こうした変異が重なると、人間の世界で爆発的に流行する「新型インフルエンザ」の出現につながると懸念されている。河岡教授らは昨年、やはり人間への定着に重要な別の変異も見つけており、これらの変異を監視することで、新型出現の危機がどれだけ差し迫っているかの判断に役立つと期待される。
チームは2004年にベトナムの1人の患者ののどと肺からそれぞれ採取した、2種類のH5N1型ウイルスを比較。のどの方のウイルスは、表面のタンパク質のアミノ酸が1カ所、グルタミン酸からリシンに変わっており、マウスに感染させると、のどや鼻など気道上部のさまざまな細胞で増殖しやすく、哺乳類の一般的な体温(約37度)より低い約33度でも増えることが分かった。〔共同〕
2007/10/05/日本経済新聞


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2007.10.02

大地動乱の時代/石橋克彦

昨日のエントリーに昨日未明に発生した神奈川県西部の地震について書きました。
マグニチュード4.9(暫定値)の規模の小さな地震だけど、東海地震との関係が少し気になりました。
それは、随分前に読んだ石橋克彦さんの「大地動乱の時代」の内容を思い出したからです。

石橋さんは東海地震説を唱えた研究者ですが、この本では主に東海・関東地方に発生する巨大地震のメカニズムについて書かれています。
その中で小田原付近の神奈川県西部の地震と東海地震、関東地震の周期的な連動性を指摘しています。

下の図は、同書から引用したものですが、小田原地震は1633年3月、1703年12月、1782年8月、1853年3月、1923年9月におよそ70年周期で発生しています。
一方、東海地震は1707年10月、1854年12月、1944年12月(1944年の地震は駿河湾の部分では発生せず空白域と呼ばれている)に発生し、1703年12月、1853年3月、1923年9月の小田原地震に引き続き発生しています。
また、関東地震は1703年12月、1923年9月と1703年12月、1923年9月の小田原地震と同時に起きています。
もちろん、筆者はわずか最近400年と前置きしていますが、この周期性と連動性は僕の興味を引き、小田原で大きな地震が起こったら東海地震を注意しなければなあ、とこの本を読んだ時思いました。

まあ、東海地震140年周期や小田原地震の70年周期を現時点で経過しても、この地域では巨大地震は発生していないし、今回の地震は小さな規模のものだけどね。このあたりが自然現象の予測の難しところでしょうね。

「大地動乱の時代」P163 図5-1
・ 引用:石橋克彦 「大地動乱の時代」P163 図5-1

静岡の周辺は、フィリピン海、太平洋、それと大陸のプレートなどが複雑に重なり合っているところです。この本は、そのプレートの動きの歪により発生する巨大地震のメカニズムがわかりやすく書かれています。

※ 今回の神奈川県西部の地震は、フィリピン海プレートと大陸のプレートの衝突しているところで発生したようで、詳しくは気象庁の「2007年10月1日02時21分ころの神奈川県西部の地震について」(PDF)に掲載されています。

本大地動乱の時代 -地震学者は警告する-
石橋克彦/岩波書店(岩波新書)/1994

書籍の紹介一覧 B0059

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2007.10.01

1日未明に神奈川県西部で地震があった

今日の未明2時21分頃、神奈川県西部を震源(Google Map)とする地震があり、箱根町湯本で震度5強、小田原市荻窪で5弱だそうです。静岡は震度1だったこともあり、寝ていた僕はまったく気がつきませんでした。

[気象庁本庁 2007年10月01日02時38分発表〕
発生時刻:2007年01日02時21分頃
震源地:神奈川県西部 (北緯35.2度 東経139.1度 深さ10km)
規模:マグニチュード4.9
震度5強:箱根町湯本
震度5弱:小田原市荻窪
震度4:真鶴町真鶴 熱海市泉 東伊豆町奈良本

神奈川県西部地震(小田原地震)と東海地震の関係から、この地震、気になります。

追記:「大地動乱の時代/石橋克彦」(2007.10.02)

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2007.09.28

発足直後の福田康夫内閣の支持率

昨日の朝刊各紙に福田康夫内閣の発足直後の支持率が掲載されていました。報道機関の世論調査がどの程度、世論を把握しているのかわかりませんが、読売、朝日、毎日、日経、共同(産経は共同の結果を掲載)とも、支持率は50%代、不支持率は20%代になっています。それと、女性の支持率が男性より高いことも共通しています。

福田首相は、この比較的高い支持率についての感想として「さっぱりわからない」と答えたと読売などで報道されています。とぼけているのか、本音なのかはわからないけれど、まだ何事も行っていない内閣の支持率の感想を聞かれたって困るんだろう思います。

誰が内閣総理大臣になっても、どんな組閣をしても、世界的に社会も自然も変わっていく時代の舵取りは難しいし、一朝一夕、即効的で効果的な政策を展開することが難しいことは、僕らもわかっているので、ここはひとつ地味でも着実に進めてよって気持が、一定の支持率を得た理由かもしれませんね。ちょっと、はでなスローガンやパフォーマンスには疲れたというか・・・

発足直後の福田康夫内閣の支持率
※ 2007.09.07 新聞各紙朝刊から引用


ところで、福田さんてどんな人?て思って、検索したら、オフィシャルサイトがあることがわかりました。
で、閲覧してみると下のトップページだけ表示されます。グーグルのキャッシュでたどると、様々な情報を掲載したサイトみたいだけど、現在は「福田康夫」をかたったウイルスメールを警告する内容となっています。
ちょっとメールの内容に興味があるけれど、いろんなことがあるんだね。

発足直後の福田康夫オフィシャルサイト・トップページ
※ 「福田康夫のオフィシャルサイト」から引用

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2007.09.27

食料自給率について考えた

僕の重要な社会との接点である週刊こどもニュースの9月22日の放送でで、食料自給率をとりあげていました。
自給率39%が気になって、2007.08.17のエントリー「食料自給率39%について」に書いたけれど、こどもニュースでも話題にするくらいの問題なんですね。

農林水産省は、来年度、食料安全保障課という部署を新設して、自給率向上の施策を統一的に展開するとのことです。
でも、食料自給率の向上は、生産サイドの農水省がやるだけでは効果が上がらないんじゃないだろうか?
むしろ、国民の側に自前で食料を調達できないことに対する危機感がないと、どんなに農水省が旗を振っても、安い食料を海外から買ってくればいいじゃん、てことで、農水省の努力の割には自給率向上に結びつかないかもしれません。

「食料自給率39%について」では、主要国の穀物ベースの自給率の推移のグラフを紹介しました。下の図1は、カロリーベースの各国の自給率の推移をグラフにしたものです。
農業国の米国とフランスは別として、1961年には日本よりも自給率が低かったドイツや英国は100%にはとどかないけれど、自給率を上げていて、'61年には78%あったものが2003年は40%('06年は39%)まで低下した日本とは対照的です。
ドイツにしろ英国にしろ農業が置かれている社会的、自然的環境は日本と似ていると思うんだけど、それでも戦後食料自給率を伸ばしてきた原因は何なんだろう?一度、調べてみたいと思っています。

主要国の食料自給率(カロリーベース)の推移

図2は、日本の飼料を含めた食料の供給状況を耕地面積で表したものです。農水省が面白い試算をしていたのでグラフにしてみました。
食料自給率からみて当然のことだけど、農水省の試算では72%、1,200万haの耕地を海外に依存しています。国内の2.5倍も農作物を栽培しているてことですね。
まあ、今後の日本も経済力のあるお金持ちの国ならば問題はないと思うのだけど、次の図3なんかを見るとちょっと考えさせられます。

日本の食糧の作付け面積割合

図3は、ゴールドマン・サックスが予測した2050年の主要国のGDPの予測です。ネットサーフィン中にたまたま見つけました。(資料:The BRIC's DREAM/Goldman Sachs)
まあ、ひとつの会社の予測だから何とも言えないけれど、'50年には現在GDPトップの米国を抜き中国が1位、インドが現在2位の日本を抜き3位と、物凄い経済発展をする予測です。日本も'50年には現在よりもGDPを伸ばしていますが、そもそもこれだけの世界的な経済発展を支える食料を含めた資源をが確保できるのだろうか?

主要国の2050年のGDP予測

これからの日本がどうなっていくのかわからないけれど、それでも自前の食料を少しは確保したほうがいいんじゃないだろうか。

引用文農水省 食料安保課新設へ 自給率低下で危機感
農水省は、国内生産の拡大を柱とした食料の安定的な確保に向けて、来年度に「食糧安全保障課」(仮称)を大臣官房に設置する方針を固めた。バイオ燃料向け作物への転換や中国の食糧消費量増などで、世界の食糧自給が不透明になっているため、同課を「司令塔」(同省)として、食料自給率の向上を省を挙げて取り組む体制を整える。
-----
新設する食料安全保障課では、世界の食料事情の情報を一元的に収集・分析し、省内の関係部署にも指示しながら施策に反映させる。これにより、これまで各部局がそれぞれ行ってきた施策を統一的に策定・運営できるようにする。また、食料問題に関する認識を国民全体で供給できるよう、情報を国民に幅広く発信する役割も担う。
2007/08/22/日本農業新聞

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2007.09.24

安全と安心の科学/村上陽一郎

日本では、屠殺される牛すべてについて牛海綿状脳症(BSE)の検査を行っているけれど、厚生労働省は検査の補助金のうち20ヶ月齢以下の牛については、来年の7月末で打ち切るそうです。
この決定は、2006年年5月に食品安全委員会が出した「我が国における牛海綿状脳症(BSE)対策に係る食品健康影響評価」(PDF)に基づいてされたものだと思います。
科学的な評価に基づけば、全頭検査でも、21ヶ月齢以上の検査でもそのリスクは変わらず、感染源とされる飼料としての肉骨粉の利用禁止や適正な屠殺処理が行われれば、20ヶ月齢以下の検査をしなくても、安全性は変わらないとの判断なのでしょう。だから、20ヶ月齢以下の検査に補助金を出すことは、税金の無駄遣いにもつながると。

でも、店頭に20ヶ月齢以下の牛肉で、BSEの検査をしてあるものとないものが並んでいたら、僕らはどちらを選ぶのだろう。両方の安全性は変わらないけれど、やっぱり検査してあるほうを安心して選ぶんじゃないか?

このへんが、科学的根拠に基づいた「安全」と、多分に心理的な要素も含んだ「安心」を「安全・安心」とひとくくりにまとめられない難しさがあると思います。

村上陽一郎の「安全と安心の科学」には、前述のBSE検査のことは語られていないけれど、安全を中心にそのあたりのことが書かれています。

どんな事象にも100%絶対安全は、存在しないこと。安全はリスクと得られる利益とで考える、最近、定着してきたリスク・マネジメントの考え方を説きます。
そして、例えば統計的には、自動車の事故のほうが原子力発電所の事故よりも、はるかにリスクが高いのに、僕らは原子力発電所よりも自動車のほうに安心感を持っていることなど。

これは、BSEの全頭検査の問題にもあてはまるなあと思いながら読んでいました。

最近、行政や企業などでよく語られる「安心・安全」を考えるきっかけになる本です。

本安全と安心の科学
村上陽一郎/集英社(集英社新書)/2005

書籍の紹介一覧 B0058

引用文BSE検査、20カ月以下「一斉終了を」 厚労省
厚生労働省が月齢20カ月以下の牛の牛海綿状脳症(BSE)検査に対する全額補助を来年7月末に打ち切るのに対し、一部自治体が独自に継続する方針を示している問題で、同省が都道府県などに通知を出し、全国一斉に検査を終了するよう求めていることがわかった。検査のある・なしが表示されれば「消費者に不安を与える」などと同省は説明しているが、消費者の選択肢を奪うとの指摘もある。
-----
同省が国産牛の全頭検査を始めたのは、日本初のBSE感染牛が見つかった01年。05年には、内閣府の食品安全委員会が「20カ月以下の感染リスクは低い」と結論づけたのを受け、補助対象から20カ月以下をはずそうとした。しかし、消費者の不安は根強く、同年8月から3年間に限るとの条件で補助を続けた。
2007/09/11/朝日新聞

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2007.09.18

僕らは、この日本で問いかけるリーダーを持つことができるのだろうか?

安倍首相が辞意を表明してから1週間が経ちます。
国会での所信表明演説の直後の辞意の発表をニュース速報で聞いたとき、誰もが思ったことだろうけれど、何故このタイミングで?と僕も思いました。

もし辞任するとしたら、テロ特措法の延長の法案が参議院で否決され、衆議院に戻され数の力で成立させた後、混乱の責任をとる形で内閣総辞職をするんじゃないか、祖父の率いる岸内閣が新安保条約批准と引き換えに総辞職したように、と思っていました。

一国の代表が突然辞めるとなれば、それは相当重いものだと思うけれど、これまで報道されている内容からは、納得のいく答えを見つけ出せません。

それにしても「テロ特措法」の正式な法律名は「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」と言うのですね。16日の朝日新聞に掲載されていました。この法律名を諳んずることができる人はいるんだろうか?

もう報道は、自民党の総裁選挙に重点が置かれています。まあ、福田康夫さんが総裁、首相になっても、麻生太郎さんがなっても、はたまた政権交代が行われて小沢一郎さんが首相になっても、今ある問題を解決しそして日本をどういった国にするのか、その舵取りは大変なことだと思います。

1987年12月にドナルド・レーガン・アメリカ大統領とミハイル・ゴルバチョフ・ソビエト連邦共産党書記長が、ワシントンD.C.で中距離核戦力全廃条約を調印したことをラジオのニュースで聞いたとき、僕は単純に世界へ向けた少し早いクリスマスプレゼントだと暖かな気持ちになりました。でも、その後の20年間、世界は様変わりし、日本もその中に置かれていることを鈍感な僕でも、最近、感じています。

これから日本はどうなるんだろう?

1983年のピンク・フロイドのアルバム「ファイナル・カット」の冒頭の「ポスト・ウォー・ドリーム」で、ロジャー・ウォーターズは、時の首相、マーガレット・サッチャーに問いかけます。「僕たちはイギリスに何をしたのだ?」と。

| what have we done maggie what have we done
| what have we done to england
| should we shout should we scream
| "what happened to the post war dream?"
| oh maggie maggie what have we done?
the final cut/pink floyd "the post war dream"から引用

僕らは、この日本で問いかけるリーダーを持つことができるのだろうか?

引用文テロ特措法、正式名称は最長122字 その理由は?
11月1日の期限切れを控え、自民党総裁選後の国会で最大の焦点となるテロ特措法。正式名称は122文字もあり、現行法では最も長い。落語の「寿限無」さながらの名前になったのは、01年の法案づくりの過程で「国連憲章」や「人道的措置」などの響きの良い言葉が次々と継ぎ足されていったからだった。
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テロ特措法の正式名称を書き出すと、こんな具合になる。「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法の一部を改正する法律」
2007/09/16/朝日新聞

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2007.09.15

ウィキペディアの記事の修正合戦

ウィキペディアの記事を省庁が都合のいいように修正していたと、朝日新聞が報じています。
朝日新聞はどちらかといえば省庁の行った行為を否定的なニュアンスで書いているけれど、僕はこのニュアンスにちょっと違和感を感じました。

ウィキペディアは、Web2.0の代表的なもののひとつとしてあげられます。官と民、組織と個人等が同じ平面状に並んだ、いわゆるフラット化した世界では、別に記事を書き換えたのが省庁だってそれ自体は職務外に行っていれば問題ないんじゃないかな。
フラット化されたインターネットの世界では、良し悪しは別として、公も民も個人も情報発信力には違いが無いことに役所も気がついているのかもしれません。それは、きっと新聞社だって同じことだと思うんだけど。

まあ、書かれている内容の価値は受け手が判断する問題で、これが難しいんだけど。
そして、見ず知らずの他人に対する信頼を基礎としたWeb2.0の理想と現実のギャップは簡単には埋まらないんだろうな。

引用文ウィキペディア 省庁から修正次々
誰でも自由に執筆・編集ができるオンラインの無料百科事典「ウィキペディア」日本語版で、複数の省庁のコンピューターから、役所に都合のいい修正が行われていた実態が、次々と明らかになってきた。指摘を受けた各省庁は「職員個人の職務外行為」と釈明する一方で、「犯人」を捜し出し「厳重注意」するなど火消しに躍起だ。
2007/09/08/朝日新聞

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2007.09.12

ジョー・ザビヌルさんが亡くなられた

ジャズ・キーボード奏者のジョー・ザビヌルさんが亡くなられた。享年75歳だそうです。

ウェザー・リポートで彼らが紡ぎだす音たちは、万華鏡のようにカラフル、それでいて大地に根を張った土の香がして、時と空間を浮遊し、とてもとても素敵です。

今度の休日にウェザー・リポート、マイルス・デイビス、キャノンボール・アダレイ・・・、ザビヌルの音たちをじっくり聴いてみよう。

引用文J・ザビヌル氏死去 ジャズ・キーボード奏者
ジョー・ザビヌル氏(オーストリア出身の世界的ジャズ・キーボード奏者)オーストリア通信によると、11日ウィーン市内の病院で死去、75歳。皮膚がんなどを患っていた。
1932年ウィーン生まれ。ピアノを学び、ジャズの世界を目指して59年に渡米。70年にサックス奏者のウェイン・ショーターらと「ウェザー・リポート」を結成、その後加入したベース奏者のジャコ・パストリアスらとともに70、80年代に活躍した。電子楽器を用いたジャズで知られ、名曲「バードランド」などのヒット曲を生んだ。
「ジャズの帝王」マイルス・デイビスとも活動。「ウェザー・リポート」解散後も活発に活動を続け、たびたび来日した。(共同)
2007/09/11/産経新聞

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蚊と感染症

動物が病原微生物を人間に伝播する例は沢山あるけれど、今回は蚊が伝播するウイルスのちょっと気になる記事を見つけました。

ひとつは、ウエストナイルウイルスの伝播が日本在来の蚊でも可能であるという動物衛生研究所の研究結果です。
西ナイル熱は日本国内での感染、発病の例がまだないと思うけれど、将来的になんらかの形でウイルスが蚊とともに国内に進入し、野鳥と在来の蚊の中を行き来して、定着してしまうとやっかいですね。
動衛研のウェブサイトには、「蚊の情報ページ」があって参考になります。

もうひとつは、少し前の記事だけど、日本脳炎の予防接種の再開が難航して、日本脳炎のリスクが少しずつ高まっているという記事です。
日本脳炎ウイルスは、豚と蚊の間を行き来して、ある程度は日本に定着しているのでしょう。

日本脳炎にしても西ナイル熱にしても、感染しても発病する確率は低いみたいで、むやみに心配することはないと思うけれど、発病すると重篤な状態になる場合があるから、その動向に注意が必要ですね。

温暖化が少しずつ進むと、昆虫など、病原微生物の運び屋さんの成育環境も変わるから、今まで日本では余り心配しなくてよかった感染症が問題になるかもしれません。

引用文西ナイル熱、日本の蚊も媒介力 ウイルス実験で確認
重い脳炎を起こして死亡することもある西ナイル熱の原因となるウエストナイルウイルスが、日本在来の蚊の体内でも増殖し、哺乳(ほにゅう)類に感染させる力のあることが、農林水産省系の動物衛生研究所(茨城県つくば市)の実験でわかった。日本にウイルスが侵入した場合、日本の蚊が、人間などへの感染、媒介を担う可能性が示された。9月2日から北海道で開催される日本獣医学会で発表する。
西ナイル熱は、ウエストナイルウイルスに感染した野鳥の血を吸った蚊が、人間や馬などの哺乳類を刺すことで広がる。
ウイルスはアフリカ、中東が原産だが、航空機で蚊が運ばれるなどして北米などにも広がった。厚生労働省は成田空港で、ウイルスを持った蚊の上陸を厳重警戒している。その蚊が空港周辺の鳥を刺して国内で西ナイル熱が流行する心配があるからだ。
そこで同研究所の人獣感染症研究チームは、アカイエカ、ヒトスジシマカなど日本在来の蚊を使い、ウイルスの感染実験をした。
直接、ウイルスを腹に注射した蚊と、ウイルスに感染したジュウシマツを刺させた蚊を、1~2週間室温で飼ったところ、どちらの蚊も体内でウイルスが増殖していた。
さらに、蚊にマウスの血を吸わせたら、大半のマウスは8日以内に体の一部がマヒし、12日以内に死んだ。マウスの体内からはウイルスも見つかった。
同チームは「日本にウイルスが入れば、野外で日本の蚊が鳥類から哺乳類へ媒介させてしまう可能性が示された」と分析している。
米国では昨年、4000人以上が西ナイル熱を発症、177人が死亡。99年にニューヨークで流行したときはパニックも起きた。日本国内での感染例はないが、05年、米ロサンゼルスで蚊に刺されて感染したとみられる川崎市の男性が発症している。
2007/08/26/朝日新聞

引用文日本脳炎、接種中断が4年以上に 新ワクチン開発が難航
副作用の影響で、05年から事実上中断されている日本脳炎の定期予防接種の再開が、新型ワクチン開発の遅れから、大幅にずれ込むことが分かった。再開は09年以降になる見通しという。当初1年程度とみられた中断期間が4年以上に延びることになり、専門家からは感染者の増加を心配する声も出始めている。旧型ワクチンはすでに製造体制がなく在庫量も限られており、厚生労働省は対応に苦慮している。
日本脳炎はウイルスをもつブタの血を吸った蚊に刺されて感染する。60年代には年間2000人以上発症したこともあり、76年に予防接種法に基づく定期予防接種が始まった。中断前の標準的な接種は、3歳で2回、4歳1回、9歳1回、14歳1回だった。
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定期接種の中断が4年になると、09年には6歳以下の大半は免疫をもたないことになる。昨年9月には熊本県内で3歳児が発症。15年ぶりに5歳以下の発症が確認された。これを受けて同省は今年5月、旧ワクチンの接種希望者への情報提供や、医療機関などの在庫を調べて不足地域に融通することなどを求める通知を都道府県に出した。
2007/07/15/朝日新聞

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2007.09.03

陽光/富樫雅彦

ジャズ・パーカッショニストの富樫雅彦さんが、8月22日に亡くなられたことを少し前の朝日新聞で報じていました。享年67歳だったそうだ。

このことが心に引っかかって、学生時代に買ったLPレコード「陽光」をラックの片隅から引っ張り出してきて聴いています。

「陽光」は、ベーシストの鈴木 勲とのデュオによる作品です。
全体からふたりの会話を聴くことができ、ぐっと引き締まった中に温もりが感じられる素敵な作品です。

僕が二十歳の頃聴いて感じたことよりも、40代も後半の今、聴いて感じたことの方が、より深みがあるんじゃないかと、不遜にも思っています。

LP/CDA DAY OF THE SUN
富樫雅彦(pre) 鈴木 勲(b)
富樫雅彦/PADDLE WHEEL/1979

1.A DAY OF THE SUN(陽光)
2.BIRTH OF YELLOE EGGS(東洋の黄色いたまご)
3.LONRLY BLUE(ロンリー・ブルー)
4.CREATURES IN THE DEEP BLUE SEA(深海生物の歌)
5.SILVERY FLASH(シルヴァリー・フラッシュ))
6.AWAKENING OF THE FRESH GREEN(芽ばえ)

・ LP・CDの紹介一覧 M0089

引用文富樫雅彦さん死去 日本のフリージャズ奏者の先駆け
日本のフリージャズ奏者の先駆けとして知られるドラマーの富樫雅彦(とがし・まさひこ)さんが22日、心不全で死去した。67歳だった。葬儀は23日、近親者で終えた。
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14歳でデビュー。65年、山下洋輔さんらとカルテットを結成、以降、フリージャズの旗手として活躍。その後も、渡辺貞夫さんら内外の多くの著名ミュージシャンと共演した。69年に事故で車いす生活となるが、独自のドラムセットを使い、両手のみで多彩なリズムを刻んだ。02年から体調を崩し、演奏活動から退いていた。
2007/08/23/朝日新聞

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2007.08.30

酒を飲んだ翌日も運転はできないかも

昨年の職員の飲酒運転事故を受け飲酒運転の撲滅に力を入れている福岡市で、職員がまた検挙されたとのこと。
勿論、組織を上げて飲酒運転撲滅に取り組み、飲酒運転をさせない体制を作ることは大切だけど、最後は個人の意識とかモラルの問題だから、謝罪をする市長さんも大変ですね。

それでも、警察庁のサイト(安全・快適な交通の確保に関する統計等)で調べてみると飲酒運転による事故は減少していました。
図1は、原動機付自転車以上の運転者(第1当事者)が起こした飲酒交通事故の推移です。棒グラフは、実際の事故件数、折れ線グラフは、事故件数をその年の運転免許補給者数で除して10万人当たりで表したものです。
図2は、各年の6月末までの飲酒死亡事故の推移の表です。この表では今年(2007年)を含めたデータの比較ができます。

飲酒事故の発生件数の推移(毎年12月末)
資料;運転免許統計(平成18年度版)(PDF).平成18年中の交通事故の発生状況について(PDF)./警察庁

飲酒死亡事故の発生件数の推移(毎年6月末)
資料:交通事故統計(平成19年6月末) (PDF)/警察庁

これらの表から、2002年以降、飲酒事故及び飲酒死亡事故は減っていることがわかります。この減少は、'02年の道路交通法の罰則強化の効果でしょうか。

でも、これだけ飲酒運転が社会的な問題なっているなかで、飲酒運転がある一定数発生し無くならないのは、アルコール依存症のような病気てことも一部にあるだろうし、そもそも酩酊状態ではまともな判断はできないのかもしれないね。
こうなると、物理的に飲酒運転ができなくなるような装置を車に取り付けるしかないのだろうか。

それと、飲酒した翌日に検挙された例が、毎日新聞に載っていました。
飲酒終了後、9時間くらい経過していても、アルコールが残ることも十分考えられるてことですね。
2006.10.24の「アルコールの分解スピードについて」に書いたけれど、僕は基本的に飲んだ次の日の夕方くらいまでは、車の運転をしないことにしています。
でも、いったいどのくらい飲酒後時間をおいたらOKなのか、本当のところはわかりません。
そのうち、飲酒した次の日も車の運転は禁止なんてことになるかもね。

引用文福岡市職員、また飲酒運転で事故
福岡市は24日、同市の男性職員が23日、ミニバイクの飲酒運転で物損事故を起こしたと発表した。昨年8月に同市職員(当時)の飲酒運転で幼児3人が死亡した事故を受け、撲滅に取り組む中での再発に、吉田宏市長は「市民の皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と陳謝した。
2007/08/24/日本経済新聞

引用文懲戒処分:7時間睡眠後アルコール検出 運転の副主幹を停職処分 -- 山口市/山口
山口市は21日、酒気帯び運転と速度違反容疑で罰金26万円の略式命令を受けた市経済部の男性副主幹(40)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。同部長ら3人の上司も管理責任を問われ、口頭注意処分にした。
同市職員課によると、副主幹は6月15日午後11時ごろまで約4時間半にわたって市内の飲食店でビール大ジョッキ1杯と焼酎5杯を飲み帰宅。休日の16日午前9時20分ごろ、防府市富海の国道2号で乗用車を運転中、30キロの速度オーバーで県警の職務質問を受け、呼気1リットルあたり0.15ミリグラムのアルコールを検出した。
副主幹は自宅で約7時間の睡眠を取っており「アルコールが残っているとは思わなかった。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と話したという。
2007/08/22/毎日新聞

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2007.08.25

馬インフルエンザウイルスは何処から来た?

競走馬での馬インフルエンザの発生について、2007.08.18のエントリーに書きました。その後も興味があってマスコミ報道を中心に気をつけて見ています。

僕は、競馬自体には余り興味がなく、馬インフルエンザウイルスの発生とその消長に興味があるんですが、報道は発生頭数や競馬の開催状況の記事が中心で、ウイルス自体の記事は、僕が見つけられないだけかもしれないけれど、少ないような気がします。
その中でも、18日付けの日本経済新聞と19日の産経新聞に僕の興味を引く記事が掲載されていました。

馬インフルエンザは、1971年に発生・発病して以来、これまでの36年間、競走馬では発病してないとされています。
日本では、馬インフルエンザウイルス(A/H3N8亜型及びA/H7N7亜型)が定着していて、それがワクチンの接種の義務付けによる効果で、感染しても発病が抑えられていたということだろうか。インフルエンザウイルスは、変異をしやすいウイルスだから、ウイルスをモニタリングして、ワクチン自体も少しずつ変えていたのだろうか。それが、今回、少し大きな変異があって、ワクチンでは対応できなかったのだろうか。

それとも今回のウイルスは欧米で流行したものと同じタイプだとの報道があるから、何らかの形で欧米の馬から感染したのだろうか。

疑問符が幾つも浮かびます。ミステリーですね。

引用文中央競馬、全レース中止 「感染拡大の傾向」 JRA会見
また、今回のウイルスは欧米で流行したものと同じで、「日本で接種されているワクチンと微妙な違いがあり、欧米のウイルスにも対応するよう検討中だった」(仁岸正之馬事部長)ことを明らかにした。
今後の対応に関し、JRAは「全頭検査はしない」とし、発熱馬や陽性馬が出た厩舎と、付近の厩舎などで優先的に検査を進め、事態の全容把握を目指す。また、疫学調査による感染経路の特定を急ぐ方針を示した。
2007/08/18/日本経済新聞

引用文JRA困惑 「原因まるで分からない」
日本では昭和46年、ニュージーランドから輸入された感染馬が原因で大流行し、全国で7000頭近くが発病した。JRAの東京競馬場では在厩馬の99%以上が発病し、レースの開催が約2カ月間にわたり中止された。だが、その後は全登録馬に半年に1回ずつのワクチン接種を義務付け、国内で発病したケースはなかった。
JRA関係者は「徹底的な予防策をとっていただけに今回の流行は極めて残念」と話す。今回の流行について、京都産業大学の大槻公一教授(獣医微生物学)は「ウイルスの抗原が変異し、ワクチンが効きにくくなっている可能性がある」と指摘する。
感染馬からは従来のワクチンで効くはずの馬2型(H3N8型)ウイルスが確認されているが、「長年の間に少しずつ抗原が変異することはあり得ること。感染源がどこかも含め徹底的に調査する必要がある」と話す。
2007/08/19/産経新聞

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2007.08.24

光ファイバー・ケーブルにクマゼミが産卵!

夏のあまりにもありふれた昆虫のセミが、光ファイバーの家庭への引込み線に産卵して、回線を不通にしているそうです。実際、僕の周りにもその被害にあった人がいるし、我が家もBフレッツなんで、他人事ではありません。突然、回線が切断されたら、セミの産卵も可能性のひとつに入れなければね。

光ファイバー・ケーブルに産卵するのは、セミの中でも大型のクマゼミだそうです。
僕の子供の頃は、静岡では大型で翅が透明、翅脈が緑のクマゼミのステータスは高いものでした。当時は、全身が茶色のアブラゼミが主流で、クマゼミは余り捕まえられなかった。
さすがに最近はセミ捕りはしないけれど、道端に力尽きているセミの中にクマゼミを多く見かけるようになりました。
温暖化の影響か、樹木の植生の変化か、なにが原因かわかりませんが、クマゼミの生息域が北上しているのかもしれませんね。そのうち、ありふれたアブラゼミが希少価値になるかもしれないね。

ところで、このニュースでクマゼミは枯枝に産卵することを知りました。光ファイバー・ケーブルを枯枝と間違え、さらにケーブルの線に沿って掘ってある溝をターゲットに、産卵するようです。
卵は孵化できるのだろうか。できないとすればクマゼミにとっても、回線を切断された僕らにとっても不幸なことだね。

メーカーも対策に乗り出したようだから、その効果に期待しよう。

クマゼミ アブラゼミ
写真左:クマゼミ 写真右:アブラゼミ

・ 詳しくはこちらへ。
・ 関連Blogはこちらへ。

引用文クマゼミが光ファイバーに産卵 断線被害続出に対策腐心
西日本に多いクマゼミが、木の枝と勘違いして光ファイバーケーブルに産卵し、光ファイバーが断線する被害が相次いでいる。通信業界はケーブルを改良して防衛に乗り出したが、大阪は今年が4年に1度のセミ大発生の年とされる。ハイテクとセミが闘う熱い夏を迎えている。
被害は九州から東海地方まで及び、昨年はNTT西日本で約千件、関西電力系の通信会社ケイ・オプティコムで約200件に上った。光ファイバーの幹線から枝分かれした各家庭への引き込み線で、被害が出ている。
2007/08/03/朝日新聞

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2007.08.20

チャイナエアライン機の炎上事故

那覇空港でのチャイナエアライン機の炎上事故、乗客・乗員に大きな怪我はなく、不幸中の幸いですね。
エンジンからの燃料漏れが原因との報道があるけれど、事故機のボーイング737-800は、B3シリーズの中でもニュー・ジェネレーションに属する新しい機材だと記憶しています。そんな機材に何が起こったのだろう?
台北から飛んできて燃料が少なかったことが幸いしたのだろうか。

主翼からの燃料漏れてことで、映画「ダイハード2」のラストシーンを思い出しました。ダイハードは、マクレーン警部補が故意にB747カーゴの燃料コックを開いたんで、事故とは違うけれど。でも、炎上は映画だけにして欲しいよね。

引用文中華航空機炎上、乗客・乗員165人無事 那覇空港
20日午前10時34分ごろ、那覇市の那覇空港駐機場で、台北発那覇行きの台湾・中華航空120便(ボーイング737-800型機)の主翼エンジン付近から出火、機体が炎上した。那覇市消防本部が消火に当たり、約1時間後に鎮火した。国土交通省によると、日本人23人を含む乗客157人、乗員8人は全員、脱出してけが人はなかった。同省航空・鉄道事故調査委員会は同日、調査官4人を現地に派遣した。
中華航空は「エンジンから燃料漏れがあり、エンジンを停止させようとしているときに炎上し始めた」と説明しているという。
2007/08/20/朝日新聞

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2007.08.18

A/H3N8亜型の馬インフルエンザ

競走馬に馬インフルエンザが発生して、競馬の開催に影響が出ているそうですね。
時事通信は、馬インフルエンザ2型(A/H3N8亜型)ウイルスが検出されたと報じています。

JRA競走馬総合研修所によると、馬インフルエンザには、2型と1型(A/H7N7亜型)の2種類あり、ワクチンによる予防が徹底されているとのこと。
参照:馬インフルエンザとその予防対策/JRA競走馬総合研修所

それでも今回発生したてことは、ウイルスの変異があったのかな?

引用文ニュースワード「馬インフルエンザ」
馬インフルエンザウイルスの感染が原因で起こる急性呼吸器疾患。発熱、せき、鼻汁などの症状があり通常、馬科動物のみがかかる。I型とII型があり、今回の感染馬から検出されたのはより病原性が強いとされるII型。安静にすれば軽症の場合1週間、重症でも3週間ほどで回復するとされる。日本では1971年12月から72年2月にかけて大流行した。
2007/08/17/時事通信

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マックス・ローチさんが亡くなられた

ジャズ・ドラマーのマックス・ローチさんが亡くなられたことを、ブルー・ノート・レコードのサイトが報じています。享年83歳だそうです。

チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、マイルス・デイビス、バド・パウエル、セロニアス・モンク・・・ジャズそのものであった彼らのバックでリズムを刻んだローチもまたジャズそのものでした。

そんな彼を偲んで、先ほどまでパウエルの「バド・パウエルの芸術」を聴いていました。

引用文MAX ROACH R.I.P. (1924-2007)
Blue Note Records is greatly saddened to announce the passing of Max Roach, the legendary Jazz drummer, bebop founder, band leader, and civil rights activist, who died in his sleep last night in New York City. He was 83 years old.
Along with drummer Kenny Clarke, Roach redefined the role of the drums in Jazz during the bebop revolution of the late-1940s and early-50s, participating in many of the movement’s seminal recordings with Charlie Parker, Dizzy Gillespie, Miles Davis, Bud Powell and Thelonious Monk. In the mid-50s, Roach co-led a quintet with Clifford Brown that was one of hard bop’s premiere bands up until the trumpeter’s untimely death in a car accident in 1956.
2007/08/17/Blue Note Records

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2007.08.17

食料自給率39%について

先日、農林水産省から2006年度の食料自給率の暫定値が発表されました。
農水省のサイトには、食料自給率の算定の基礎となる「食料自給表」が掲載されています。この食料自給表に様々なデータが掲載されていて、ざらと眺めただけでも考えさせられる数字が載っています。

図1は、新聞などでよく紹介される日本の食料自給率の推移をグラフ化したものです。よく言われる自給率39%は、熱量に換算した自給率で、カロリーベースの自給率と呼ばれるものです。1960年度には79%あったものが、右肩下がりで2006年度には39%まで下がっています。それでも、なんとか主食の米は'06年度で自給率94%(主食用は100%)を確保していす。といっても、米の消費量が減っている中での100%であることを考慮する必要があります。(日本人1人1年当たりの米消費量は、1965年は111.7kgであったものが、2005年には61.4kgまで減少しています。)

日本の食料自給率の推移

図2は、主な先進国の穀物自給率の推移をグラフにしたものです。穀物は、ムギやトウモロコシ、米などで、主に主食と家畜の飼料に利用されます。
1961年には、ドイツ63%、英国53%と日本の75%よりも低かった穀物自給率が、2003年には、ドイツ101%、英国99%と、27%まで下げた日本と対照的な推移をしています。
これにはそれぞれの国の食料に対する考え方の違いがあるんだろうと思います。
日本の場合は、高度成長期に効率の悪い国内の農業生産に頼るよりも、海外の安い食料に多くを依存したことも自給率低下の原因のひとつだと思います。自前で食料を準備するより、他の国と仲良くしてお金で食料を調達すればいいじゃんという考え方と言ったら語弊があるでしょうか?

主な先進国の穀物自給率の推移

食料自給表には、2003年のデータですが175ヶ国の穀物自給率の試算も掲載されていて、日本は124位です。
日本よりも穀物自給率が低い国は結構あるのですが、自給率はあくまで割合で絶対数ではありません。そこで、生産量から消費仕向量を減じたもの、まあ自前で賄った量と言えばいいのでしょうか、を少ない順に表にしたものが表1です。
そうすると日本は量的に自前で自国の食料を賄えない国のトップなんですね。これはちょっと怖い数字です。

世界の穀物自給率

農林水産省は2015年度に45%まで食料自給率を上げるため頑張っているようだけど、海外の安い農産物が手に入る状況では、難しいことだと思います。
これからも日本がお金持ちで海外から農産物を買うだけの力のある国であればいいけれど、安全保障の観点からも、せめて何かあった時のために、何時でも水田を米が作れる状態に保っておく政策は必要なんじゃないかと、食糧自給表を見ながら思いました。

引用文食料自給率、13年ぶりに40%割る コメなど不作で
農林水産省が10日発表した06年度の食料自給率(カロリーベース)は、前年度より1ポイント低い39%で、13年ぶりの40%割れとなった。
コメの消費量の減少に加え、天候不順で主要作物が不作になったことが影響した。同省は自給率を15年度に45%まで引き上げる目標を掲げるが、「今の実力では達成はなかなか望めない」(総合食料局)と、危機感を募らせている。
自給率は、食べ物が国産品でどの程度まかなえているかを、栄養学で使われる熱量(カロリー)に換算して示す指標。06年度は春の低温や夏の集中豪雨、秋の台風被害などで、砂糖原料のテンサイや果実・イモ類の生産量が前年度より減少。主食用は、ほぼ全量を国産でまかなえるコメも台風などで不作となったうえ、消費量(国民1人1年あたり)が61キロと前年度より0.4キロ減り、自給率を押し下げた。
自給率は1965年度は73%だったが、食生活が変化してコメを食べる量が減ったのに加え、米国産トウモロコシを与えられて育った牛の肉を多くとるようになったことなどで低下を続け、89年度に50%を割り込んだ。40%割れは、コメが大凶作となった93年度(37%)以来だ。
2007/08/10/朝日新聞

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2007.08.16

この夏静岡はまだ猛暑日を記録していない

今日も暑い暑い1日でした。埼玉県熊谷と岐阜県多治見の観測所では、40.9℃と日本の最高気温を更新したとのことです。
気象庁のサイトで調べてみると、暫定値ですが熊谷や多治見以外の23観測所でも最高気温の観測記録を更新しています。暑かったんですね。

2007.08.16に最高気温を更新した観測所の一覧

静岡も暑いんですが、調べてみると最高気温が35℃以上となる猛暑日は、16日現在でまだ記録していません。連日「猛暑日」がマスコミから流れ耳慣れてしまったので、意外です。
今日の静岡の最高気温は33.3℃、この夏の最高気温は、8月9日の34.8℃です。

この夏から登場した猛暑日、2006.11.28の「猛暑日!!」に馴染みのある言葉だから定着するのでは書いたけれど、この夏、有無を言わさず染み付いてしまった感じです。

・ 追記 2007.08.21 8月21日に静岡でもこの夏はじめて猛暑日(35.4℃)を記録しました。ちなみに静岡の過去の最高気温は、1995.08.28 に記録した38.7℃です。

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「PDFスパム」!?

最近、本文に何も記載がなくPDFファイルがひとつだけ添付された英文のメールが、日に2~3通届き不思議に思っていました。まあ、毎日うんざりしているスパムメールの一種だろうと、Thunderbird で迷惑メールの処理をしていました。

先日、日経BPでこのメールを下記引用の内容で取り上げていました。(参考のため全文引用します)
PDFスパム」て、言うんですね。
株価操作が目的のスパムらしいけれど、実際、株価の上昇も起こっているようです。
僕にはまったく関係ないけれど、新手のスパムなんですね。

詳しい情報は Sophos のサイトに掲載されています。

引用文株価操作の「PDFスパム」が急増中、偽情報で実際に株価が上昇
セキュリティベンダーの英ソフォスは2007年8月8日、株価操作を目的とした「PDFスパム」が急増していることを明らかにした。同社の観測では、同日中だけで30%増加したという。また、PDFスパムによって、特定企業の株価が一時的に上昇したことも確認している。
PDFスパムとは、伝えたい内容をメールの本文には書かず、それらを記述したPDFファイルを添付する迷惑メール(スパム)のこと。多くの場合、本文は空白。これにより、本文から迷惑メールかどうかを判断する迷惑メールフィルター(迷惑メール対策ソフト)を回避しようとする。
PDFスパムについては、ソフォス以外のセキュリティベンダーも、最近急増しているとして注意を呼びかけている。例えば米シマンテックでは、2007年6月のある10日間で、3000万人以上のユーザーにPDFスパムが送られたことを確認したという。
PDFスパムのほとんどは、株価の操作を目的としている。特定企業の好業績などを伝える偽情報を不特定多数のユーザーに送信して、その株価を上げようとする。実際に株価が上がると、迷惑メール送信者は、安いときに購入しておいた株を売り抜けて利益を得る。
株価操作の迷惑メールが後を絶たない背景には、こういった偽情報に釣られて株を購入しているユーザーがいるためだと考えられる。ソフォスの情報によれば、現在出回っているPDFスパムで言及されている企業の株価は、この1週間で2倍近くに上昇しているという。
2007/08/10/日経BP

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2007.08.14

JR川崎駅のエスカレーター事故

JR川崎駅のエスカレーターが破損していて、その破損部分に足の指を挟まれ怪我をした事故、身近でよく利用するものだけに気になります。

定期検査を月2回、警備員が1時間に1回程度エレベーターの状況を見ていたと、先ほど聞いていたNHKラジオのニュースジャーナルで言っていました。それにJR川崎駅に設置されたエスカレーターとなれば、利用する人の数も相当なものと思います。
そうした人の目に頻繁にふれる状態にあったエスカレーターの破損に、誰も気づかなかったのだろうか?
破損した部分のアルミ板も見つかったとのことだから、それを分析すればある程度のことはわかるのかもしれませんね。

それと、不思議に思ったのは怪我をされた方がサンダルを履いていたとのこと。雑踏の中で何故サンダル履きだったんだろう?駅が自宅の近くで、ちょっとサンダル履きでて感じだったのかな?

引用文破損エスカレーターに挟まれ足にけが JR川崎駅
川崎市川崎区駅前本町のJR川崎駅の東西自由通路の上りエスカレーターで、12日午後10時ごろ、同市中原区に住む女性会社員(27)が、エスカレーターの破損していた部分に左足親指を挟まれた。女性はつめと皮膚の一部がはがれる2週間のけが。川崎署が業務上過失傷害の疑いで、破損の原因を調べている。
調べでは、破損していたのは、踏み板前方のアルミ製立て板(幅約1メートル、高さ20センチ)の左側の一部(幅7.5センチ、高さ12センチ)で、女性がエスカレーターから降りる間近に、履いていたサンダルの先端ごと左足親指を挟まれたらしい。破損部分とみられるアルミ板(厚さ約5ミリ)はエスカレーター内部から見つかったという。
2007/08/13/朝日新聞

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2007.08.10

でんき予報と京都議定書とクールビズとプラグインハイブリッド車

最近の静岡は暑い日が続きます。今日の室内の気温は、簡易温度計の表示で34℃、猛暑日の一歩手前です。

2007.08.10 室内温度

静岡県は富士川以西が中部電力、以東が東京電力で、県内は2つの電力会社が周波数の違った電力を供給しています。静岡市は中部電力で、東京電力とは関係はないけれど、東電では「でんき予報」を電力の需要が多い7月9日~9月7日の平日に提供しています。
原子力発電所の稼働率が低い状態で、電気需要が増加しているんで、節電を呼びかけるために予報を出しているのでしょうね。

そんな中、環境省と経済産業省の審議会が、このままで推移すると京都議定書の温室効果ガスの削減目標にとどかないと推計しているとの報道がありました。
現状では、温室効果ガスのひとつである二酸化炭素の排出量は、日本では1990年度に比べ2005年度は7.8%も増加しているとのこと。
結構、省エネは企業でも個人でも浸透しつつあると思っていたんだけれど、そうでもないんですね。
我が家では、室内で35℃を越えると流石にエアコンのスイッチを入れてしまうけど。

また、民主党の議員が参議院の本会議や委員会でネクタイの着用の義務化を提案しているとか。衆議院の本会議ではすでにネクタイ着用が義務化されているんですね。
まあ、ネクタイ着用と省エネは直接関係ないんでいいんだけどね。
国会での冷房の設定温度は何℃になっているんだろう。ネクタイ着用で暑苦しくなって、省エネに逆行しなければいいけれど。

それと、トヨタがプラグインハイブリッドカーの行動走行認可を国から受けたとのこと。プラグインは、プリウスに代表される電気とガソリンを動力とした車の電気の部分を、外部から充電する技術です。そのうち家庭のコンセントから車も充電するようになるのでしょう。
プラグインハイブリッドカーについては、6月に開催された農業環境シンポジウムでレスター・ブラウンが、小型風力発電との組合せの可能性に言及していました。
本当は車の数や排気量を劇的に減らすことがいいんだろうけれど、そのことによる不利益が大きいから、折衷的な技術が必要なんだろうね。

35℃近い温度の中で、いろいろと思った一日でした。

引用文温室効果ガス削減目標、最大2.7%不足 2010年度推計
政府は10日、地球温暖化をもたらす二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量が2010年度には1990年比で0.9~2.1%増加するとの見通しを、環境、経済産業両省の審議会合同会合に示した。京都議定書に基づく目標は08年度からの5年間で平均6%の削減。うち5.4%分は森林整備によるCO2の吸収増加や海外の排出権獲得で賄うことになっているが、それでも目標には1.5~2.7%不足する。
国内のCO2排出量は基準年となる1990年で12億6100万トン。10年度には11億8600万トンにまで減らす必要があるが、05年度には13億6000万トンと7.8%も増加している。
2007/08/10/産経新聞

引用文民主の攻勢、クールビズにも ネクタイ義務化提案
参院第一党の民主党の攻勢は「クールビズ」にも――。民主党の西岡武夫参院議院運営委員長は9日の議運理事会で、本会議や委員会の審議中にネクタイ着用を義務づけるよう求めた。各派持ち帰って協議することになったが、西岡氏は「内閣に対する意見にもなる」として、政府が主導するクールビズの廃止論を唱えて牽制(けんせい)している。
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衆院では、河野洋平議長の意向で本会議場内だけネクタイ着用を義務化。ちなみに民主党の小沢代表は、夏場でも国会内でネクタイを着用している。
2007/08/09/朝日新聞

引用文トヨタ自動車、プラグインハイブリッド車の国土交通大臣認定を取得
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、プラグインハイブリッド車「トヨタプラグインHV」を開発し、国土交通省より大臣認定を取得した。これはプラグインハイブリッド車の公道走行を可能とする初めての大臣認定である。
「トヨタプラグインHV」は、トヨタが培ってきたハイブリッド技術をベースに、2次電池の搭載容量を増やすことにより、モーターのみでの走行(以下: EV走行)可能距離を拡大するとともに、充電装置を付加することで、家庭用電源からも充電可能な機能を備えている。従来のハイブリッド車と同様、エンジンとモーターを併用しているため、EV走行可能距離の拡大により、市街地のような短距離走行の際は、ガソリンを消費しないEV走行機会の増大が可能である。
これにより、燃費の向上による、CO2排出量の削減や化石燃料の消費抑制、大気汚染の防止に加え、深夜電力の使用により、電気代も含めたトータルの燃料代が安くなるといった経済的な効果も期待できる。
電気自動車が航続距離やコストの面などで課題がある中、電気エネルギーを自動車に活用する取り組みとして、プラグインハイブリッドは、今後の有望な技術と考えている。
2007/07/25/トヨタ自動車

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2007.07.29

簡易生命表を見て思ったこと

新聞を読んでいたら、日本人の平均寿命が男女とも伸びて、平成18年は、男が79.00歳、女が85.81歳になったことが載っていました。
少し興味があったんで、厚生労働省のウェブを覗いてみると、この記事のもととなった「平成18年簡易生命表」が掲載されていました。
・ 平成18年簡易生命表 PDF

この簡易生命表、読んでみると結構面白いです。データがエクセル・ファイルで提供されているので、様々な場面で利用がされるのでしょう。

図1は、1947年から2006年までの日本人の平均寿命の推移をグラフにしたものです。(平均寿命は、0歳の平均余命です)
太平洋戦争が終わった直後の日本人の平均寿命は、男女とも還暦に満たなかったんですね。戦後10年くらいの期間で、平均寿命が10歳以上伸びます。きっと、戦後の混乱から、栄養状態がこの時期、急ピッチで改善されていったのでしょう。その後の寿命の伸びは、医療技術の発展があるのでしょうか。
このグラフだけ見ていると、戦後、僕らを取巻く環境はよくなっていると読み取れるのだけど。

日本人の平均寿命の推移

図2は、男女の平均寿命の差の推移です。一貫して女性の方が男性よりも長生きだけど、戦後、その差がどんどん広がって7歳程度になり、最近は伸びが止まっています。
これは、どう解釈していいのだろう。面白い推移です。

日本人の平均寿命の男女差の推移

表1は、平均寿命の国際比較です。データーは40ヶ国、また基礎となるデータもまちまちなので、あくまでも参考のようですが、男性はアイスランドに次いで2位、女性は2位のスペインを2歳近く離しての1位です。(ただし、地域として、香港は男 78.8歳 女 84.6歳)
平均寿命は、様々な状況を勘案した国の状態を表わす指標になると聞いたことがあります。そうだとしたら、戦後の日本は、かなりいい線をいっているのかもしれません。

平均寿命の国際比較

表3は、それぞれの年齢の人が平均して何歳まで生きるかを表わしたグラフです。各年齢で生存をしている人の余命ですので、0歳時点の寿命より伸びるのですが、年齢を重ねるごとに平均寿命に男女差が無くなるのが面白いところです。
若い世代ほど、男性の方が命を落としやすいということかな。

日本人の年齢別平均寿命

まあ、勝手な想像を書きましたが、簡易生命表は読んでいて面白いです。

引用文平均寿命 女性は22年連続世界1、男性も2位に浮上
06年の日本人の平均寿命は男性が79.00歳、女性が85.81歳で、前年よりも男性は0.44歳、女性は0.29歳延びたことが26日、厚生労働省がまとめた簡易生命表で分かった。
05年はインフルエンザが流行した影響で前年を下回ったが、06年は再び上昇傾向に転じた。厚労省は、がん、心臓病、脳血管疾患の3大疾患での治療成績の向上が貢献しており、当分寿命が延びる傾向が続くとみている。
2007/07/26/朝日新聞

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2007.07.27

東海地方も梅雨が明けたみたいだ

今日は夏休みで家でだらだらと過ごしています。
PCの前の卓上の時計の温度計は32℃を表示しています。湿度が高くて、じめじめした暑さです。

卓上時計の温度計は32℃を表示

静岡を含む東海地方が、今日、「梅雨明けしたとみられます。」と気象庁から発表がありました。
「みられる。」てところが、天気を相手にしている気象庁らしくていいですね。何処からが梅雨明けかなんて、明確な線はないけれど、世間一般からは梅雨明けの日を求められて、やっぱり宣言しなければならないんでしょう。
注意事項として、
「・梅雨は季節現象であり、その入り明けは、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・梅雨の時期に関する気象情報は、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに発表する情報です。後日、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行い、その結果、本情報で発表した期日が変更となる場合があります。」
として、エクスキューズしているものね。

下の写真は、お昼過ぎの静岡の空です。くっきりスッキリの青空ではありません。
先ほど、光化学オキシダントの注意を呼びかける放送もしていたし・・・

2007.07.27 梅雨明けの静岡の空

・ 関連Blogはこちらへ。

引用文梅雨の時期に関する東海地方気象情報 第2号
平成19年7月27日10時30分 名古屋地方気象台発表
(見出し)
東海地方は、梅雨明けしたとみられます。
(本文)
東海地方は、高気圧に覆われて概ね晴れています。
向こう1週間も、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りで雨の降る所がありますが、高気圧に覆われて晴れる日が多い見込みです。
このため、東海地方は7月27日ごろ梅雨明けしたとみられます。
(参考事項)
 平年の梅雨明け:7月20日ごろ。
 昨年の梅雨明け:7月26日ごろ。
2007/07/27/気象庁

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2007.07.18

最近は携帯電話で出欠確認をする大学もあるのか

もう25年くらい前の話です。

大学を卒業してしばらく後、恩師が「共通一次になってから、学生が真面目になった。最近は、学生のほうから出席をとってくれと言うんだ。」と話したことがあります。

共通一次といっても、若い人にはわからないかもしれません。僕が学生だった頃は、国立大学に旧帝国大学などの一期校と地方大学などの二期校があって、一期校と二期校の試験日が違っていたので、国立大学をふたつ受験することができました。それが、入試制度の改革で、共通一次試験となり、基本的にひとつしか受験ができなくなりました。今はさらに受験制度がかわっているようですが。

僕が在学中は、講義で出席をとる先生は稀でした。試験の成績が評価の対象で、講義で寝ているくらいなら出てくるなといった考えの先生が多数でした。
教養過程では、出席をとる先生もいましたが、その時は代返を頼まれたり、頼んだりと、そんな感じでした。3~4人の代返を請け負うときなど、本人の返事が最後で返事ができなかったりして、なんのための代返だったんだろうね。

それでも、3、4年の専門過程になり、卒業論文のための実験なんかがはじまると、それぞれ自分が設定したスケジュールで、土日や夜もあれこれやっていたけれど。

まあ、単位が取れるのも、落とすのも、受ける本人の責任、学生も大学側もある意味、大人だったんでしょうね。

青森大学が開発した携帯電話で出欠を確認するシステムの利用が、他の大学にも拡大するとの河北新報の記事を読みながら、そんなことを懐かしく思いました。

引用文携帯電話で出欠確認 青森大開発、他大学でも利用拡大
青森大(青森市)が2005年に開発した「携帯電話による出欠確認システム」が、ほかの大学でも使われ始めた。学生の履修科目の出席状況が一目で分かり、教員の労力も大幅に軽減できるのがメリット。導入した大学では「携帯全盛の時代にぴったり。休みがちな学生の指導や授業改善に役立つ」と好評だ。
システムは、青森大の福永栄一准教授のチームが開発し、青森共同計算センター(青森市)が実用化した。今年5月に大阪電気通信大(大阪府寝屋川市)が導入。6月には九州の大学が試行を始め、本格的な使用を検討している。
確認方法は、講義中に教員が1けたの数字を発表。学生は携帯電話で、1分以内に数字と講義名を専用サイトに入力する。携帯を忘れたり、持っていなかったりした学生は出席カードで対応する。
2007/07/14/河北新報新聞

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2007.07.16

新潟中越沖地震

今日の午前中の地震、静岡市では駿河区と清水区が震度3、葵区が震度2でした。
その時、僕は寝転がって本を読んでいたんですが、まったく気がつかず、ラジオの報道で地震の発生を知りました。
マグニチュード6.8(最初の暫定値の発表はもう少し小さかった)なので、余り大きな規模の地震ではないと、最初は思いました。
でも、その後の報道に接し、被害の大きさに驚いています。震源が柏崎市沖約2km、深さ約17kmと、比較的近い場所での発生が、被害を大きくしているのだろか。
この連休、台風4号、そして新潟中越沖地震と被災された方々の心中を察します。

この地震、現時点で亡くなられた方が7人、その年齢が76、72、83、78、82、81、79歳といずれも70歳を越えた高齢者。倒壊した家屋による圧死だろうか?
テレビの映像では、重い瓦屋根の古い家屋が倒壊している様子が何度も映し出されているから、そのイメージが刷り込まれて、勝手に想像しているだけかもしれません。
行政は、特に昭和55年以前の旧耐震基準の建物の耐震化を進めているけれど、経費がかかることだし、必要なこととわかっていながら高齢者でなくても、個人のレベルではなかなか進まないのが現実ですね。

地震は頻繁に発生するものだし、日本で暮らす以上避けられないものだけど、日頃の対策となると、どうしても後回しになってしまいます。

でも、今回の地震、報道を見る限りそれぞれの機関の対応が早いように感じました。ひとつひとつの苦い経験を教訓として活かさないとね。

それにしても、東海沖は不気味なくらい静かです。

引用文新潟、長野で震度6強 7人死亡、約530人がけが
16日午前10時13分ごろ、新潟県中越地方を中心に強い地震があり、同県柏崎市と長岡市、長野県飯綱町などで震度6強を観測した。警察庁によると、新潟県で死者7人、長野、富山両県も合わせてけが人約530人が確認されている。新潟県では柏崎市を中心に住宅300棟以上が全壊、11棟が半壊した。余震も頻発し、午後3時37分ごろには長岡市などで震度6弱を記録。気象庁は「今後1週間程度は震度5強、場所によっては震度6弱の余震が起きる恐れがある」として警戒を呼びかけている。
政府は今回の地震を「新潟県中越沖地震」と名付けた。新潟県は柏崎、長岡など6市町村に災害救助法の適用を決めた。気象庁によると、地震の規模はマグニチュード6.8。震源は柏崎市沖約2キロで、深さは約17キロ。大陸側のプレート(岩板)の中で発生した。海側のプレートと陸側のプレートがぶつかり、そのひずみが周辺にたまって起きる内陸型の地震。04年10月の新潟県中越地震(死者67人けが人4000人以上)、今年3月の能登半島地震(死者1人けが人300人以上)とよく似たタイプの地震だという。
2007/07/16/朝日新聞

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2007.07.15

「食料か、燃料か、」の時代が来るのかな?

2007.05.06のエントリー「エネルギー問題を考えさせられる大型連休だった」で少しふれた、沖縄 宮古島の「沖縄県宮古島バイオエタノール実証プロジェクト」。僕は、農作物からとったエタノールを燃料として使って、カーボン・ニュートラルを実現させるには、宮古島の取組みのように地産地消的な地域内流通でなければ難しいと思っていました。

ただ、宮古島の取組みもそれはそれで解決しなければならない問題があるんですね。そんな記事が日経産業新聞に載っていました。
エタノールの製造過程で使う重油を、サトウキビの搾りかすで置き代えたい、でも、搾りかすは農家が堆肥として利用し生産に活用している。

この問題って、最近の穀物相場の高騰の問題と似ているように思います。
米国でトウモロコシを燃料用エタノールの原料として利用するようになって、その値段が1ブッシェル当たり2ドル台だったものが3~4ドル台に上昇している。この価格高騰が、穀物を主食として輸入している貧しい国や飼料として使っている畜産農家に与える影響が心配されています。

OECDとFAOが最近、公表した「農業アウトルック 2007-2016」でも「食料か、燃料か、」という言葉を使って、今後10年間の世界が直面する問題として指摘してます。

これは、全体を見渡して、その便益とリスクを測って進めなければならない難しい問題ですね。

引用文沸く、世界、揺れる宮古島
実は宮古島のエタノール事業は、現状では二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献していない。ガソリンをエタノールに代えて削減する分と同じ量のCO2がエタノールの製造段階で重油を燃やすことで排出されているのだ。
宮古島でのバイオエタノールの製造を政府から受託する石油販売会社の「りゅうせき」(沖縄県浦添市)は製造過程で出るサトウキビの搾りかすを重油に代わる燃料として使いたい意向だ。
-----
だが、宮古島では搾りかすはこれまで農家が堆肥(たいひ)に加工して畑に還元してきた貴重な資源。同島の農地は石灰質で養分が少なく、農家にとって搾りかすを使って作った堆肥は島の農業には欠かせない有機質肥料だ。
2007/07/13/日経産業新聞

引用文OUTLOOK IN BRIEF
● Currently strong world market prices for many agricultural commodities in international trade are, in large measure, due to factors of a temporary nature, such as drought related supply shortfalls, and low stocks. But, structural changes such as increased feedstock demand for biofuel production, and the reduction of surpluses due to past policy reforms, may keep prices above historic equilibrium levels during the next 10 years.
● Higher commodity prices are a particular concern for net food importing developing countries as well as the poor in urban populations, and will evoke on-going debate on the “food versus fuel” issue. Furthermore, while higher biofuel feedstock prices support incomes of producers of these products, they imply higher costs and lower incomes for producers that use the same feedstock in the form of animal feed.
2007/07/04/OECD-FAO Agricultural Outlook 2007-2016/OECD-FAO

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2007.06.28

島を食いつぶすムシ

ナナツバコツブムシという甲殻類により食いつぶされ、無人島が消滅に瀕している。そんな記事が毎日新聞に載っていました。
もっとも、この虫が島を食べるんじゃなくて、虫が岩に空けた穴に波が打ち寄せ、島が浸食されるのが原因のようだけど。

だけど、なんだかすごい話ですね。

この島は、広島市東広島市安芸津町の瀬戸内海に浮かぶホボロ島(ほぼろじま)という無人島だそうで、国土地理院の1/25,000地形図には載っています。Google Map には、載っておらず、Google Map の航空写真で島らしきものが確認できます。
ホボロ島:国土地理院の1/25,000地形図/Google Map

また、東広島市自然研究会のサイトでは、ナナツバコツブムシによる島の侵食作用が紹介されています。
ナナツバコツブムシは、「甲殻綱エビ亜綱ワラジムシ目コツブムシ亜目コツブムシ科」に属するようで、研究会のサイトに掲載されている写真を見ると、大きさも形もダンゴムシによく似ています。

この小さな虫が大量発生し、島に穴を空けている、数は力なのかな。

引用文無人島:虫が大繁殖、消滅の危機 瀬戸内海
東広島市安芸津町沖の瀬戸内海にある無人島・ホボロ島が、ナナツバコツブムシという虫の大繁殖で消滅の危機にひんしている。無数の虫が掘った穴に波が打ち寄せることで岩が削られ、二つあった岩山のうち高かった方は完全に崩落した。調査を続けている沖村雄二・広島大名誉教授(地質学)は「島の地形を変えるほど大規模で急速な生物侵食の報告は、世界的にも珍しい」と指摘している。
ホボロ島は1928(昭和3)年の地形図によると、東西約120メートルの細長い島で、最も高い所で21.9メートルあった。昭和30年代に撮影された写真では二つの岩山があり、高い方には松など植物が生えているのが確認できる。現在は、高い方の岩はほとんどなくなり、岩が散乱する砂州に高さ約6メートルの岩が一つ立つだけで、満潮時には大半が水没してしまう。
2007/06/16/毎日新聞

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2007.06.14

「貧乏人は米を食え」の時代が来るのかな

ウクライナやロシアの産地の干ばつや米国の冬小麦の産地の冷害の影響で、USDAは小麦の生産量の減を見込み、これを受けシカゴの小麦先物相場が上昇していると、日本経済新聞が報じていました。
米国のバイオエタノール需要の増加による原料のトウモロコシ価格の上昇と違って、小麦の価格上昇は気象の影響による一時的なものかもしれないけれど、穀物の多くを輸入に頼っている日本の食料品価格ににも影響が出るのでしょう。

でも、日本には米がある。

そのうち麦ではなく「貧乏人は米を食え」て時代が来るかもね。

まあ、「貧乏人は麦を食え」は、池田勇人蔵相(発言当時)の意図とは違った意味で名言として定着してしまったけれど。

引用文小麦の世界期末在庫、30年ぶりの低水準・6月の穀物需給
【シカゴ支局】米農務省は11日に発表した6月の穀物需給で、世界の小麦の推定期末(2008年5月末)在庫量を前月発表に比べ133万トン下方修正し1億1203万トンとした。30年ぶりの低水準。ウクライナやロシアの産地の干ばつ、米国の冬小麦産地の冷害で生産量減少を見込んだ。
小麦の推定生産量は6億1015万トンと、前月から672万トン下方修正した。需給逼迫(ひっぱく)観測からシカゴの小麦先物相場は一時ストップ高をつけ、中心限月物は1ブッシェル当たり5ドル56セントと約11年ぶりの高値で引けた。
2007/06/12/日本経済新聞

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2007.06.10

リコール対象の電子レンジのその後

我が家のリコール対象の松下電器製の電子レンジは、昨日、1万円で引き取れらました。
毎日使うものなので、先立って新しい電子レンジを1.5万円ほど買っておきました。買い取られた電子レンジは15年以上も使った代物だから、5千円程度で新品になったことを思えば、得した気がしないでもないかな。

5月31日のエントリーに、修理と買取の二通りリコールの方法があると書いたけれど、実際は下のコピーのように代替品との交換を加えた、三通りの方法があるようです。

今回のリコールでは、松下電器の対応は適切だと感じました。

電子レンジのリコールの方法

関連エントリー
リコール対象の電子レンジは買い取りになった(2007.05.31)
我が家の電子レンジもリコール対象でした(2007.05.30)

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2007.06.07

タミフル耐性インフルエンザウイルス発現の新たな可能性

抗ウイルス薬 タミフルに対するインフルエンザウイルスの耐性化に、こんな可能性があるんですね。共同通信のニュースを読んでいて思いました。

尿から排出されたタミフルの成分が、河川に流れ込み、それを野鳥が取り込む。カモなどは、鳥インフルエンザの本来の宿主とされているから、鳥インフルエンザウイルスとタミフルが鳥の体内で出会い、きっとものすごい低い確率だろうけれど、耐性ウイルスが出現してしまう。そして、耐性遺伝子を持ったウイルスが、宿主を変え感染していくうちに新型インフルエンザに変異する。ありえない話ではないんだろうな。

日本では、ほとんど起こりえないことなんだろうけれど、何処で何が起こるかわからないからね。

引用文環境中でウイルス耐性化も タミフル大量使用に警鐘
新型インフルエンザが大流行して抗ウイルス薬タミフルが大量に使用されると、尿に排出された薬の成分が河川の水を介して野鳥の体内に入り込み、タミフルが効かない耐性ウイルスが生じる恐れがあるとする研究を、英国の研究チームが2日までにまとめた。
-----
チームは、英国と米国の16地域の下水処理網について、大流行時にタミフル成分を大量に含む下水が生じた場合、処理水が流れ込む河川中の濃度がどうなるかを試算。その結果、英ロンドン周辺や米コロラド川流域などでは、河川水1リットル中に30マイクログラム超の薬剤成分が含まれ、こうした高濃度の状態が2-3週間続くことが分かった。
流域には、インフルエンザウイルスを運ぶ生物として知られるカモなどの野鳥が生息しており、チームは水を飲んだ鳥の体内でウイルスが耐性ウイルスに変異し、最悪の場合、人に感染する可能性もあるとみている。
2007/06/02/共同通信

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2007.05.31

リコール対象の電子レンジは買い取りになった

昨日のエントリーに書いたリコール対象の松下電器製の電子レンジについて、今日、営業所から連絡がありました。
昨日の夜に松下電器の窓口に電話して、今日の返事だかから、電子レンジ、冷蔵庫、衣類乾燥機計305万台というリコールの規模からいって、極めて早い対応で、好印象です。

リコールの方法は、電子レンジをいったん持っていき修理する方法(修理期間は代替の電子レンジを貸してくれる)と、1万円で買い取る方法の2つがあるそうです。

我が家の電子レンジは、買ってから15年以上経った代物なんで、買い取って貰ってもらうことにしました。
新規に購入する費用がかかるけれど、耐用年数は過ぎていると思うしね。

我が家の電子レンジもリコール対象でした(2007.05.30)
リコール対象の電子レンジのその後(2007.06.10)

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2007.05.30

我が家の電子レンジもリコール対象でした

電子レンジ、冷蔵庫、衣類乾燥機の一部に発火の恐れがあるとして、松下電器がリコールをはじめたとが、朝日新聞のサイトに掲載されていました。

そう言えば家の電子レンジも松下電器製だった思って、松下電器のサイトで問題の機種を確認したら、リコールの対象機種でした。

リコール対象電子レンジ 松下電器産業 NE-A555

当該ページ:ナショナル電子レンジ・冷凍冷蔵庫・電気衣類乾燥機をご愛用の皆様へ お詫びとお願い(松下電器産業)

この電子レンジは、平成2年に購入したもので、もう15年以上経ちました。その間に一度、故障したことがあったけれど、今でも問題無く毎日使っています。

発火の原因は、長年の使用によるはんだ付け部分の劣化にあるようです。
そんなわけで、松下電器のサイトに書いてある、土日、祝日を含む24時間対応のフリーダイアルに連絡したら、それぞれの地域の営業所か代理店が、家まで修理に行くとのことで、追って連絡があるそうです。

このところ企業は積極的に不具合情報を発信し、対応に当たっているように思います。それが、最終的に信頼を含めたリスクを最小にする方法なんだろうね。

そう言えば、以前、我が家のINAXの浴室乾燥暖房機も不具合があって修理してもらったことがあります。

関連エントリー
電気式浴室換気乾燥暖房機の不良(2006.07.01)
リコール対象の電子レンジは買い取りになった(2007.05.31)
リコール対象の電子レンジのその後(2007.06.10)


引用文松下電器が冷蔵庫など305万台リコール 発火の恐れ
松下電器産業は30日、88年から01年までに製造した電子レンジ、冷蔵庫、衣類乾燥機計305万台に発火のおそれがあるとして、無償修理(リコール)すると発表した。松下側が把握しているだけで計23件の発火事故が起きており、1件は煙を吸った夫婦がのどに全治5日から10日の炎症を起こした。松下は「設計上問題があった」と説明している。300万台の一斉リコールは松下としては過去最大規模だという。
リコール対象になるのは、電子レンジが12機種193万1740台、冷蔵庫が5機種30万3487台、衣類乾燥機が11機種82万1578台。衣類乾燥機には三菱電機のブランドで販売した3機種も含む。いずれも、長年使用するうちに内部のはんだ付けにひびが入るなどして火花が飛び、周囲の樹脂に引火して発火事故が起きることがある。
2007/05/30/朝日新聞

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2007.05.28

道交法ではヘッドライトは原則上向きなのか

夜間などヘッドライトを点灯して車を運転する時、僕はヘッドライトを下向きにして運転しています。それは、ヘッドライトを上向きにすると、対向車やすぐ前を走る車のドライバーに僕の車のライトが眩しく迷惑だからです。ヘッドライトを上向きにするのは、それ以外の時、例えば、対向車や前を走る車がない田舎道や山道などで、どちらかといえば稀なケースです。

だから、毎日新聞に道路交通法(道交法)上では、ヘッドライトは原則上向きで、茨城県警は「上向きが基本」とドライバーに呼びかけているという記事を読んで、ちょっと奇異な感じを受けました。

それで、道交法やら同施行令の関連した条項を読んでみると、確かにヘッドライトは上向きが原則のようです。

道交法52条第1項で、夜間は前照灯などの灯火を点けなさと言っています。また、同第2項で、他の車とすれ違ったり直後を走る場合で、他の車の交通妨げになる時は、灯火を消すか光度を下げなさいと言っています。
また、同法施行令第20条でその具体的な方法が書かれています。
すれ違い用前照灯などがある車は、前照灯を消しすれ違い用前照灯などを点ける、無い場合は、前照灯を暗くするか下向きにしなさいとあります。

だから、道交法が常態として想定しているのは、余り車が走っていない道路なんですね。でも、街中を走る場合は、対向車とすれ違ったり、他の車の後ろを走っていることの方がはるかに多いから、僕の感覚としてはヘッドライトを下向きにすることが常態になっているんです。
ちょっと、勉強になりました。

ところで、すれ違い用前照灯て、ヘッドライトが左右にふたつずづ付いている車の一対のことを言うのだろうか?最近、そのタイプの車を余り見かけなくなったけど。
また、前面のフォグランプを道交法では前部霧灯て言うんですね。


道路交通法

(車両等の灯火)
第五十二条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
2 車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。


道路交通法施行令

第18条 車両等は、法第52条第1項前段の規定により、夜間、道路を通行するとき(高速自動車国道及び自動車専用道路においては前方200メートル、その他の道路においては前方50メートルまで明りように見える程度に照明が行われているトンネルを通行する場合を除く。)は、次の各号に掲げる区分に従い、それぞれ当該各号に定める灯火をつけなければならない。
1.自動車
車両の保安基準に関する規定により設けられる前照灯、車幅灯、尾灯(尾灯が故障している場合においては、これと同等以上の光度を有する赤色の灯火とする。以下この項において同じ。)、番号灯及び室内照明灯(法第27条の乗合自動車に限る。)

(他の車両等と行き違う場合等の灯火の操作)
第20条 法第52条第2項の規定による灯火の操作は、次の各号に掲げる区分に従い、それぞれ当該各号に定める方法によつて行うものとする。
1.車両の保安基準に関する規定に定める走行用前照灯で光度が1万カンデラを超えるものをつけ、車両の保安基準に関する規定に定めるすれ違い用前照灯又は前部霧灯を備える自動車
すれ違い用前照灯又は前部霧灯のいずれかをつけて走行用前照灯を消すこと。
2.光度が1万カンデラを超える前照灯をつけている自動車(前号に掲げる自動車を除く。)
前照灯の光度を減じ、又はその照射方向を下向きとすること。

引用文交通マナー:夜間のライト、どちら向き!? 下向き根強く、県警が修正PR /茨城
夜間の自動車の運転で、ライトは上向きと下向き、どちらが正しいのか?――。県警は昨年から「上向きが基本」と、県内の道路に設置した電光掲示板36基を使ってドライバーに呼び掛けを始めた。しかし、県警の思惑と違って、ドライバーの間では「下向き神話」が根強くあることが、交通企画課のアンケートで明るみに出た。【山内真弓】
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同課によると、車のライトは、上向きにすると100メートル先まで照らすことができ、下向きだと40メートル先までしか光が届かない。時速60キロで走行している場合、ブレーキを踏んでから停止するまで37メートルかかることから、判断が遅れると取り返しがつかない事故につながるという。今年1~4月末に発生した夜間の交通死亡事故19件のうち、12件はライトを上向きにしていれば、危険を早期に発見することができ、事故も回避できた可能性があるとみている。
一方で、対向車などがある場合、ライトを上向きにしていると違反になる。水戸市に住む会社員の男性(58)は「下向きライトの方が安全と教習所で習った。上向きは対向車がまぶしく感じ、かえって危険だと思う」と都市部の事情を話す。同課は「法律上は上向きライトが基本で、教習所にも通知している」と繰り返し、教習所の指導については「常に下向きにしていれば違反にならないという気持ちがあり、生徒に下向きライトの安全性を強調してきたのでは」と分析する。
2007/05/24/毎日新聞

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2007.05.16

カズはやっぱり参院選出馬要請を断ったんだ

横浜FCのフォワード、三浦和良選手が、夏の参議院選出馬を自由民主党から出馬を打診されたとのニュースを聞いた時、本当!?と思いました。
どうやら要請は本当のようで、三浦選手はその要請を断ったみたいです。横浜FCのサイトに彼のコメントが載っていました。

勿論、彼の政治家としての能力を、僕には知る由もないけれど、「土曜日の試合に向けて、しっかりと調整をして全力で頑張ります。」とのコメントにホッとします。

カズは、ボールを蹴っているからこそ、格好良いんだし、僕に勇気を与えてくれるんだもの。

引用文三浦選手、参院選出馬報道に関しまして
三浦知良選手のコメント
「自民党よりオファーを頂きましたが、お断りいたしました。土曜日の試合に向けて、しっかりと調整をして全力で頑張ります。」
2007/05/16/横浜FC

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2007.05.08

ジェットコースタも建築基準法の範疇なのか

エキスポランドのジェットコースタの事故が、マスコミで報じられています。事故の原因の究明、責任の所在、再発防止策は、今後、進められるでしょう。このことに対して何の知識もない僕は、今後の進展を待ちたいと思います。

マスコミで報じられることで、あれと思ったのは、ジェットコースタの安全基準は「建築基準法」で規定されていること。まあ、僕の無知には無知なんだけど、意外でした。

それで、建築基準法を見ると、その政令である「建築基準法施行令」の第138条第2項に「昇降機、ウオーターシユート、飛行塔その他これらに類する工作物で法第八十八条第一項 の規定により政令で指定するものは、次の各号に掲げるものとする。」とあり、同項の第2号に「ウオーターシユート、コースターその他これらに類する高架の遊戯施設」、第3号に「メリーゴーラウンド、観覧車、オクトパス、飛行塔その他これらに類する回転運動をする遊戯施設で原動機を使用するもの」とあります。

建築基準法て、守備範囲が広いんですね。

引用文同型コースター設置の施設、緊急点検要請へ 国交省
ジェットコースター事故を受け、国土交通省は都道府県を通じて、同型のジェットコースターを設置している施設に対し、6日から緊急点検をするよう要請する。車軸やレールの安全確認を徹底し、不具合があればただちに運行を停止するよう求める。
-----
ジェットコースターの安全基準は、建築基準法と関連の政省令で定められている。今回の緊急点検では、各施設の管理者に対し、車軸や軌道などの構造が基準通りかどうかの確認と、運行にあたって十分な安全対策を講じるよう求める。
2007/05/05/朝日新聞

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2007.05.06

エネルギー問題を考えさせられる大型連休だった

大型連休前に、バイオエタノールを混入したガソリンの試験販売が始まったことをマスコミで報じていました。(※ 引用1)

本来、食料や家畜の餌として栽培されるサトウキビやトウモロコシなどをガソリンの代替資源として使うのに抵抗があるけれど、石油にウエイトを置いた現在のエネルギー・バランスを考えると、バイオマスを利用した米国やブラジルのバイオエタノールやEUのバイオディーゼルの取組みは、将来のエネルギーを考えると仕方のないことなのかもしれません。

ただ、バイオエタノールの利用が温室効果ガスのひとつの二酸化炭素削減につながるんだろうか?
確かに植物は生育過程でCO2を吸収・利用する一方、その植物から生産されるエタノールを燃焼させることで、カーボン・ニュートラルになるのかもしれません。ただ、サトウキビやトウモロコシなどの栽培で使われる肥料や農薬の製造、トラクターなどの機械の使用、その輸送やエタノール製造などに、化石燃料が使われるから、トータルのバイオエタノールのCO2の収支はどうなるのだろう。
それこそ、国が沖縄県宮古島で行っている「沖縄県宮古島バイオエタノール実証プロジェクト」のように、地域の農産物の生産体系と連携した地産地消的な取組みを考えないと、CO2の削減にはつながらないんじゃないのかな。(宮古島の例は、エタノール3%混合ガソリン E3 で、まだ、緒についたばかりだけれど。)
資料:「バイオ燃料が結ぶ国際ネットワーク」(2006.10) 沖縄総合事務所 PDF

CO2の削減はともかくとして、大型連休中に、経済産業大臣がカザフスタンと燃料ウランの利権を調整したり(※ 引用2)、首相が中東湾岸諸国を訪問したり(※ 引用3)と、政府の資源外交の報道がありました。

また、国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)第3作業部会の報告書をまとめられたり(※ 引用4)と、エネルギー問題について、少し考えさせられる大型連休でした。

※ 引用1

引用文バイオガソリン、27日から販売 首都圏の50カ所で
首都圏50カ所のガソリンスタンドで、27日から植物由来のバイオエタノールが混ざった「バイオガソリン」の試験販売が始まることになり、26日早朝、新日本石油の根岸製油所(横浜市)から各スタンドに向け、バイオガソリンが出荷された。大手石油メーカーなどでつくる石油連盟の取り組みで、バイオガソリンをこれほど広域で一般向けに販売するのは初めて。10年度からの全国販売を目指す。
バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどからつくる。燃焼時に出る二酸化炭素は、もともと大気中にあるものを植物が吸収したものとして、大気中の二酸化炭素の総量は増えない計算となる。脱石油、地球温暖化対策の一つとして注目され、ブラジルやアメリカ、中国、欧州などが積極的に導入している。国内では本格的な生産が始まっておらず、フランスで小麦からつくったものを輸入した。
2007/04/26/朝日新聞

※ 引用2

引用文ウラン需要の3割確保 日本、カザフと連携強化
カザフスタンを訪問中の甘利経済産業相は30日、首都アスタナでマシモフ首相らと会談し、原子力分野での幅広い関係強化をうたった共同声明に署名した。日本側は、原子力関連企業の社長らを含む官民約150人の大使節団を編成し、原子力発電の燃料ウランの日本の年間需要9500トン(05年度)の3割超の権益を獲得。争奪戦が激化し、価格も急騰しているウランの安定確保に道筋をつけた。
2007/05/01/朝日新聞

※ 引用3

引用文安倍流「資源外交」に一定成果=訪米直後で重み?課題も-首相中東歴訪
安倍晋三首相は2日、中東5カ国訪問を終えた。湾岸産油国が中心だった今回の歴訪で、首相は経済に加え教育や環境など幅広い分野での「重層的な2国間関係」構築を提唱、各国首脳と連携強化を確認した。エネルギーの安定供給を確保するため、政治問題以上に経済に力点を置いた安倍流中東外交。首相サイドは、訪米直後に日程を組み込んだことも一定の成果につながったとみているが、課題も残した。
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首相が打ち出した「重層的関係」の意味は、「カネの切れ目が縁の切れ目とならないよう、中東と相互依存の関係をつくる」(外務省幹部)というものだ。そこには原油輸入の9割を同地域に依存する日本として、出遅れが目立つ中国などとの資源争奪戦で巻き返しを図る狙いがある。
2007/05/02/時事通信

※ 引用4

引用文2050年にCO2半減必要、上昇2度目標 温暖化会合
地球温暖化を緩和させる方法を検討する国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)第3作業部会は4日、バンコクで開いた会合で報告書をまとめた。気温上昇を影響の少ない2度程度に食い止めるには、遅くとも2020年までに世界の温室効果ガスの排出量を減少に転じさせ、50年には00年より半減させる必要があると指摘。速やかな対策を促した。
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18世紀後半の産業革命前より2~2.4度の上昇にとどめる場合は、2015年までに排出量を減少に転じさせ、2050年には少なくとも半減させねばならない。2.4~2.8度とするなら20年までに減少に向かう必要があり、いずれもGDPの損失は2030年時点で最大3%などと算定した。大きな上昇幅を容認すれば、削減まで時間があるので構造転換が円滑に進み、GDPの損失は少なくなるものの、温暖化による被害は増す。どのような政策を選ぶか判断が重要となる。
2007/05/04/朝日新聞

・ この記事は「バイオ燃料と食料」(山草人のモノローグ)にトラックバックしました。

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2007.04.25

宮崎の鳥インフルエンザ対策 がん抱え指揮

今年の初めに宮崎県で発生した3件の高病原性鳥インフルエンザH5N1型、ウイルスの性状を考えると、防疫対策の迅速さはすばらしいと思っていました。
関連:2007.01.23 宮崎でまた鳥インフルエンザ発生?

その舞台裏には、下記に引用した話があったのですね。
適当な言葉が見つからなくて、立派としか言いようがありません。

引用の程度を超えているのかもしれませんが、毎日新聞の記事を全文引用しました。

引用文鳥インフルエンザ:宮崎県対策監死去 がん抱え陣頭指揮
高病原性鳥インフルエンザが相次いで発生した宮崎県で、転移したがんと闘いながらまん延防止対策の“陣頭指揮”に立った県庁マンがいた。当時、家畜防疫対策監だった浜口定男さんだ。3例すべての終息を見届けるように、終息宣言の1カ月後、57歳で亡くなった。県は活躍をたたえて今月20日に感謝状を贈り、遺族の労苦をねぎらった。【関谷俊介】
獣医師資格をもつ浜口さんは72年に入庁した。家畜保健衛生所など畜産畑を歩み、03年に家畜防疫の実務レベルの責任者である対策監(課長級)に就いた。
浜口さんは04年6月、白目が黄色くなっていることに気づいて診察を受け、すい臓がんが見つかった。ただちに東京の紹介病院で手術を受けたが、医師は「肝臓に転移していたら余命は6カ月」と告げた。家族の願いもむなしく、転移が見つかったのは昨年夏。秋に入院して治療を受け、その結果を聞きに上京する直前の今年1月、最初の鳥インフルエンザが清武町で発生した。
まん延を防止するには、速やかな養鶏場の消毒や鶏の殺処分などが欠かせない。浜口さんは病をおして約50人の部下を指揮した。早朝家を出て夜遅く帰宅する日々が続き、土日も出勤した。列車で通勤する体力がなくなると、妻尚子(のぶこ)さん(55)ら家族が運転する車で県庁に向かった。
「これがオレの最後の仕事になるなあ。最後まで見届けたい」。車の中で、尚子さんにそう話したという。だが、鳥インフルエンザはその後も日向市と新富町に飛び火。東国原英夫知事の会見には痛み止めの薬を飲んで同行し、専門的な質問に浜口さんが答えることもあった。
このころ、職場の同僚たちは脇腹を苦しそうに押さえる浜口さんの姿を何度か見ている。周囲を気遣い、家族にも「苦しい」と打ち明けなかったが、2月上旬には歩けなくなって宮崎で入院した。だが、病床でも鳥インフルエンザが気になり、新聞などのチェックを欠かさなかった。
終息宣言が出た3月1日、見舞いに来た上司らに「また冬が来たら心配です」と語り、畜産農家への補償が実現するかどうかが気がかりな様子だったという。それから1カ月後、新築したばかりの自宅で亡くなった。
畜産王国の宮崎。浜口さんは在職中、県内で発生した口蹄疫(こうていえき)対策などに携わった。最後は鳥インフルエンザ対策に全力を注ぎ、対応の素早さから防疫関係者の間には「宮崎モデル」という言葉も生まれた。
東国原知事は20日、尚子さんを知事室に招き入れ「我が身を顧みず、職務を全うされた」と感謝状を渡した。「生きていたら、よくやったねと声をかけてあげたい」。感謝状を受け取った後、そう語った尚子さんの目は真っ赤だった。
2007/04/25/毎日新聞

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2007.04.17

ヒトの遺伝子を取り込んで耐性化するHIV

エイズウイルスが、ヒトの薬剤耐性遺伝子を取り込み、自らも耐性化する、国立感染症研究所の研究報告を読売新聞が報じていました。

三瀬勝利さんの「薬が効かない!」には、アオカビのペニシリン耐性遺伝子を取り込み耐性化する細菌のことが紹介されています。RNAウイルスであるエイズウイルスでも似たようなことが起こるのですね。

下のイラストは、文部科学省の「ヒトゲノムマップ」の17番染色体の模式図を引用したものです。
この遺伝子の一部分がエイズウイルスにちゃっかり取り込まれてしまうのか。

なんとも凄い話です。

文部科学省の「ヒトゲノムマップ」の17番染色体の模式図 ヒトゲノムマップ(文部科学省)から引用


引用文エイズウイルス、ヒトの遺伝子取り込み耐性
人間の遺伝子を自分の遺伝子の中に取り込むことで複数の薬に対する耐性を得たエイズウイルス(HIV)を、国立感染症研究所エイズ研究センターの武部豊博士らが発見し、京都市で開かれる日本感染症学会で11日、報告する。HIVは、遺伝子を自らめまぐるしく変化させて生き残りを図るが、人の遺伝子まで利用した例が確認されたのは初。
武部博士らは6年前、HIVの増殖にかかわる酵素の遺伝子の中に、外部から遺伝子が入り込み、その酵素を標的にした複数の治療薬が効かなくなったウイルスを見つけた。だが、入り込んだ遺伝子の正体はわかっていなかった。この遺伝子断片と人間の遺伝子を比較した結果、人間の17番染色体上にほぼ同じ配列を見つけた。両者は乗り移りやすい配列部分があり、HIVが人間の細胞中で増殖する過程で転移したらしい。
ウイルスが、感染相手の遺伝子を取り込み、新たな病原性を獲得するといった現象は、HIVでは初めてという。武部博士は「HIVの進化戦略には、こんな想像もつかない方法もあることがわかった」としている。
2007/04/11/読売新聞

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2007.04.05

タミフル耐性ウイルスと市中型MRSA

海外での鳥インフルエンザA/H5N1型のタミフル耐性ウイルスの出現について、以前のエントリーに書きましたが、今度はB型インフルエンザで人から人へ感染するタミフル耐性ウイルスが確認されたことを、4月4日のNHKニュースが報じていました。

一方、市中型で強毒性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が見つかったことを、4月2日の読売新聞が報じています。

橋本 一さんの「薬はなぜ効かなくなるか」などを読むと、細菌の薬剤耐性を獲得する方法の巧みさに驚かされます。一方、ウイルスはウイルスで、抗ウイルス剤はまだ少ないけれど変異のスピードを考えると、耐性ウイルスが出やすいんだろうと思います。

MRSAて、免疫力が正常な健康な状態では問題にならないと思っていたけれど、強毒の株があるんですね。

B型インフルエンザはタミフルがなくても、何とかなるのだろうけど、強毒性の新型インフルエンザがなんらかの形でタミフルをはじめ薬剤耐性を獲得して出現したら、ゾッとします。

気になるニュースです。

引用文タミフル耐性ウイルスに感染
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授と横浜市の「けいゆう病院」の菅谷憲夫小児科部長などの研究グループが、2年前の冬、国内のインフルエンザ患者400人余りからB型のウイルスを採取して調べたところ、7人からタミフルが効きにくい耐性ウイルスが見つかりました。このうち6人はタミフルを服用する前の段階で見つかったことから、ウイルスは患者の体の中で耐性を持ったのではなく、兄弟などほかの人から感染した可能性が高いということです。タミフルの耐性ウイルスはすでに報告されていましたが、人から人に感染したと見られるケースが確認されたのは初めてだということです。河岡教授は「タミフルは耐性ウイルスが現れにくいと言われてきたが、人から人に感染が広がるおそれも出てきた。タミフルに頼ったインフルエンザの治療を見直し新たな薬の開発を進める必要がある」と話しています。
2007/04/04/NHK

引用文「市中型」MRSA感染で1歳児死亡、国内で初の確認
医療施設内ではなく日常生活の場で感染する「市中型」のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染した関東地方の1歳男児が昨年、肺炎で死亡していたことが2日分かった。
市中型MRSAは、健康な子どもや若者に感染することが多く、欧米で問題になっているが、国内で確認された死亡例は初めてという。
男児は、発熱やせきなどの症状を訴えて受診した病院で肺炎と診断され、北里大病院に入院した。抗生物質などの治療を受けたが症状は改善せず、入院10日目に死亡した。体内からMRSAが検出された。
検査の結果、院内感染する菌とはタイプが異なる市中型で、しかも強毒性だった。感染経路は不明。
2007/04/02/読売新聞

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2007.03.22

タミフルと副作用と新型インフルエンザ

インフルエンザ治療薬「タミフル」の10代の患者への使用を制限する厚生労働省の発表を朝日新聞が報じています。

薬には副作用がつきもので、だからこそ医師の処方が必要だと思うけれど、タミフルと異常行動の因果関係がはっきりしない状況では、やむを得ないことなのでしょう。

僕は、タミフルのようなインフルエンザ治療薬は、新型インフルエンザの対策との関連で興味を持っています。

もう四半世紀も前の学生時代、それも植物の話ですが、ウイルスに効く薬はないと教わりまた。ウイルスを弱毒化したワクチンとしての予防策はありましたが、カビや細菌に対する殺菌剤のような治療薬はウイルスにはなく、植物が感染し生育が不良になった場合は、その株を焼却などして、他への感染を防ぐ消極的な方法しかありません。

ですから、朝日新聞の記事にコメントしている菅谷憲夫さんの「インフルエンザ 新型ウイルスの脅威」を読んで、インフルエンザ治療薬の存在を知った時は凄いと思いました。(この本は1999年が初版なので、タミフルやリレンザのようなノイラミニダーゼ阻害剤は、開発中のものとして紹介されています。)

でも、素人の勝手な想像ですが、DNAウイルスにしてもRNAウイルスにしても、ヒトのDNAを利用して増殖するから、ウイルスに特異的に効果のある薬を開発するのは難しいじゃないかと思います。

厚生労働省の人口動態調査によると、2005年にインフルエンザが原因の死亡数は1,818人で、10万人当たりの死亡率は1.4人です。'01~'05年の平均では851人、10万人当たり0.7人です。
一方、鳥インフルエンザH5N1型が、鳥にみられる全身症状を出すような毒性を持ってヒトのインフルエンザに変異した場合、多分、10万人に1人程度の死亡率ではおさまらないように思います。
鳥インフルエンザ等に関する関係省庁対策会議の「新型インフルエンザ対策行動計画 平成19年3月再改訂」によれば、新型インフルエンザの病原性が中程度の場合の死亡者数の上限値は約17万人、重度の場合は約64万人としています。10万人当たりの死亡率に直すと、それぞれ140人、530人程度になります。あくまでも上限値としての推計値ですが、ちょっと怖い数字です。
参考:「新型インフルエンザ対策行動計画 平成19年3月再改訂」のPDF

それまでに有効なワクチンが開発されるのか、タミフルの他、複数の治療薬が開発されるのか?
有効な対策が少ない中で、毒性の強い新型インフルエンザの感染爆発が起こったら、現時点での特効薬(体内でのウイルスの増殖を抑える)とされるタミフルの不足による社会不安が心配です。

引用文事故相次ぎ、一転「禁止」 現場混乱も タミフル制限
インフルエンザ治療薬としてもてはやされている「タミフル」が、10代の患者への使用を制限されることになった。薬と異常行動との因果関係に否定的な姿勢をとっていた厚生労働省が、服用後の転落事故が新たに2件報告されたことを受け、21日未明、記者会見で発表した。インフルエンザの流行さなかの緊急措置に、医療現場や家庭での混乱が予想される。
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神奈川県のけいゆう病院の菅谷憲夫小児科部長の話 本来なら10代だけがタミフルを使わないというのはおかしい。個々の転落事故の事情は不明だが、やむを得ずということだろう。インフルエンザにかかった10代の場合、重症患者や基礎疾患のある患者には使う必要が出てくる場合があるかもしれない。ただ心配なら、別のインフルエンザ治療薬のリレンザを使う手もある。
2007/03/21/朝日新聞

・ この記事は「タミフルについて世界保健機関の現状の見解」(極東ブログ)にトラックバックしました。

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2007.03.20

熊本のクマタカからH5N1型鳥インフルエンザウイルスが分離

熊本県内で2007年1月に衰弱死したクマタカから、鳥インフルエンザウイルスH5N1型が分離された旨、環境省からプレスリリースされています。

これからウイルスの遺伝子の解析がされると思いますが、このH5N1が本年当初に宮崎県や岡山県で発生した青海湖タイプに近いものということになれば、鳥インフルエンザウイルスの伝播経路としての渡り鳥説(渡り鳥→国内の陸鳥→ネズミや昆虫→ニワトリ)を裏付けるひとつになりますね。

それにしても、クマタカは死んでしまったけれど、死に至らない国内の鳥がいたとしたら、日本の野鳥でH5N1が定着してしまうことはないのだろうか?

引用文野生のクマタカからのH5N1亜型鳥インフルエンザウイルスの検出について
本年1月4日に熊本県内で衰弱死したクマタカについて、鉛中毒の可能性を検査するとともに、併せて鳥インフルエンザウイルスの保有状況について検査したところ、本日、H5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスを分離したとの報告が、検査を依頼していた鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターからありましたので、お知らせします。
環境省では、当該ウイルスの毒性等を判断するため、同センターに依頼し、引き続き病性鑑定及び遺伝子分析を実施することとしています。
2007/03/18/環境省 報道発表資料

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2007.03.18

さようなら、湘南電車、特急東海

昨日(3月17日)をもって、緑とオレンジのツートンカラーの車体の湘南電車が、熱海-浜松間から姿を消しました。
老朽化からステンレスボディの車両に全面的に交代されます。

113系 湘南電車

また、東京-静岡を結ぶ6両編成の特急「東海」も廃止されました。これからもこの車両は、3両編成の静岡-甲府を結ぶ「富士川」で見ることができます。
テレビのローカルニュースで、東海号の最後の姿を見るためごった返していた静岡駅のホームを報じていました。

特急東海 行先表示

上の2枚の写真は、以前に静岡駅で撮ったものです。

特急東海

また、下の写真は113系から世代交代した在来線の普通電車です。
左の写真が211系で前面が角ばっています。用宗駅で踏切事故のため停車している時に撮りました。奥に113系が見えます。
右の写真は313系で最近導入されました。前面がやや丸みを帯びています。島田駅で撮影しました。

特急東海 特急東海

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2007.03.15

静岡のソメイヨシノの開花予想3/13→3/21に修正

昨日、気象庁から今年の第2回のさくら(ソメイヨシノ)の開花予想が発表されました。
3月7日の第1回の発表では、静岡は3月13日と発表された中で一番早く開花する予想でした。
それが、今回の発表では3月21日と1回目より8日遅い予想になっています。(それでも福岡とともに一番早い開花の予想)
詳しい情報は、気象庁からPDFファイルで提供されています。

最初、この遅れは、下の図のように3月7日の発表以降、寒い日が続いたためだと思っていました。
この冬が暖冬だったため、僕自身この寒さの印象を強く感じました。

静岡の2007年3月上旬の平均気温の平年値との偏差

ところが、この開花の遅れはそれだけではなかったようです。
用いたデータに誤りがあり、第1回の静岡の開花予想日は、3月13日ではなく3月19日に修正されました。このところの寒さの影響は3日の遅れとなります。

それにしても、最初の予想日が計算された時、気象庁の予想をする人は変だなと思わなかったのだろうか?
気象台のソメイヨシノの花芽の状態を継続的に観察していれば、コンピュータがはじき出した数字と、目で見て感じた樹の様子とのずれが判るような気がするけれど。
実際はそんな単純なことではないのかな?

・ 関連Blogはこちらへ。

引用文さくらの開花予想用のプログラムの一部不具合について
さくらの開花さくらの開花予想の計算に用いるプログラムに一部不具合があったため、7日に発表した第1回さくらの開花予想を下記のとおり訂正します。
これらの4地点では、用いた気温データに一部誤りがあり、予想日が正しく計算できませんでした。
その他の地点については、計算に誤りのないことを再確認致しました。
利用者の皆さまには、誤った情報により大変ご迷惑をおかけ致したことを深くおわび申し上げます。
今後は作業体制を見直し、再発防止に努めてまいります。
地点 東京 静岡 高松 松山
誤 3/18 3/13 3/17 3/17
正 3/21 3/19 3/26 3/23
・ 気象庁の発表資料 PDF
2007/03/14/気象庁

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2007.03.08

「駅弁の東海軒」ビル解体

2006.07.29のエントリーでも紹介したJR静岡駅北口の国道1号線をはさんで立つ「駅弁の東海軒」ビルが、今年中にも解体されるそうです。

このビルは僕の子供の頃から見慣れたものですが、静岡新聞の記事によると1929年に建設されたとのこと。そうすると静岡空襲の戦火も逃れたのだろうか?
今、静岡駅周辺は再開発が進みつつあり、この跡地のエリアに静岡市でも一番高層の商業ビルが建つそうです。
少し淋しいですね。

東海軒元本社ビル

引用文東海軒元本社ビル解体へ 静岡・紺屋町再開発で移転
JR静岡駅北口で駅弁を製造・販売してきた東海軒(静岡市、平尾光久社長)が、同市葵区紺屋町から同市駿河区登呂に生産機能を移転して1カ月。78年にわたり営業を続けてきた同社の元本社ビルが紺屋町再開発ビル建設に伴い、早ければ5月にも解体される。同ビルは1929年(昭和4年)に建築され、市内に残る最も古い鉄筋コンクリート造りの建物の1つ。駅前の弁当工場として親しまれてきた建物の取り壊しを惜しむ声も上がっている。
同ビルは3階建てで、敷地面積約480平方メートル、延べ床面積約1870平方メートル。閉鎖される今年1月まで1階は店舗と工場、2階は工場と事務部門、3階は社員食堂などとして使われてきた。
建設当時は2階建て、正面の一部が3階建ての凸型の洋館で、静岡―清水間で開通した静清国道(現国道1号)建設のための地区内での移転新築だった。同じころ、静岡銀行本店や松坂屋、県庁などが建設され、県都・静岡市の中心地では町並みの近代化が進んだ。
2007/02/19/静岡新聞 夕刊

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2007.03.07

サクラ:葉が展開を始めた

数日前に開花した山形おばこの花が展開を始めました。3月上旬にして葉桜の様相です。

サクラ:葉が展開を始めた

今日、気象庁から今年の第1回のさくら(ソメイヨシノ)の開花予想が発表されました。
それによると静岡の開花予想日は3月13日で、平年の3月28日より15日早く、昨年の3月17日より4日早くなっています。今回発表の北陸、関東甲信、東海、近畿、中国、四国、九州の中で、静岡が一番早い日の開花予想になっています。まあ、今後の気温によって変動があるとは思いますが。
それと、去年も結構早い開花日だったんですね。
詳しい情報は、気象庁からPDFファイルで提供されています。

・ 詳しくはこちらへ。
・ 関連Blogはこちらへ。

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2007.03.03

H5N1は渡り鳥→ハエ→鶏と移動した?

3月1日に終息宣言がされた宮崎県で発生したH5N1型の鳥インフルエンザですが、国立感染症研究所が宮崎県でハエのウイルス調査を行うことを、少し前の朝日新聞が報じています。

中国大陸から日本へH5N1を持ち込んだものとして渡り鳥説が有力視されているけれど、その先の鶏舎に持ち込んだのが、ハエではないかとのこと。
2004年に京都府でH5N1が発生した時にも養鶏場の周囲のハエから感染力を持ったウイルスが見つかったことを踏まえての宮崎県での調査のようです。

まあ、昆虫がウイルスの媒介者になる事例は、動物でも植物でもあるから、鳥インフルエンザウイルスでもあながち可能性のないことでもないかもしれませんね。

調査の結果を待ちましょう。

引用文鳥インフル、ハエが運び屋? 国立感染研、宮崎で調査へ
宮崎県内の3カ所で発生した高病原性鳥インフルエンザ問題で、H5N1型ウイルスを国内に運んだのは野鳥との見方が強まっているが、養鶏場に持ち込んだ直接の「運び屋」として、ハエ類を疑う声が浮上してきた。清武町、日向市東郷町、新富町の各発生現場はいずれも防鳥ネットなどで野鳥の侵入対策がとられていたからだ。国立感染症研究所(東京都)は04年に発生した京都府で感染力があるウイルスを持ったハエを採取しており、今回も現地調査を実施する。
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国立感染症研究所は04年3月、鳥インフルエンザが発生した京都府丹波町(現在は京丹波町)の養鶏場の周辺6カ所で、計926匹のハエ類を採取した。オオクロバエが40%を占め、サンプル調査で20~30%がウイルスを体内に持っていたり、死滅したウイルスの断片を体に付けたりしていたという。
鶏は生きたハエを食べる。同研究所の小林睦生・昆虫医科学部長も「鶏がオオクロバエを食べて感染した可能性がある」という。
2007/02/10/朝日新聞

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2007.02.26

タミフルの服用後の調査

最近、僕の周りにB型インフルエンザに感染した人がいます。そして、医者にかかったわけだけど、その際、タミフルが処方されたとのことです。
また、処方に当たっては、タミフルが直接の原因かはわかっていないけれど、服用後に極稀に異常行動を起す事例があることの説明も受けたそうです。

厚生労働省が服用後の情報を徹底して集めるよにタミフルの販売元に指示したと朝日新聞に掲載されていました。タミフルが原因なのかインフルエンザによる脳症なのか、それとも原因が他にあるのか調査がされることでしょう。

なんでもそうだけど、得られる利益(タミフルの場合はインフルエンザウイルスが寄生細胞から脱出するのを阻害する)に対してリスクがあるだろうから、それを天秤にかけて判断しなければならないんだろうね。

原因が何であれ、インフルエンザで高熱の時は発症のリスクの高い子供などから目を離してはいけないてことかな。

タミフル75

引用文タミフル処方調査の徹底指示 中2転落死で厚労省
愛知県蒲郡市でインフルエンザ治療薬タミフルを服用したとみられる中学2年の女子生徒(14)が、マンションから転落死した事故を受け、厚生労働省は22日までに、販売元の中外製薬に、服用後の情報を徹底して集めるよう指示した。
事故は今月16日あった。これまでもタミフルの服用者が異常行動などで死亡した例が報告されているものの、薬との因果関係が認められた例はない。ただ、報告例があることから、タミフルの添付文書に重大な副作用として、精神・神経症状の項目に「異常行動、幻覚、妄想」などが記載されている。
2007/02/22/朝日新聞

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2007.02.20

宮崎県清武町・日向市の野鳥からはH5N1は検出されず

宮崎県、岡山県で今年の初め相次いで発生した鳥インフルエンザH5N1のうち、宮崎県清武町と日向市の養鶏場近辺の野鳥の糞からH5N1型ウイルスは検出されなかったと、asahi.comで報じています。

今回の鳥インフルエンザの発生の原因として、大陸からの渡り鳥がウイルスを運び、さらに小動物が養鶏場内に持ち込んだという説が有力ですが、なかなかそれを裏付ける結果が得られていません。
相当数の野鳥がウイルスに感染していれば糞から検出される可能性も高くなるのでしょうが、極わずかの野鳥が運んだとなると見つけ出すのは大変なこと思います。

宮崎県新富町や岡山県高梁市の結果はまだのようです。こういった調査って地道で丹念な努力が必要なんだと思います。

一方、福井県福井市の北潟湖のマガモの糞からは、H5N2が検出されたとのこと。
こちらは、2005年に茨城県などのニワトリに発生して問題になった鳥インフルエンザと同系統のウイルスです。
高病原性に分類されるけれど、ニワトリに対する毒性はH5N1より低いウイルスです。

インフルエンザウイルスのもともとの宿主は、鳥と言われているから、野鳥の糞を調べればいろいろなタイプが出てくるかもしれないね。

引用文宮崎・日向市の野鳥も「シロ」 鳥インフル検査
宮崎県日向市で発生した鳥インフルエンザに関連して、環境省は16日、養鶏場周辺で採取した野鳥のフンなどを検査したところ、死んだ鶏から見つかった高病原性のH5N1型ウイルスは検出されなかったと発表した。
養鶏場の半径10キロ内で、カモ類のフン100点や渡り鳥のミヤマホオジロなど陸鳥102羽分の気管の粘膜などを採取して、鳥取市の鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターで検査していた。この冬に宮崎県と岡山県で発生した計4件のうち、野鳥のウイルス検査が陰性と出るのは、宮崎県清武町分に次ぐ2件目。
2007/02/16/朝日新聞

引用文マガモの糞から弱毒型の鳥インフル検出 福井県
福井県は15日、同県あわら市内の北潟湖で回収したマガモの糞(ふん)の一部から、弱毒型の鳥インフルエンザウイルス(H5N2亜型)を検出した、と発表した。県によると、養鶏場の鶏が大量死した宮崎県や岡山県で確認された強毒型のH5N1型とは異なり、毒性は弱いという。福井県内ではこれまでに、鶏の異常死は確認されていないという。
国立感染症研究所(東京都)が研究用のため、昨年11月30日から同12月13日まで北潟湖周辺で野鳥の糞73検体を採取。このうち11月30日と12月5日に採取した3検体から検出されたという。
2007/02/15/朝日新聞

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2007.02.19

ガス機器の重大製品事故の公表

社団法人日本ガス石油機器工業会のサイトで、「ガス機器の重大製品事故の公表について」(2007.02.19)が掲載されています。

この工業会は、ガス湯沸かし器などガス石油機器や関連部品の製造・販売会社など142社の会員で構成される法人です。

最近のガス機器による一酸化炭素中毒事故を受け、会員の会社が把握している過去20年間に発生した重大事故(1. 死亡事故 2.重傷病事故[治療に要する期間が30日以上の負傷・疾病または後遺障害事故] 3.一酸化炭素中毒事故 4.火災[消防が火災として確認したもの])を、器具の種類別(1.ガス温水機器 2.ガス調理機器 3.ガス暖房機器 4.その他のガス機器)を個別にPDFで公表したものです。

消費者への使用上の注意喚起が主な目的でしょうが、製造・販売側が、事故原因がユーザの不注意によるものや不明なものを含めて公表することは、意義があることだと思います。

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2007.02.13

日立が世界最小のICチップを開発

昨日の朝日新聞の朝刊に、日立が世界で最小のICチップを開発した記事が掲載されていました。記事の人間の髪の毛とICタグを比較した写真を見ると、髪の毛の太さとほとんど変らないICチップの小ささにびっくりします。

この大きさで無線で情報の受け渡しができるそうで、耐久性や価格の点が解決できれば、僕等の生活の様々な場面で入りこんでくるでしょう。

紙幣に埋め込んで偽造対策にも活用できるとか。もしかしたら、お財布にいくら入っているかスキミングされないよう、注意をする時代が来るかもしれないね。

引用文ICチップ 最小・最薄更新 日立が成功 偽札対策・製品管理 用途拡大へ
日立製作所は、急成長しているICタグ(電子荷札)に使われている非接触無線ICチップの世界最小・最薄モデルの開発に成功した。大きさ0.05ミリ角、厚さは0.005ミリで、128ビットの情報(38ケタの数字)を記録できる。紙幣などに埋め込んで偽造対策として活用するなど応用例が考えられ、ICタグが一気に広がる可能性がある。
2007/02/12/朝日新聞 朝刊

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2007.01.30

宮崎県新富町の養鶏場で鳥インフルエンザの疑い

宮崎県清武町、日向市、岡山県高梁市に続いて、宮崎県新富町の養鶏場の死亡した採卵鶏などの簡易検査でウイルス感染の陽性反応が出たと、asahi.comが報じています。

地図で新富町の位置を調べてみると、日向市と清武町の間のやや清武町よりにあります。
距離が離れているので、やっぱり渡り鳥由来の感染なんだろうか?

引用文宮崎でまた鳥インフルの疑い 新富町で鶏23羽死亡
宮崎県新富町の採卵養鶏場(約9万3000羽)で30日、鶏23羽が死に、農林水産省は鳥インフルエンザの疑いがある、と発表した。同県では今月、清武町と日向市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生している。
農水省によると、県の簡易検査で鶏のウイルス感染を示す陽性が出たという。県は半径10キロ以内の鶏や卵の移動の自粛を要請する。新富町は日向市と清武町の間に位置しているが、今回、鶏が死んだ養鶏場は、両市町での発生を受けて県が鶏や鶏卵の移動を禁止した地域には入っていないという。
2007/01/30/朝日新聞

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2007.01.29

鳥インフルエンザは渡り鳥が日本に運んできたんだろうか?

宮崎県清武町、日南市のH5N1型に続いて、岡山県高梁市の養鶏場でも鶏が死亡し、高病原性鳥インフルエンザが疑われています。

発生は点在し、その感染経路が問題になっていますが、昨年11月以降、韓国で発生したH5N1型について、韓国・天安市で渡り鳥のカモの糞から中国・青海湖タイプのウイルスが検出されたことを朝日新聞が報じています。

確かに、中国→韓国→西日本と渡り鳥とともにウイルスも日本にやって来たという考えは説得力があります。

そこで、今まで日本でも渡り鳥について調べていないのかとネットでデータを探したら、環境省のサイトの2006.12.14付けプレスリリースに「渡り鳥等における高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査について」として掲載されていました。(詳しくはこのプレスリリースにPDFファイルとして資料が添付されています。)

この資料によると、極東ロシア、東南アジア、中国大陸・朝鮮半島方面から飛来する渡り鳥について、今までは高病原性のH5及びH7型インフルエンザウイルスは見つかっていないようです。
下の表は、環境省の資料を方面別に構成しなおしたものです。

渡り鳥等における高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査

今までの調査では、中国大陸・朝鮮半島方面は長崎県対馬市だけですが、今後、鳥取県、山口県、福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県への渡り鳥も調べるようです。恐らく今回の発生で、宮崎県や岡山県も加えられるんじゃないかな。
そして、結果が出ればある程度、渡り鳥説についてもその確実性が判ると思います。(ますます、判らなくなる可能性もあるけどね。)

でも、仮に日本まで渡り鳥がウイルスを連れてきたとしても、そのウイルスがどうやって養鶏場の鶏に感染したかの疑問が残りますが。

引用文「カモが犯人」説浮上 糞から鳥インフルのウイルス
宮崎県の清武町と日向市東郷町で鳥インフルエンザに感染した鶏が大量死した問題で、清武町でみつかった「H5N1型」とほぼ同じ遺伝子のウイルスが韓国で今月、渡り鳥のマガモの糞(ふん)から検出されていたことが、わかった。感染経路の解明を進める農林水産省も関心を寄せている。専門家の間では「犯人」として渡り鳥、なかでもカモ類を挙げる声が出てきた。
韓国西海岸側の天安(チョナン)市など4都市では、昨年11月からこれまでに、鳥インフルエンザが5回発生した。同国農林省によると、ウイルスの遺伝子はすべて清武町と同じ中国・青海湖タイプ。しかも、同市内で採取されたマガモの糞から、同じ青海湖タイプのウイルスが検出された。
渡り鳥の飛来ルートとしては、シベリアや中国東北部から朝鮮半島の西海岸沿いを南下し、九州にいたるコースが知られる。農水省の感染経路究明チームのメンバーでもある金井裕・日本野鳥の会主任研究員によると、マガモもこのルートで11~12月にかけて日本に飛来するとされる。
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糞の採取と飛来の時期が重なることなどから、金井主任研究員は「カモ類を感染源として有力視する見方は多い」という。
感染経路究明チームの座長を務める伊藤寿啓・鳥取大教授(獣医ウイルス学)によると、感染源には(1)野鳥が運んできた(2)人の靴などに付いて運ばれた(3)物に付いて持ち込まれた、などが考えられるという。
だが、「渡り鳥犯人説」は当初からあった。清武町のウイルスは、中国西部の青海湖で05年に確認されたものと遺伝子が近いうえ、「ウイルスは鳥の体内では増殖しても、人や物に付着した場合は弱まるはず」(伊藤教授)だからだ。
ただ、どうして養鶏場にウイルスが入り込んだのかは謎のまま残っている。鶏舎は金網と防鳥カーテンで外部から遮断されていたからだ。
2007/01/27/朝日新聞

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2007.01.27

今度は岡山県の養鶏場で鳥インフルエンザの疑い

宮崎県清武町、日向市に続いて、今度は岡山県高梁市の養鶏場で、鶏が死に高病原性鳥インフルエンザが疑われるそうです。
死亡した鶏が22羽で、高病原性鳥インフルエンザにしては少ないけれど、早期の発見でこれから増えるのだろうか。

もしも、高梁市の発生がH5N1型だとしたら、宮崎県の2例とも距離的に離れているし、大陸からの渡り鳥が運んだウイルスが原因なんだろうか?
ただ、感染経路の特定は、とても重要だけど、難しいんだろうな。

・ 2007.01.27 国内における高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例の発生について(農林水産省)

引用文岡山・高梁市で鶏22羽死ぬ、鳥インフルエンザの疑い
農林水産省は27日、岡山県高梁市の養鶏場で、22羽の鶏が死に、高病原性鳥インフルエンザの疑いがあると発表した。
県が簡易検査したところ、7羽すべてから陽性反応が出た。
宮崎県の清武町と日向市では今月、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が相次いで発生しており、同省では、同じ強毒性のウイルスによる感染の疑いがあるとみている。
同省によると、鶏が死んだのは、約1万2000羽の採卵鶏を飼育している養鶏場。26日に2羽、27日に20羽が死んだ。
2007/01/27/読売新聞

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2007.01.25

新型インフルエンザ薬の臨床試験

富山化学工業が、新型インフルエンザにも対応した抗インフルエンザ薬を開発し、その治験に入るとの記事が、日本経済新聞に掲載されていました。

富山化学のプレスリリースによると、抗インフルエンザ薬「T-705」は、ウイルス由来RNAポリメラーゼ阻害剤とあり、ウイルスが感染細胞から脱出するのを阻害するタミフルに代表されるノイラミニダーゼ阻害剤とは作用点が違っています。
詳しいところはわからないけれど、ウイルス遺伝子が感染細胞内で増殖するのを阻害するようです。
2006.02.02のエントリーに書いたけれど、インフルエンザウイルスに特異的に作用し、ヒトのDNAの増殖には影響を与えない薬の開発は、難しいだろうな。

この薬が実用化されれば、新型インフルエンザへの対抗手段が増えるわけで、今後の経過に注目したいです。
また、タミフルはスイスのロシュ社のものだけど、製造元が増えることは、危険分散の点でも意義があると思います。

引用文インフルエンザ薬 富山化学「新型にも効果」
富山化学工業は新型インフルエンザの治療薬について、人を対象に安全性や有効性を確認する臨床試験(治験)を国内で今週中に始める。成功すれば国産初の抗インフルエンザ薬になる。米国で二○○九年の発売を目指す。
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インフルエンザウイルスは細胞に侵入すると自分の遺伝子をコピーしながら増殖する。増殖したウイルスは細胞の外に放出されて次の細胞に感染する。タミフルなどはウイルスの放出を抑える作用があるが、富山化学が開発する薬は細胞の中でウイルスがコピーされるを防ぐ効果があるという。
富山化学は、開発が順調に進めば抗インフルエンザ薬を三年以内に発売できるとみている。ただ患者の集まり具合で治験が長引いたり、製造販売承認を得るための当局の審査に時間がかかったりする可能性もある。
2007/01/23/日本経済新聞

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2007.01.24

「鳥」「トリ」インフルエンザ!

昨日に引き続き鳥インフルエンザに関係した話です。と言っても、「鳥インフルエンザ」か「トリインフルエンザ」かってことで、毎日新聞に表記の裏話が載っていました。

科学や技術の分野で生物を表記する場合、カタカナを使うと言うのが一般的です。
ただ、毎日新聞ではカタカナの「トリ」を使うと、化学物質の3つを表す「トリ」と間違えないかとの議論があったそうです。
確かにそう言われれば、「トリインフルエンザウイルス」はインフルエンザウイルスが3つ集まったウイルスの集合体みたいな印象もなくはないかな。
まあ、「鳥インフルエンザ」とした方が収まりがいいこともあって、漢字を使った表記に落ち着いたようです。

ちょっと、面白い記事でした。

引用文「鳥」か「トリ」か
発端は、鳥インフルエンザが世を騒がせ始めていたある日、出稿部から「これを「トリインフルエンザ」と書いてはまずいのか?」と尋ねられたことです。新聞にも時折「ヒトゲノム」や「ブタからの感染」という表現は登場しますが、科学関連の文章では生物名をカタカナで書くのが普通だからという趣旨でした。
しかし、すぐに異論が出ました。化学物質の名称では「トリ」という名称では「トリ」という接頭辞(「三つ」の意。たとえば「トリクロロエチレン」など)が頻出します。「トリインフルエンザ」とカタカナで表記すると、何かの物質と思われないか?
ならば、語の切れ目が一目でわかる方が適切な表記なのでは、といった議論を経て、結局「トリインフルエンザ」に落ち着いたわけです。
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読めば読むほど 校閲インサイド
2007/01/22/毎日新聞

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2007.01.23

宮崎でまた鳥インフルエンザ発生?

今日の朝日新聞の夕刊に宮崎県清武町で発生した鳥インフルエンザは、H5N1型のうち一昨年から中国で流行しているウイルスと遺伝子の塩基配列が99%以上一致したと報じていました。
やはり、中国から韓国、日本へと渡り鳥が、ウイルスを運んできた可能性が高まったんだと思いました。

そして、寝る前にニュース・サイトを巡回していたら、宮崎県の別の養鶏場で、鶏が大量死し、鳥インフルエンザの陽性反応もでているとの記事が、目にとまりました。

今回の発生は日向市で、清武町とは60Km離れており、他の状況からも、清武町のウイルスが運ばれたとは考えにくいと、県は現状では見ているそうです。
いずれは、原因が鳥インフルエンザなのか、そうすれば型は何なのか、調査が進められると思います。
原因が大陸からの渡り鳥だとすると、相当数の渡り鳥がウイルスを持っているってことだろうか?まあ、渡り鳥や野鳥の調査も行われると思いますが。

それにしても、清武町の発生における防疫の対応は、迅速で評価できるものだと思いました。そして、この手の防疫対策は、早期発見と迅速な対応が何より重要だと感じました。
今回の日向市での発生との関係が気になるところですが、ほっと一息ついたところで、また対策にあたらなければならない現場の人たち、頑張ってください。

引用文宮崎の鳥インフル、中国で流行のウイルスと一致
宮崎県清武町で発生した鳥インフルエンザのウイルスが、一昨年から中国などで流行しているウイルスとほぼ同一の遺伝子を持っていることが専門家らの調査でわかった。専門家は、中国大陸から渡り鳥などによってウイルスが日本へ運ばれた可能性が高いとみている。農水省は感染経路をさらに詳しく調べる。
同町の養鶏場で鶏を大量死させたウイルスを県が採取し、その遺伝子を茨城県つくば市の動物衛生研究所が解析していた。その結果、05年5月に中国で発生が確認されたH5N1型の強毒性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子と塩基配列が99%以上、一致したという。東南アジアで猛威を振るうH5N1型ウイルスとは遺伝的に近くないとみられる。
2007/01/23/asahi.com

引用文宮崎の別の養鶏場で鶏が大量死 鳥インフルエンザ陽性も
宮崎県は23日、同県日向市東郷町の養鶏場で同日までの2日間で鶏約570羽が死んだと発表した。高病原性鳥インフルエンザについての県の簡易検査では11羽中1羽が陽性で、4羽が陽性が疑われる疑陽性だった。県は感染の疑いが強いとみて、ウイルス鑑定の作業を開始。養鶏場から半径10キロ以内の養鶏場に、鶏や卵の移動自粛を要請した。同県では、清武町でも13日に感染が確認されているが、互いに約60キロ離れており、県は「清武からウイルスが運ばれたとは考えにくい」とみている。
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県の調べでは、今回の農場と、13日に感染が確認された清武町の農場とは、ヒナや餌の入荷元は異なり、同じ業者の出入りもなかった。20日までの清浄性検査でも感染の拡大が確認されておらず、同町の養鶏場からウイルスが運ばれたとは考えにくいと見ている。
2007/01/23/asahi.com

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二例目のタミフル耐性鳥インフルエンザウイルス

2005.10.18のエントリーにも書いたけれど、今度はエジプトでタミフル耐性のH5N1が見つかったとのことです。
耐性としては中程度で、人への感染力は確認されず、広がる兆候も見られないとのことで、それほど心配することではないかもしれませんが、ちょっと気になるニュースです。

現在ある抗インフルエンザ薬は、実質タミフルしかないわけで、一般のインフルエンザでも処方してくれるようになったけど、飲む方も処方に従って飲んで、耐性ウイルスが出ないように注意しなければね。

引用文タミフル耐性ウイルス検出 エジプト
世界保健機構(WHO)によると18日、鳥インフルエンザ(H5N1)に感染したエジプト人2人から、抗ウイルス薬タミフルに耐性があるウイルスが検出された。タミフルに耐性のあるウイルスとしては05年にベトナムで一例が確認されて以来。
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WHOは、このウイルスについて「人への感染力が確認されず、影響は限定的」としている。
現時点ではエジプトなどでこの耐性ウイルスが広がる兆候は見られないという。
(AFP時事)
2007/01/19/朝日新聞(夕刊)

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2007.01.15

マイケル・ブレッカーさん、逝去

ジャズ/フュージョンのサキソフォン奏者、マイケル・ブレッカーさんが亡くなられた。57歳だそうだ。
彼のポップな演奏は、ジャズを聴きはじめたばかりの頃、良き水先案内人でした。

随分、聴いてないな。今度の休日にラックの中からレコードを引っ張り出し、針を落としてみよう。

引用文Michael Brecker Dies at 57; Prolific Jazz Saxophonist
Michael Brecker, a saxophonist who won 11 Grammy Awards and was among the most influential musicians in jazz since the 1960s, died yesterday at a hospital in New York City. He was 57 and lived in Hastings-on-Hudson, N.Y.
2007/01/14/The New York Times

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ツボカビ症って初めて知りました

カエルなどの両生類に寄生するツボカビ症が日本で初めて見つかったと報道されていました。ツボカビ症が確認されたのは、輸入されペットとして飼っていたカエルで、野外に出さなければ大丈夫のようだけど、いったんカビが自然界に入ってしまうと感染の拡大を防止するのは大変なようです。直接被害を受ける両生類をはじめ、生態系に大きな影響を与えてしまうとのことです。

ところで、「ツボカビ」って勉強不足なのか初めて聞きました。
そこで、調べてみると日本獣医学会のサイトに「ツボカビに関するQ&A」が掲載されていました。
割とコンパクトにまとまっているので、とっかかりとして面白い資料です。

ツボカビは、キチンやセルロース、ケラチンといった分解しにくい物質を栄養とする真菌の一種で、そのため両生類の皮膚に感染するそうです。
カエルの種類によって発病の程度が違い、もともとの宿主のアフリカツメガエルは無症状で、アフリカからこのカエルが世界中に輸出されることにより、ツボカビも拡散していったとされています。

兎に角、ペットとして輸入し、感染が疑われるものはどんなことがあっても野外に出すなとのことです。(感染の有無に関わらずペットとして飼っているものを自然界に戻すのは、問題だと思いますが。)治療の方法もあり、疑われる場合は獣医師に相談することとあります。
獣医師てカエルも診るんですね。

引用文両生類絶滅させるカエル・ツボカビ症、国内で初確認
世界各地でカエルなどの両生類に壊滅的な打撃を与えてきたカエル・ツボカビ症が、日本でも見つかった。アジアでは初の確認だ。人間などには感染しないが、野外に広がると根絶できず、生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがある。日本野生動物医学会、日本爬虫(はちゅう)両棲(りょうせい)類学会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなどは12日に、検疫の強化や販売・流通の監視などを訴える緊急事態宣言を共同で出した。
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ツボカビ症は、90年代に豪州でカエルの激減を招いた病気として、98年に初めて報告された。以後、米国や中南米、アフリカ、欧州などで相次いで流行が確認された。食物連鎖を通じて、確実に生態系に打撃を与えていると考えられている。
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ツボカビは水の中で数週間生き続け、野外へ広がってしまうと根絶は不可能だ。渓流が多い日本では繁殖しやすいとも指摘される。また、ペット飼育で感染が広がる可能性も高く、関係者は危機感を強めている。
2007/01/12/朝日新聞

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2007.01.13

宮崎で高病原性鳥インフルエンザが疑われる鶏の大量死が発生

宮崎県で高病原性鳥インフルエンザが疑われる鶏の大量死が発生したそうですね。

数ヶ月前に韓国で鳥インフルエンザが発生していたから、大陸から渡り鳥がH5N1型ウイルスを運んできたのだろうか?数日経てば、遺伝子の解析から原因ウイルスが判明すると思うし、それで発生の因果関係もある程度は判るのでしょう。
まあ、鳥インフルエンザが鳥インフルエンザでいるうちは、関係する養鶏業界への打撃は大きく大変だろうけれど、一般の僕らへの影響はなく静観しているしかないのでしょう。

それにしても、ウイルスにしても伝播する鳥にしても、人間の意思や力のほとんど及ばない自然のものだから、それを相手に考えうる最善の対策に取り組んでいる現場の人達、体に気をつけて頑張ってください。

引用文鳥インフルエンザ強毒性か 宮崎大量死 全国緊急検査へ
鳥インフルエンザが原因とみられる宮崎県清武町の養鶏場での鶏の大量死について、農林水産省は12日、周辺の養鶏場に鶏や卵の移動自粛を要請し、全国の都道府県にも全養鶏場への緊急の立ち入り検査を指導した。同省は、強毒性の高病原性鳥インフルエンザの可能性が高いとみているが、「高病原性鳥インフルエンザだとしても、鶏肉や卵からの人への感染例はない」として消費者に冷静な対応を呼びかけている。
2007/01/12/朝日新聞

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2007.01.08

新型インフルエンザの対策

去年の1月下旬にインフルエンザに感染してしまったけれど、今年の冬はインフルエンザの流行はどうなんだろう?
昨年晩秋からノロウイルスが起因する感染性胃腸炎が例年になく発生し、マスコミでも随分取り上げられていました。

僕はノロウイルスに対する認識が浅いのか、この流行にもどちらかと言えば高を括っていました。まあ、乳幼児や高齢者、免疫力の極端に落ちた人などを除いた普通に健康な人なら、2~3日苦しめば直ってしまうだろうと。
ただ、牡蠣(一般的にノロウイルスの感染源のひとつとされているけれど、今回の発生の原因とは考えにくい)の消費減退の報道を耳にすると、新型インフルエンザが発生した時の混乱は相当なものなんだろうと思いました。

そうしたたくさんのノロウイルス関係の報道がされる中、新型インフルエンザ対策についてもいくつか取り上げられていました。

ひとつは、厚生労働省が都道府県に陰圧式テントを配備するというものです。
そしてもうひとつは、同省が新型インフルエンザワクチンの原液を備蓄する方針を固めたというものです。
ひとたび毒性の強い新型インフルエンザが発生すれば、医療機関は野戦病院と化すかもしれません。また、新型に対しワクチンやタミフルがどこまで有効かもわかりません。
でも、現時点で考え得ることは対応をしておくことが必要でしょう。
それと、パニックによる2次、3次被害が起きないような情報の管理もね。

発生時は、医療関係者や行政、社会のインフラを支えている人たちは、ワクチンとタミフルで対応し、そして一般人は、同省が呼びかけるように、2週間の食料の備蓄をして家に篭るということかもしれませんね。

引用文陰圧式テントを各県に配備 新型インフルで厚労省
国内での新型インフルエンザ発生時に医療機関を訪れた患者間で感染が拡大するのを防ぐため、厚生労働省は感染患者とそれ以外の患者を分けるスペースとして使う「陰圧式テント」を都道府県に配備することを決め、21日公開した。
テントは縦4メートル、横5メートル、高さ2・8メートル。チューブ状の柱に空気を流し込むと約2分で膨らみ、簡単に設営できる。内部の気圧を低く保って外部にウイルスが漏れるのを防ぐ仕組みで、1張りに簡易ベッドを6床並べることができる。冷暖房も備えている。
2006/12/21/北海道新聞

引用文ワクチン国費で買い上げへ 新型インフルエンザ対策
厚生労働省は3日までに、新型インフルエンザの発生に備えて国内ワクチンメーカー4社が計1000万人分を目標に製造しているワクチンの原液を国費で買い上げ、備蓄する方針を固めた。平成18年度の補正予算案に計45億円を計上した。
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行動計画では、ワクチン製造は抗ウイルス薬タミフルの備蓄と並ぶ対策の重要な柱。ワクチンは本来、新型インフルエンザの発生後にしか製造できないが、新型に変化する恐れが最も大きいウイルスを基に製造しておくことでワクチン製造が本格化するまでの「時間稼ぎ」に使う計画だ。
2007/01/03/産経新聞

引用文厚労省が新型インフルエンザ対策「食料2週間分確保を」
厚生労働省は、人から人へ感染する新型インフルエンザが国内で流行した際に備え、国民に2週間分の食料を確保することなどを求める方針だ。外出を極力控えることを促し、感染者との接触で患者が増える事態を防ぐ。新型発生時の行政や個人の役割を定めるガイドラインに盛り込み来年1月にもまとめる予定だ。
2006/12/22/日本経済新聞

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2007.01.03

JR東海、この春に湘南電車と東海号を廃止

2004.08.06のエントリーでJR東日本が東海道線から「湘南色」の電車を廃止することを書いたけれど、いよいよJR東海も今年3月のダイヤ改正で廃止するようです。
最近は、この湘南電車からステンレスの電車に世代交代がされていますが、とうとう完全に姿を消すんですね。余りにも見慣れ、慣れ親しんだ電車ですから、時代の流れとはいえ少し淋しいです。

また、同時に特急「東海」(東京-静岡)も廃止されるようです。
東海は1966年に準急として登場しましたが、僕の記憶にあるのは急行時代からです。当時は、東海号も湘南色でした。
今では新幹線を利用する人が多く、東海の存在意義が薄れてしまったのでしょう、朝夕、2往復になってしまいました。この車両が静岡で見られるのは、特急「富士川」(静岡-甲府)だけになります。こちらも、少し淋しいです。

湘南色の普通電車 三島駅
・ 湘南色の普通電車 三島駅

特急「東海」 静岡駅
・ 特急「東海」 静岡駅

引用文消える「湘南色」電車 特急「東海」も廃止へ
来年3月、県内からオレンジ色と深緑の「湘南色」と呼ばれるツートンカラーの電車が消えることになった。JR東海静岡支社が22日に発表した来年3月のダイヤ改正によると、県内にある湘南色の113系と115系の電車すべてをステンレス車両に置き換え、半世紀以上、県内沿線を彩った湘南色の歴史に終止符を打つ。また、準急時代から半世紀以上県内を走った特急「東海」も廃止される。
2006/12/23/朝日新聞 静岡版 朝刊

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2006.12.31

学校用PCにリナックス導入

昨日の晩、NHKラジオを聞いていたら、経済産業省では来年度から希望する学校にOSとしてリナックスを配布するというニュースを流していました。
Windows98やMeのサポート打ち切りにともない、インターネットでの安全性が担保できなくなったことが主な理由のようです。

2006.10.07のエントリーでも書いたけれど、ウインドウズが社会や個人の生活の中に定着し、インフラのひとつになりつつあります。そして、予算の関係でOSをアップデートできず使い続ける状況は、身近にあることだと思います。
そうした中で、学校でのリナックスの導入というのはわかる気がします。

ITが10年ほどの短期間のうちに急速に社会の基盤のひとつのなってきた以上、個人のレベルで安全性を担保することも必要ですが、公的なレベルでの対応も必要なのでしょうね。

引用文教育用PC リナックスで再生
マイクロソフト社の基本ソフトウィンドウズ98とMeは、今年7月にサポートが打ち切られ、新たに見つかった欠陥にも修復措置がとられていないため、インターネットを安全に使うことができなくなっています。こうしたパソコンは、文部科学省が調査を行ったことし春の時点で、全国の公立の小中学校と高校だけで40万台に上っており、各学校では文書作成の専用機として使うなど、利用方法に苦慮しているのが現状です。このため、経済産業省は来年度から、「リナックス」と呼ばれる無償の基本ソフトを希望する学校に配布してウィンドウズと入れ替え、パソコンを再生させる事業を始めることになりました。無償の基本ソフトは、インターネットからのダウンロードやCDの形で配布する計画で、基本ソフトとあわせて、ホームページの閲覧ソフトやメール用のソフト、それに数学の学習用ソフトも配る予定だということです。
2006/12/30/NHK

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2006.12.24

サンタのそりには、早すぎるよね

ヨーロッパ南天天文台(ESO)のパラナル天文台(チリ)のカメラが、明るい線を描く物体をとらえ、その原因を究明する話が、同天文台のウェブに載っていました。
結局、このミステリーの犯人は、日本が種子島宇宙センターから「きく8号」を載せて打ち上げたH-2Aロケットだったようです。

これが18日のことで、この記事につけたタイトルが「サンタのそりには、早すぎるよね」です。
洒落ていますね。

ところで、ソルトレイクシティのサンタは今年もソルトレイク上空を飛べたのだろうか?

引用文It Is Too Early To Be Santa's Sleigh, Isn't It?
Astronomers at ESO's frontline Paranal Observatory got a surprise on the morning of 18 December when looking at the observatory's all-sky camera, MASCOT. For about 45 minutes in the early morning, an object appeared first as a bright stripe then as a cloud that dissolved.
The discovery was made a little after 4 o'clock in the morning (7:00 GMT) by Christian Esparza, the operator of Antu, the first Unit Telescope (UT1) of ESO's Very Large Telescope who showed it to ESO astronomer Thomas Rivinius. Looking at the Mini All-Sky Cloud Observation Tool (MASCOT [1]), Esparza was surprised by the presence of a nebular object.
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The launch took place from the Tanegashima Space Center at 3:32 p.m. on December 18, 2006, Japan Standard Time (that is 3:32 a.m. Chilean time or 6:32 a.m. GMT). The launch vehicle flew smoothly, and, at 27 minutes and 35 seconds after lift-off, the KIKU No. 8 separation was confirmed. The Santiago station (in Chile) started receiving signals from the KIKU No. 8 at 4:27 a.m. Chilean Time.
Finally the mystery was solved: the object was most probably the 2nd stage of the launcher and the cloudy appearance at the end of the sequence most likely a dump of liquid fuel, made to avoid the explosion of the rocket in hundreds of scattered pieces, as a result of leftover fuel inside spent rocket stages. Having cracked the problem with his colleagues, Thomas Rivinius could finally go to sleep!
2006/12/20/European Organisation for Astronomical Research

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2006.12.23

ディスカバリー号の帰還

今日は休みなので朝、NASA TV でゆっくりスペースシャトル・ディスカバリー号の帰還の模様を見ることができました。

大気圏に突入すると、ディスカバリーからの映像と音声が途切れます。
そして、暫くすると交信が回復しますが、今回はコックピットからの映像を流していました。
スペースシャトルの着陸は、再度浮力が得られないため1回限りで失敗は許されないとのことです。
暮れなずみはじめたケネディ宇宙センターへ着陸するディスカバリーの姿は綺麗です。

コックピットからのケネディ宇宙センターの滑走路
・ コックピットからのケネディ宇宙センターの滑走路(NASA TV から引用)

ケネディ宇宙センターの滑走路上のディスカバリー号
・ ケネディ宇宙センターの滑走路上のディスカバリー号(NASA TV から引用)

引用文米シャトル「ディスカバリー」、宇宙センターに帰還
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・ディスカバリーは米東部時間22日午後5時32分(日本時間23日午前7時32分)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターに着陸した。国際宇宙ステーション(ISS)の太陽電池パネルの折りたたみに手間取り、計画外の4回目の船外活動を実施したことや、着陸時の天候不良から、当初の予定より1日余り遅れての帰還となった。
2006/12/23/asahi.com

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2006.12.20

ISSの太陽電池パネル、折りたたみ成功

折りたたみに難航していた国際宇宙ステーション(ISS)の太陽電池パネルが、4回目の船外活動で折りたためたそうです。
科学が進歩しても、最後は人手に頼っているところに、不思議な安堵感を覚えます。
それにしても、地球を背景に仕事をする宇宙飛行士は、何を思うのだろう。

ISSの太陽電池パネル、折りたたみ成功 NASA TV
NASA TV から引用

引用文太陽電池パネルの折りたたみに成功 ディスカバリー
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・ディスカバリーとドッキング中の国際宇宙ステーション(ISS)で米東部時間18日午後(日本時間19日午前)、ディスカバリー乗組員による4回目の船外活動があり、難航していた太陽電池パネルの折りたたみに成功した。ディスカバリーはこれで主要な任務を終え、同22日午後(日本時間23日未明)に地球へ帰還する予定だ。
2006/12/19/asahi.com

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2006.12.18

感染性胃腸炎が大流行

今年はノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎が大流行だそうですね。
僕のまわりでも何人か発症しました。ウイルスの感染力が強いみたいで、僕も発症してもおかしくないのに、今のところ大丈夫です。ウイルスに対して免疫があるのかな?

感染性胃腸炎は、この時期のよくある病気だから余り気にしていなかったけど、1,000万人の患者数の予測もあるようです。
ノロウイルスはRNAウイルスのようで、今年は少し大きめの変異があって、大流行になったのだろか?
いずれ大流行した要因が関係の機関で分析されるだろうから、その結果に興味があります。

引用文ノロウイルス警報、45都道府県に拡大 患者1000万人の予想も
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の流行が拡大している。
厚生労働省が「警報」を発した都道府県は45に上り、この冬は1981年の調査開始以来、最大の流行だ。
国立感染症研究所では、「今がピーク」としているが、なお警戒が必要だ。
同研究所は、全国約3000か所の小児科医療機関から、感染性胃腸炎の発生状況の報告を毎週受けている。全国の570保健所の管轄区域ごとに、1医療機関当たり1週間で、平均20人以上の患者が出ると、厚労省は保健所に注意喚起のための警報を発している。この患者数の全国平均が先月下旬、19・83人となり、過去最高となった。
今シーズンは、10月初めに九州で警報が出された後、東へ向かって急速に広まった。今月初めには、青森、沖縄を除く45都道府県にある293保健所に警報が出されている。
2006/12/15/読売新聞


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2006.12.16

ニンテンドーDS、DSLiteの一部のACアダプタに不具合

任天堂のDSとDSLiteの一部のACアダプタに不具合があり、発火の可能性は極めて少ないものの、故障が発生したり、その状態で通電した場合は、極めて稀だけど過熱により外部樹脂が損傷し、発煙や火傷の原因になる可能性があるそうです。

我が家にはDSが3台あって、ACアダプタも3個あります。早速、行方不明の1個を除いた2個のアダプタを調べたところ、問題のない製品でした。
問題のある製品は、下の写真の赤丸の部分に「JRC」と書かれているとのことです。
JRC」以外に「M」「ZEBRA」と書かれたものもあって、この2つは問題のないとアナウンスされています。
我が家のアダプタは、下の写真のように2個とも「M」なので問題ありませんでした。
※ 「」内のマークは任天堂のサイトからの引用

◎ 詳しい情報は任天堂のウェブ

我が家の問題のないアダプター
・ 我が家の問題のないアダプター

この前、電気式浴室換気乾燥暖房機の不具合では我が家の製品が該当していたり、こういうことは結構身近に起こるものなのですね。
でも、最近は製造者側で不具合情報を積極的に公表するし(そうしないことによる不利益が明らかになってきた)、いい傾向だと思います。


引用文「ニンテンドーDS」および「ニンテンドーDS Lite」
専用ACアダプタの一部不良発生についてのお詫びとお願い

このたび弊社の調査により日本国内で発売済みのニンテンドーDSおよびニンテンドーDSLite(合計販売総数約1300万台)の内、約20万台(ニンテンドーDS約8万台 / ニンテンドーDSLite約12万台)に同梱されている長野日本無線株式会社から弊社が供給を受けた専用ACアダプタにつき、生産工程に一部不具合があったため、故障が発生したり、更に故障が発生した状態で通電した場合には、極めて稀ではありますが、過熱により外部樹脂が損傷し、発煙や火傷の原因になる可能性があることが判明いたしました。なお、外部樹脂は難燃性素材を使用しており、発火にまで至る可能性は極めて少ないと考えております。
2006/12/15/任天堂株式会社

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2006.12.14

ガイアの復讐/ジェームス・ラブロック

先日、職場に出勤した時、打合せテーブルに並べられた朝刊の中の「2040年夏、北極の氷ほぼ消滅」という見出しの産経新聞の記事が目にとまりました。ちょうど前の晩にジェームス・ラブロックの「ガイアの復讐」を読み終えたのばかりだったので、特にその見出しが目にとまったのかもしれません。

僕が初めて読んだラブロックの著作は、もう20年近くも前の「ガイアの時代」(工作舎)でした。
その中に記された、環境が低温の場合は黒いデイジーが優勢で太陽光を吸収し自身と周辺環境を暖め、高温の場合は白いデイジーが優勢で太陽光を反射し自身と周辺環境を冷やし、生育に適した環境に調整するというデイジー・モデルが、特に印象に残りました。
このような地球上の生命が自ら最適な環境に調整するというラブロックとリン・マルグリスのガイア仮説(その後のガイア理論)は、環境への適応により生物は進化すると思っていた僕には新鮮でした。

1990年代に入り、地球環境問題がグローズアップされ、'ガイア'という言葉をよく耳にするようになりました。
そして、その言葉の使われ方に、ラブロック達が唱える'ガイア'との違いを感じていました。
ガイアが地球環境の文脈の中で使われる時、その多くはあくまで人間にとっての地球環境として使われているように思います。でも、ラブロックは、人間もガイアの一部で、むしろガイアにとってその調整機能を破壊する有害な存在として捉えています。

「ガイアの復讐」はそのことが端的に語られています。さらに、ガイアは人間を排除にかかっていると。
ガイアが人間を受け入れるためには、人間の数が多すぎるとも。
その多すぎる人間を支える基本となっている電気は、核融合や水素エネルギー技術が確立するまで、環境にもっとも負荷の少ない核分裂エネルギーに頼るしかないと記します。
ラブロックの危機感が伝わってくる一冊ですが、日々、電気による快適な生活を享受している僕にとって、手厳しい本です。
大江健三郎は作家を未来の危機を予測する「鉱山のカナリア」と言いました。ラブロックも科学者としての「鉱山のカナリア」なのかもしれません。

ラブロックが地球温暖化の臨界点を二酸化炭素濃度500ppmとしています。北極の氷の溶ける量が増加すれば、氷の中の二酸化炭素が放出されて温暖化に拍車がかかると思います。気温の上昇による海水の膨張により、日本の海岸に面した平野は水没を逃れるために、防波堤に囲まれるようになるのだろうか?

本ガイアの復讐(The REVENG of GAIA)
James Lovelock/秋元勇巳(監修)・竹村健一(訳)/中央公論社/2006

・ 書籍の紹介一覧 B0039

引用文2040年夏、北極の氷ほぼ消滅
地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの増加をこのまま放置すれば、北極の氷はこれまでの4倍のスピードで減少、2040年夏にはほぼ消滅するという試算結果が12日、米国地球物理学連合の学会誌「地球物理学研究レター」で発表された。
2006/12/12/産経新聞

・ この記事は「ガイアの胎内に」(山草人のモノローグ)にトラックバックしました。

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2006.12.12

ディスカバリーとISSがドッキング

今朝のスペースシャトル・ディスカバリー号と国際宇宙ステーション(ISS)のドッキングの様子を、NASA TV で見ていました。
出勤前の時間帯で、ドッキングまでしか見られませんでしたが、面白映像でした。

スペースシャトルにしてもISSにしても、現在の最高の技術を使っているのでしょうし、ミッションはシビアな作業だと思います。
でも、ドッキングはゆっくりゆっくり進みます。そして、時々、ディスカバリーやISSの背後に映る漆黒の闇に青と白に浮かんだ地球の美しさに目を奪われます。
こののんびり感、何とも不思議です。

ディスカバリーとISSのドッキング NASA TV
・ NASA TV から引用

引用文ディスカバリー、国際宇宙ステーションとドッキング
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・ディスカバリーは飛行3日目の米東部時間11日午後5時12分(日本時間12日午前7時12分)、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした。
2006/12/12/asahi.com

・ この記事は「スペースシャトルに託された人類の夢。」(プールサイドの人魚姫)にトラックバックしました。

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2006.12.11

スパムメールが約93%

米Postiniの発表で、米国企業での統計だけど、電子メール中にスパムメールが占める割合は約93%だという記事が載っていました。

僕の個人的な状況と比べても意味はないけれど、なんとなくわかるなあという感想を持ちました。93%と極端な数字ではないけれど、毎日、僕のところに来るメールの半数は、スパムメールだもの。
プロバイダやメールソフトThunderbirdでフィルタリングしても、それをすり抜けてスパムメールが結構な数届きます。困ったものだ。

引用文電子メールの93%はスパム――Postini統計(ITmedia)
企業向けのメッセージセキュリティサービスを手掛ける米Postiniが発表した11月の報告書によると、電子メール全体に占めるスパムの割合は約93%となり、同社の統計で過去最高となった。
2006/12/08/ITmediaエンタープライズ

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2006.12.10

ディスカバリー号(STS-116)の打ち上げ

スペースシャトル・ディスカバリー号が、今日の午前中に打ち上げられました。
今回のミッション(STS-116)は、国際宇宙ステーション(ISS)の電力関係の改善のようです。

NASA TV のプログラムによると、GMTで11日21:47(日本時間で12日06:47だと思う)にディスカバリーとISSがドッキングの予定となっています。

帰還するまでの2週間弱は、NASA TVに釘付けされそうです。

ディスカバリー号(STS-116)の打ち上げ NASA TV
・ NASA TV から引用

引用文米シャトル打ち上げ 7人搭乗、宇宙ステーションへ
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・ディスカバリーが米東部時間9日午後8時47分(日本時間10日午前10時47分)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。
ディスカバリーにはマーク・ポランスキー船長(50)ら7人が搭乗、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう。9月にISSに設置された2組目の太陽電池パネルを、太陽光を追尾できるよう調整するなどして、ISSの電力供給をいまの約1.7倍に増やす。
来年から順次建設される欧州実験棟「コロンバス」や日本の実験棟「きぼう」への電力供給態勢が、これでほぼ整う。
2006/12/10/asahi.com


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2006.11.28

猛暑日!!

最高気温が35℃以上になる日を「猛暑日」とすることが、気象庁で検討されていることを、asahi.comの記事で知りました。
1日の最高気温が25℃以上の日を「夏日」、30℃以上を「真夏日」と呼んだり、夜間最低気温が25℃以上の日を「熱帯夜」と呼んだりして、この言葉は生活に定着しています。

記事によると、1日の最高気温が35℃以上の日が主要都市(東京、名古屋、大阪、福岡)の合計で、この'97~'06年の10年間で、335日と、'67~'76年の121日の3倍近くになっているそうです。
確かに40年近く前の僕の子供の頃より暑くなっているような気がするし、これは歳のせいばかりではないのですね。

来年の夏には「猛暑日」が使われるのだろか?実感に合った言葉だからすぐ定着すると思います。

引用文35度以上は「猛暑日」 気象庁が新用語案
地球温暖化や都市化の影響で、最高気温が35度以上になる日が増えていることから、気象庁は天気予報で「猛暑日」という用語を使う方針を決めた。全国の予報官らが天気予報に使う「予報用語」を7年ぶりに見直すのに合わせて盛り込み、気象予報士や国民の意見を聞いたうえで最終決定する。早ければ来年夏にも「猛暑日」が登場する。
2006/11/27/asahi.com


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2006.11.27

やってきたボルタ

ようやく、てつのまちぷろじぇくとのムロラン ワニシのボルトマン「ボルタ」を一体手に入れることができました。
「ニヒルなピアノのボルタ」と題されたピアノを弾くボルタです。
説明書によると、ボルタはニーチェを読んだ気持の丈をピアノにぶつけているそうだ。

ボルタは、室蘭のてつのまちぷろじぇくとで生産・販売しているボルトやナット、ワッシャーなどを半田づけした約5cmのボルト人形のことです。売り上げは室蘭のまちづくりやまちづくりに関連したアーティストの制作活動の資金に充てられるとのことです。
現在まで50種類のポーズが発売され、今回僕が手に入れたピアノを弾くボルタは45番目のポーズです。ひと月に5ポーズずつ発売され、最終的に100種類を予定しているしているようです。
それぞれにポーズの簡単な謂れ書きが付いていて、「ドジで、飽きっぽく、しかし音楽のセンスだけは人並み以上」のボルタ君をユーモラスに語っています。

なんかこうした肩に力の入っていないプロジェクト(プロジェクトのメンバーに失礼かな?)、好きです。
ただ、手作りで生産量が少なく(そこが魅力なのですが)、室蘭から遠く離れた静岡では手に入れるのに苦労します。
ふるさと小包でも一部を販売しているとのことだから、気長に少しずつ集めてみようと思っています。


ニヒルなピアノのボルタ ニヒルなピアノのボルタの秘話
○ ニヒルなピアノのボルタ

引用文ボルト人形:北海道・室蘭の「ボルタ」、ふるさと小包で全国へ
鉄の町・室蘭をアピールしようと地元商店主らが製作したボルト人形「ボルタ」が1日、ふるさと小包で売り出される。今年4月から室蘭市内2カ所で販売したところ、約1万5000体を売り上げる人気で、鉄冷えから脱却した室蘭発のキャラクターが全国に向けて発信される。
2006/10/30/毎日新聞

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2006.11.20

狂犬病と狂牛病

狂犬病で亡くなられた方のことを読売新聞で知りました。

厚生労働省の情報によれば、昭和32年までは日本の犬にも狂犬病が流行していて、病気の犬に噛まれて亡くなった方も大勢いたそうです。
その後、犬に対する狂犬病ワクチンの接種の義務付けや野犬の捕獲によって、日本では撲滅されました。これは、僕の生まれる前のことです。
それでも僕が、狂犬病が発病すると致死率がほぼ100%の恐ろしい伝染病であることを知っているのは、犬のワクチン接種が今でも続いているからでしょう。

でも、世界的に見ると、狂犬病が撲滅された日本はむしろ稀な国で、今でも恐ろしい伝染病です。

ところで、RNAウイルスの狂犬病とはまったく違うけれど、異常型プリオンタンパク質が原因とされるBSE(牛海綿状脳症)は狂牛病と以前呼ばれていました。
狂犬病が今だ狂犬病と呼ばれているのに対し、狂牛病がBSEと名前が変った経緯を知りたいような気になります。

引用文狂犬病発病の60歳代男性が死亡、フィリピンで感染
京都市は17日、フィリピンで8月末に犬にかまれて狂犬病を発病し、意識不明の重体だった同市内の60歳代の男性が同日未明に死亡した、と発表した。
2006/11/17/読売新聞

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2006.11.17

ヒトののどや鼻で増殖するH5N1

東京大学医科学研究所の河岡義裕教授などの研究グループが、変異してヒトの鼻やのどで増殖しやすくなっている鳥インフルエンザウイルスH5N1を確認したと、NHKが報じていました。
ヒトの鼻やのどで増殖できるということは、従来の鳥インフルエンザウイルスより低い温度でも増殖可能ということなのでしょう。

パンデミックが起こるのか?起こるとしたらどれくらいの時間が残されているのか?。その時、タミフルは機能するのだろうか?ワクチンの開発は間に合うのか?
遅かれ早かれ起こることだとしても、目に見えない小さなRNAウイルスが、変異しながら人間も射程におさめつつあることは、何とも不気味ですね。

引用文ヒトに感染しやすいウイルス
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授などの研究グループは、世界各地で感染が広がっている「H5N1型」と呼ばれる鳥インフルエンザのウイルスがヒトに感染する仕組みを明らかにするため、感染者から採取されたウイルスを詳しく分析しました。その結果、ベトナムとタイで採取されたウイルスの一部に、ヒトの鼻やのどで増殖しやすくなっているものがあることを初めて確認しました。研究グループによりますと、これらのウイルスは、細胞に取りつく部分を作る遺伝子が数か所で変化し、このうち2か所がヒトへの感染に大きくかかわっているということです。研究グループは、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザに変化する兆しではないかと指摘しています。
2006/11/16/NHK


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2006.11.15

JR東京駅の発電床

少し前に報道され気になっていたJR東京駅丸の内北口改札(丸の内側の神田寄りの改札口)の「発電床」。先日、東京駅で乗り継ぐ機会があったので見てきました。

発電床の見た目は、改札口の通路に黒いシートを張っただけの何の変哲もないものです。その能力は、あの東京駅の雑踏をしても、1日で100W電球1分強の点灯程度のわずかなものとのことです。

でも、この雑踏の振動を電力に換える発想って、どこか僕をウキウキさせます。
こういった技術って、まったく素人では考え付かないような別の場面で、花が開くのかもしれません。

JR東京駅丸の内北口改札
JR東京駅丸の内北口改札

JR東京駅丸の内北口改札の「発電床」
発電床

引用文ラッシュの雑踏、省エネに? 東京駅で「発電床」実験
ラッシュの雑踏が引き起こす力を省エネに役立てようと、JR東京駅丸の内北口で16日、自動改札を通る人が床を踏む振動で電気を起こす「発電床」の実験が始まった。
 床には圧力を加えると発電する圧電素子を敷き詰めた。ただ、発電量は1日かけても100ワット電球が1分強点灯するだけ。駅の電力をまかなうには、まだほど遠い。
2006/10/17/asahi.com


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2006.10.25

人身事故で東海道新幹線混乱

今朝、JR東海道新幹線静岡駅で人身事故が起こって、午前中の新幹線は大混乱でした。
僕は直接関係なかったけれど、同僚は新幹線の中で3時間近く閉じ込められました。新幹線は、駅の数より走っている列車の数が多いから、最寄の駅に乗客を降ろすのに時間がかかるのでしょう。
こういった時は、急ぎの用事でイライラしていても、気分を落ち着け、待つしかありませんね。なかなか、できないものですが。

写真は、缶詰からようやく開放された同僚が、静岡駅の改札口でもらった「列車遅延証明書」です。

列車遅延証明書

引用文のぞみが男性はね、即死 静岡駅 2時間運休
25日午前8時半ごろ、静岡市のJR東海道新幹線静岡駅で通過中の「のぞみ61号」(東京発広島行き)が線路に入った人をはね、緊急停車した。男性とみられ、死亡した。同駅は仕事先などに急ぐ乗客らで大混乱した。
JR東海静岡支社によると、のぞみ61号は同駅の西約2キロで停止。約2時間停車した後、掛川駅まで移動し乗客を降ろした。16両編成で列車の先端部が衝突の衝撃で大きく穴が開くなど破損した。約800人の乗客にけがはなかった。新幹線は東京―新大阪間の上下線で約2時間にわたって運転を見合わせ、午前10時半に再開した。上下線の「のぞみ」5本が運休し、ほかの列車63本にも最大で約2時間50分の遅れが出た。通勤客ら約5万7000人に影響した。新大阪駅以西の山陽新幹線も遅れや運休が出た。
2006/10/25/静岡新聞


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2006.10.24

アルコールの分解スピードについて

僕は通勤に原動機付自転車を使っています。そして、ここ10年来、夜に酒を飲む予定のある日は、朝、原付を使って出勤し、飲んだ帰りはバスやタクシー、元気があれば徒歩で帰宅します。そうすると必然的に翌日は、原付を使わない出勤になります。
僕はそれほど量的には飲まない(飲めない)から、おそらく飲んだ翌朝にアルコールは残らないのだろうけど、それでも残っているか、いないのかの自信が持てないから、こんな飲む前後の習慣になりました。

先日、河北新報が小型アルコール検知器が飛ぶように売れ品薄と報じているのをウェブで見つけました。
このアルコール検知器を買い求める気持ち、僕にもわかるような気がします。
それは、飲酒後の車などの運転はしないとしても、飲酒後どのくらいの時間が経過すればアルコールが体から抜けるか知りたいから。

アルコールは飲酒後、8時間くらいで抜けると聞いたことがあります。でも、摂取した量や摂取者の体質や体調によっても随分、分解速度には幅があるように思います。
アルコールの分解速度が知りたくて、ウェブで検索してみると、アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)というNPO法人のサイトで下記の記述(アルコールの分解スピード)を見つけました。

「アルコール(酒類に含まれる純アルコールのこと)が体内で分解される速度は、体重に比例します。体重1キロにつき1時間にアルコール0.1グラムを分解します。たとえば、体重が50キロだと1時間に分解できるアルコールの量は5グラム。」

この記述に従えば、アルコール度4.5%の500mlの缶ビール1缶を体重60kgの人が飲んだ場合のアルコールの分解時間は、荒っぽい計算ですが、

500ml(g)×0.045÷0.1g/kg/hr÷60kg=3.75hr

となって、4時間弱で分解され、2本飲めば分解するまでに7~8時間かかります。
勿論、その人や飲酒の状況による相当のバラツキはあると思います。

それだからこそ、アルコール検知器を使い僕自身で様々な条件で、アルコールの残り方を調べたい気がします。
市販の僕らが手に入れることのできる検知器は、警察が取締りで使う検知器の精度には及ばないでしょう。多分、取締りで使われる検知器は、一定の精度が確保され、定期的に精度のチェックが行われ、さらに測定前には誤差の補正が行われているでしょうから。
それでも、簡易な測定機で様々な条件のデータをとり、自分がどんな状態にあるのか知ってみたい。でも、その結果が取締りに際しての担保にはならないけれどね。
そして、相当数の人間が同じことを行って、データのバラツキを見てみたいです。
どこかにそんな実験をした結果はないだろうか?

引用文小型アルコール検知器 特需に酔えず 健康維持用なのに
ハンディータイプのアルコール検知器が飛ぶように売れている。福岡市で8月下旬、幼児3人が死亡した飲酒運転事故の後、製品への問い合わせが相次ぎ、生産が追い付かない検知器のメーカーもある。今国会では酒飲み運転への厳罰化が議論され、撲滅に向けた意識も広がっており、需要は今後も続きそうだ。
2006/10/18/河北新報

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2006.10.20

オーディオ、復活の兆し?

少し前のasahi.comで、団塊の世代を中心にオーディオに復活の兆しが見えてきたことを報じていました。
僕は団塊の世代より10歳ほど若いけれど、彼らがオーディオに回帰する気持ちはわかります。

音楽に興味を持ち聴きはじめた10代の頃、高価なオーディオ装置は高嶺根の花でした。
当時は静岡の田舎街にもジャズを聴かせる喫茶店が数軒ありました。今でもジャズをバックグラウンドで流す喫茶店はありますが、当時のそれら喫茶店は高価なオーディオ装置でLPレコードを大音量で聴かせるとうものです。
レコードも安価なものではないので、当時の僕はコーヒー1杯のお金でいろいろなジャズ・レコードを聴きに行きました。
そうした中の聴いた1枚にキース・ジャレットのビレッジ・ヴァンガードでのライブ録音「Nude Ants」があります。喫茶店のJBLの大型スタジオモニター・スピーカから流れるヤン・ガルバレクのソプラノとテナーのサキソフォンの神経質な響きがとてもよくて、このLPを買いました。
でも、家で針を落とすとどうも違うんだよな!て感じでした。

オーディオ・マニアではないけれど、JBLのスタジオモニターでジャズを、タンノイのワンウエィスピーカでクラシックをじっくり聴いてみたいという気持ちはあります。
ですから、団塊の世代にオーディオ回帰の現象があることはなんとなくわかるような気がします。

写真は現在使っているJBLの家庭用スピーカA822と当時購入した「Nude Ants」のLPです。A822は小型で癖のない安価なスピーカで、コルトレーンも松田聖子もガーシュウィンもピンク・フロイドも無難に再生します。

JBL A822 と LP Nude Ants

ところで、記事の中に「トリオ」が年内に復活するとありました。僕らの世代には、「ケンウッド」よりやっぱり「トリオ」だよね。

引用文高級ステレオ 団塊世代狙い続々
携帯音楽プレーヤーの普及で低迷しているステレオ市場に、変化の兆しが見え始めた。70年代のオーディオブームを肌で知る「団塊の世代」の一斉退職を控え、老舗(しにせ)メーカーが高級スピーカーなどを相次いで発売。「iPod」全盛の時代に一矢を報いようとしている。
2006/10/12/asahi.com

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2006.10.09

富士山初冠雪

10月7日に富士山の初冠雪を観測したと甲府地方気象台から発表がありました。平年が10月1日、昨年が10月11日だそうです。
天気の良いこともあって富士山の雪が見えるかなと思って、葵区の東の麻機(あさばた)まで行ってみました。
写真ではわかりづらいですが、富士山の山頂の山梨側に少し雪がのっています。
あいまいだけど、静岡側は観測が自動化されて、初冠雪の観測はされなくなったように記憶しています。

お昼頃に家に帰ってくると、NHKテレビでは北朝鮮の地下核実験のニュース。ことの詳細は夜にならないわからないかもしれませんが、やっかいな問題です。

富士山初冠雪

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2006.10.04

がん細胞を殺すウイルス

NHKオンラインでウイルスを利用したがん治療の面白いニュースを見つけました。
NHKのニュースだけではよくわからなっかたので、開発元の岡山大学遺伝子・細胞治療センターのサイトを覗いてみました。

ウェブページによると、遺伝子操作で作られたTelomelysinという腫瘍融解ウイルスは、がん細胞で選択的に増殖してがん細胞を殺してしまうとのことです。
また、このウイルスに蛍光たんぱく質の遺伝子を組み込むことにより、特殊な光でがん細胞が緑色に光るそうです。このことにより、今までのCT検査などでは発見できなっかた小さながんまで見つけることができ、的確な手術が可能になるとのこと。
センターのページには、ヒト肺がん腫瘍をマウスに移植し、Telomelysinを投与したものとしないものの試験結果の写真が載っています。ちょっとグロテスクな写真ですが、投与しないマウスでは腫瘍がかなり肥大しているのに対し、投与したマウスでは肥大が抑えられていることがわかります。

ウイルス自らが増殖しがん細胞を殺して行く、この技術が治療に実用化されれば、凄い話だと思います。
ただ、使い方によっては殺人ウイルスだって作り出すことが可能かもしれないので、技術って最後は倫理の問題になるのかな。

引用「光るウイルス」でがん発見
がん細胞の中だけで増殖する特殊なウイルスにクラゲから取り出した光を発する遺伝子を組み込み、小さながんや転移したがんを見つけ出す新しい検査方法を、岡山大学の研究グループが開発しました。
2006/10/02/NHK

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2006.09.17

幻の10番目の惑星は「エリス」

10番目の惑星として話題になり、また、冥王星を太陽系の惑星からはずす議論の一因となった「2003UB313」の名前を国際天文学連合が、「エリス」と命名したことを毎日新聞で知りました。
エリスの名は、発見者の一人、米カリフォルニア工科大マイケル・ブラウン教授たちの提案で、あわせてエリスの衛星も「デュスノミア」とされたそうです。
「エリス」はギリシャ神話に登場する不和や争いの女神、「デュスノミア」はエリスの娘で混とんと争いの女神とのことですが、ちょっと意味深長ですね。

引用国際天文学連合:「第10惑星」を「エリス」と命名
国際天文学連合(IAU)は14日、冥王星が惑星から降格されるきっかけとなった矮(わい)惑星(仮訳)「2003UB313」を、ギリシャ神話に登場する不和や争いの女神にちなんで「エリス」と命名したと発表した。
2006/09/15/毎日新聞

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2006.09.12

犬丸りんさんが亡くなられた

アニメ「おじゃる丸」の原作者、犬丸りんさんが亡くなられたことを、asahi.comで報じています。
この訃報を目にした時、本当?何故?と思いました。

「おじゃる丸のまったり人生のススメ」(幻冬舎 1999年)の冒頭で犬丸さんは、
「のんびり、ゆっくり、まったり。
それでよいのじゃ。
この坂ノ上おじゃる丸が、許すでの。
心をふうわり、遊ばせてたも。時に追われて、イライラせずにの。
今を楽しもうの。ソナタはソナタの物語の主人公。」
と、おじゃる丸に語らせています。

その彼女に何があったのだろう。

おじゃる丸の物語が展開する月光町とその個性的なキャラクター達は、この世知辛い毎日の中で、ユートピアを描いていたのかもしれません。
それだから、子供向けのアニメが、40過ぎのおじさんも惹きつけたんだと思います。

淋しく悲しいニュースです。安らかにお眠りください。

おじゃる丸グッズ

写真は、単行本「おじゃる丸のまったり人生のススメ」とマクドナルドのハッピーセットのおじゃる丸グッズです。
右から、主人公の坂ノ上おじゃる丸、おじゃる丸に使える電書ボタルの電ボ、月夜ガ池のツッキーと子鬼トリオのアオベエ、アカネ、キスケです。

引用アニメ「おじゃる丸」原案者・犬丸りんさん死亡 自殺か
NHKの人気アニメ「おじゃる丸」の原案者、犬丸りん(本名・山崎典子)さん(48)が10日、東京都武蔵野市の5階建てビル屋上で倒れているのが見つかり、病院に搬送されたが死亡していたことがわかった。自宅に「仕事ができない」などと書かれた遺書が数通残っていたことなどから、警視庁は自殺とみている。
2006/09/11/asahi.com

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2006.09.05

元豪華客船スカンジナビア沈没

少し前のニュースですが、9月2日のasahi.comでスカンジナビア号が曳航中に沈没したことを伝えていました。
静岡に住んでいる人の多くは、スカンジナビア号と聞いて、ここで食事や宿泊をしたことはなくても(僕もその一人ですが)、思い当たると思います。それは、豪華客船として引退し、海上レストランやホテルとして35年間利用されたスカンジナビア号の宣伝を、テレビで何度も見聞きしているからです。

スカンジナビア号は、沼津市街から駿河湾沿いに大瀬崎方面へ行く途中に係留されていました。僕もこの道を何度か走った時に、白く美しい船体を車窓から眺めていました。

伊豆箱根鉄道が、この「海上レストラン スカンジナビア」を経営していたことを記事ではじめて知りました。伊豆箱根鉄道は経営改革の一環としてスカンジナビア号を手放したとのです。
こんなことになるなら写真に収めておけばよかったな。

そこで、伊豆箱根鉄道つながりで、三島と修善寺を結ぶ駿豆線の三島駅で撮った写真があったので掲載します。
駿豆線は、通勤・通学、観光客を乗せて毎日元気で頑張っています。

伊豆箱根鉄道駿豆線 三島駅


引用元豪華客船スカンジナビア沈没 和歌山・潮岬沖
スウェーデン製の元豪華客船スカンジナビア(5105トン、127メートル)が2日午前2時ごろ、改修工事のため引き船に引かれ、中国・上海へ向かう途中、和歌山県串本町潮岬の沖約3キロで沈没した。スカンジナビアは無人で、けが人はいなかった。スカンジナビアは現役引退後、静岡県沼津市で日本初の海上ホテルやレストランとして営業していたが、営業不振でスウェーデンの会社に売却された。地元では、市民が「保存する会」を結成、船体を買い取るトラスト運動が展開されていた。
2006/09/02/asahi.com

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2006.08.25

米タワーレコードの破産で思ったこと

アメリカのタワーレコードが破産したというasahi.comの記事を読んで、最初、僕はamazon.comのようなオンライン・ショップにCDの販売シェアを奪われ破産したのかと思いました。
ところがよくよく読むと、オンライン販売の普及も要因のひとつだけれど、ダウンロードによる携帯端末での音楽を聴く新たな形態にシェアを奪われているようです。

米タワーレコードの破産に象徴されるように、音楽の聴き方が変わってきたことを僕も感じます。
レコードやCD、アルバム1枚をとおして音楽を聴くという形から、気に入った曲をダウンロードして聴くという形が増えてきているのでしょう。
1枚のレコードを擦り切れるまで聴いて、また1枚買ったなどという経験は、今の時代、ありえないことなのこもしれませんね。
きっと僕は、インターネットから気に入った曲を1曲1曲ダウンロードして聴くということは、これからもしないと思うけれど、こういった聴き方が一般的になると音楽の作り方がかわってくるのだろか。

それと、iPodに代表される携帯プレイヤーは、本当に小さくなりました。
ソニーからカセットテープを再生するウォークマンが発売されたとき、その小ささにびっくりしたけれど、今の小ささはその比ではありません。
下の写真はCDを再生するソニーのデスクマンです。これにFMトランスミッターを付けて、車のFMラジオで聴いていました。今は壊れてしまって動かないけれど、捨てられずに手元にあります。

Discman D-100

※ デスクマンの下に置かれているものは、有名なLPのジャケットです。ライトの関係で一部、白飛びしているけれど、作品のタイトルわかりますか?

引用米タワーレコード破産 「iPod」人気に押され
米音楽ソフト販売大手タワーレコードを運営するMTSは、連邦破産法11条(会社更生手続き)の適用を20日付でデラウェア州の連邦破産裁判所に申請した。アップルコンピュータの携帯プレーヤー「iPod」などによるネット販売の普及や大手スーパーの安売りに押されているため。04年2月にも同じ11条の適用を申請し、債権者主導で立て直したばかりだった。
2006/08/23/asahi.com

・ この記事は「ジェイク・シマブクロ」(ニャンケロ日記)にトラックバックしました。

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2006.07.30

リメイク版「日本沈没」、まだ見ていないけれど

今、公開されている映画「日本沈没」を見た人からの質問に、東京大学地震研究所がウェブ上で回答しているとasahi.comで伝えています。

僕が最初の「日本沈没」を見たのは、30年以上前の中学生の頃です。「糸魚川‐静岡構造線」や「フォッサマグナ」などの言葉を覚えたのは、この映画でした。僕の住む静岡市の少し東に走る糸魚川‐静岡構造線で、日本が2つに割れて沈んでしまうという設定は、フィクションと思いつつも、なんだか不安にもさせました。

それからしばらくして、東海地震説が発表されました。(少し記憶が曖昧ですが)
プレートテクトニクスの理論とプレート境界型地震の東海地震。この時、地表はゆっくりと動いているということを、実生活の中の問題として感じました。

リメイクされた「日本沈没」、小松左京の原作をどう描いているのだろうか。東大地震研がウェブ上にQ&Aのページを作るくらいだから、それなりにリアルなんだろうな。

引用文「日本沈没、本当ですか?」地震研がネットにQ&A
日本が沈むことはないのですか――公開中の映画「日本沈没」を見た人から、地球科学や防災にかかわる質問に答えるQ&Aコーナーを、東京大学地震研究所がインターネットに開設した。ただし、映画の結末に関する質問に対しては「これからご覧になる方のために、当面回答を控える」としている。
2006/07/29/asahi.com

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2006.07.18

静岡の市街地にサルが出没しているようです

先日の朝、出勤をしてきた同僚が真顔で、「サルが、県庁方向から道を渡って、市役所の方へ消えて行った。」と言っていました。その時は、冗談だろうと思って笑って済ませました。
ところが、産経新聞静岡版に下記引用の記事が載っていました。
同僚の話は本当だったんです。

サルの目撃情報が、葵区北部の中山間地の松富→市街地に近い昭府町→市中心部となっているから、山にいた野生のサルが安倍川沿いに南下してきたものと思います。実際、山間地では野生のニホンザルの農作物への被害が発生しているから、そのうちの一頭が市街地に紛れ込んだのでしょう。
市農林総務課は、群を離れた若いオスのサルと見ているそうです。ニホンザルは母系社会で、若いオスザルが群を離れ、群間を移動するから、市の見方もうなずけます。

また、この新聞記事には、13日のサルの目撃場所を地図に時間とともに落として紹介しています。
7:20 城内中学校→7:35 市役所→7:50 青葉小学校→8:00 駿府公園→8:05 市民体育館→8:35 セブンイレブン(長谷通り)
静岡市中心部の地理に詳しい人なら、リアルに感じるとともに、想像力が刺激されると思います。
半径約1kmくらいの範囲を約1時間程度で移動し、朝の通勤・通学時間と重なり目撃情報は多いと思います。

市は「決して餌を与えないで」と呼びかけています。
野生動物さえも僕は、愛玩的な目で見てしまうことがあるけれど、サルといえども本気になれば、子供や高齢者に危害を加える恐れがあります。
早いところ生活していた山へ帰ってくれればいいのだけれど。

引用駿府公園周辺 若い"はぐれザル"
市農林総務課によると、猿の目撃情報は12日午前、市街地北部の葵区松富の複数の住民から消防などに寄せられた。その後、やや市街地寄りの同区昭府町の住民から「民家2階でサルが網戸を開けようとしていた」などの通報が相次いだ。
13日になると、目撃情報は市の中心部で、県庁や県警本部のある駿府公園や市立青葉小学校、市役所付近などで相次ぐようになった。このため消防や静岡中央署などで捜索を行い、同公園などでサルが歩いているのが確認された。
2006/07/15/産経新聞静岡版

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2006.07.03

中田英寿が現役引退

家人が見ていたHEROの画面にニュース速報が流れて、何かと思ったらサッカー日本代表の中田英寿が引退するとのこと。
本当かな思ってニュースサイトにアクセスしてみると、asahi.comに下記引用の記事がありました。
本当なんですね。

ドイツ大会では、3試合ともサッカーの原点を確認するように90分間走り続けていたし、その結果として勝点1。
世界と日本のサッカーの差に絶望したのだろうか。そんなことはじめからわかっていたのにね。
いずれ彼が何かを語るのか、語らないのか。今は勝手な想像をするだけです。

フランス大会の時、中田に感じた今後10年間の新しさとかっこよさと期待の終着点が今回の勝点1なのかな。

引用文サッカー日本代表、中田英寿選手が現役引退へ
サッカーの日本代表、中田英寿選手(29)が現役を引退することが3日、関係者の話で明らかになった。ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で1次リーグ最終戦のブラジル戦(6月22日)で日本の敗退が決まったあと、移籍や契約を扱う代理人やマネジメント事務所関係者と本人が話し合い、決断した。
2006/07/03/asahi.com

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2006.07.01

電気式浴室換気乾燥暖房機についてハウスメーカーに連絡した

電気式浴室換気乾燥暖房機の不良について、我が家の浴室乾燥機も該当していることを記事に書きました。
今朝、我が家を施工したハウスメーカーに問い合わせたところ、この件は承知していて、現在対象物件をリストアップしているところとのことでした。体制が整い次第、対応したいとのことで、連絡を待つことにしました。

当該製品は全体では約36万台とのことだから、施工業者は大変な作業になるんだろうな。

写真は、我が家の浴室乾燥機です。

我が家の電気式浴室換気乾燥暖房機

・ 関連記事
2006.07.01 電気式浴室換気乾燥暖房機の不良
2006.08.15 電気式浴室換気乾燥暖房機の不良 その後

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電気式浴室換気乾燥暖房機の不良

Yahoo!ニュースを見ていたら、INAXなどが販売した電機式浴室換気乾燥暖房機の一部が、コードの接続工事不良と見られる原因で、最悪の場合発火事故につながる恐れがあるという記事が掲載されていました。
そして、経済産業省は、事故を起こした乾燥機と同じ構造のコードを持つ約36万台について施工業者に点検を要請するとともに、利用者には点検が終わるまで使用を控えるよう呼び掛けているそうです。

引用文浴室乾燥機で24件発火事故 INAXなどが販売
経済産業省は30日、三菱電機やTOTOなど4社が製造し、INAX(愛知県常滑市)などが販売した電気式浴室換気乾燥暖房機で、コードの接続工事不良が原因とみられる発火事故が2001年から計24件発生していたと発表した。うち1件は家が全焼したが、いずれの事故もけが人はなかったという。
2006/06/30/共同通信

そう言えば、我が家の電機式浴室換気乾燥暖房機もINAXだと思って、INAXのウェブへアクセスしたら「お客さまの「電気式浴室換気乾燥暖房機」を安全にお使いいただくために」に、対象製品が掲載されていました。

対象製品の品番が6種類掲載されていますが、我が家の浴室乾燥機はそのひとつでした。
5年間ほどほぼ毎日使って、特にトラブルはなかったから、心配するほどのことでもないのかもしれないけれど、とりあえず施工業者に点検を依頼しようと思います。

参考
経済産業省ニュースリリース:電気式浴室換気乾燥暖房機の電源電線接続部の点検指示について

・ 追記 2006.07.01 電気式浴室換気乾燥暖房機についてハウスメーカーに連絡した
・ 追記 2006.08.15 電気式浴室換気乾燥暖房機の不良 その後

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2006.06.24

削減案からNHK FMがはずれる

先日、取り上げた「通信・放送の在り方に関する懇談会」の報告について、政府・与党との調整の結果、NHK FMは削減案からはずれるようです。

若い頃、NHK FMを聴くことによって、音楽が生活の一部になった僕は、削減に一抹の淋しさを感じていました。
とりあえず、一安心というところです。

そういえば、今はないけれど、トリオ(ケンウッドの前身)のFMしか入らないアナログ式の大きなチューナが家にありました。

引用文政府・与党 NTT再々編は先送り NHK衛星放送削減
政府と与党は、通信・放送の改革で基本合意した、と22日発表した。NTTの組織見直しは「2010年の時点で検討を行う」とし、再々編を事実上先送りする。NHKのチャンネル削減は、当初案からFMラジオを外し、テレビの衛星放送だけを対象とする。合意内容を、7月上旬にまとめる経済財政運営の基本方針「骨太の方針2006」に盛り込む。
2006/06/23/フジサンケイ ビジネスアイ

・ この記事は「拝啓 竹中平蔵 様2」(アナログオーディオと音楽★NetThePopブログ)と「NHK-FMをなくすな」(机の落書きpowered by SeeSaa)にトラックバックしました。

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2006.06.08

将来的にはNHK FM 廃止?

竹中総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」が、まとめた最終報告書でNHK FMの削減を求めているそうです。
私的懇談会のこの報告書がどのくらいの力を持つものなのか、また、通信・放送環境の変化もあり、なんとも言えないのですが、NHK FMの廃止が俎上に登ることに、一抹の淋しさを感じます。

僕が音楽を聴き始めた中学生や高校生の頃、NHK FMは重要な情報源でした。
当時、1枚3,000円前後したLPレコードは、少ない小遣いでは年に数枚買える程度でした。ですから、NHK FMで流れる音楽をエア・チェックして楽しんでいました。
NHK FMは、パーソナリティの語りは控えめで、その分の時間を音楽のオン・エアに割いてくれました。音楽の良し悪しの判断は、聞き手にあずけてくれる、そんな音楽に対する態度が好きでした。

だからこそ、自分でお金を稼げるようになってからは、レコードはレンタルではなく1枚1枚買うようになったんだと思います。

これからは、インターネットで好きな曲を1曲1曲ダウンロードして、携帯型プレーイヤで聴くのが、一般的になるのでしょうか?
そんなことに音楽が切り売りされているような淋しさを感じてしまいます。
時代が変わったと言われればそれまでですが。

引用文NHK改革 FM、衛星放送削減 竹中懇
竹中総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」(竹中懇、座長・松原聡東洋大教授)は6日、最終報告書をとりまとめた。焦点のNHK改革では、FM放送と衛星放送の2チャンネルの削減を求めた。
2006/06/07/YOMIURI ONLINE

・ 追記 2006.06.24 削減案からNHK FMがはずれる

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2006.04.05

東海地震説に「間違い」に石橋神戸大学教授反論

本ブログでも取り上げた静岡新聞の記事に、取材を受けた本人の石橋克彦神戸大学教授が自らのウェブで反論しています。

「駿河湾地震(東海地震)は1944年(昭和19年)の東南海地震の割れ残りで、すぐにも起こるかもしれないと考えた。30年たって、現実にまだ起こっていないのだから、『割れ残り』という解釈は間違っていたと言われても仕方ない」(静岡新聞 2006/03/27)

という記事に対し、

「しかし、その後30年間東海地震が起こらなかった現在では、駿河湾地域が第二の意味の「割れ残り」で「数年以内に起こっても不思議ではない」とした1976年時点での切迫度の解釈が、結果的に間違っていたことは明白です。この点を私は認めますが、むしろ、認めるまでもないことです。
ただし、では遠州灘東半部+駿河湾地域を震源域とする東海地震が当分(例えば今後10年)起こらないのかというと、そんなことは現時点では言えません。まして、東海地震が消えて無くなったなどということは全くありません。遠州灘東半部+駿河湾地域が第一の意味の「割れ残り」であることは現在でも厳然たる事実で、岩盤の変形も増え続けていますから、ここで近い将来大地震が発生する可能性、つまり現時点での東海地震の切迫性、を依然として否定することはできないのです。」(石橋克彦 私の考え 2006/04/02)

と、静岡新聞の記事は読者に誤解を与えるものとしています。
また、

「東海地震は当分(または永久に)起こらないのかとか、これまでの対策は無駄だったのかというような誤解を引き起こし、東海地震に備える行政、民間、個人、研究者・専門家の努力に水を差しかねないものです。」(石橋克彦 私の考え 2006/04/02)

との危惧も書かれています。

でも、静岡新聞の記事を読んで東海地震が起こらないと思った人は余りいないんじゃないかな。
静岡に住んでいると小学生の頃から折に触れて、防災教育の一環として東海地震のメカニズムを教えられます。
また、観測網が整備されフィリピン海プレートとユーラシアプレートの地殻変動が観測されたりと、詳しいことは判らないまでも、何時、東海地震が起きてもおかしくないと、僕らは漠然と感じているんだと思います。

当の静岡新聞も翌日には、

切迫性変わらず 石橋教授の「割れ残り」解釈 県内、冷静に受け止め」(静岡新聞 2006/03/28)

という記事をだしているしね。

ただ、僕はこの記事を読んで早とちりな損害保険会社が、地震保険の掛け金を安くしないかと、邪な淡い期待を少しだけ抱いたけれど。

※ この記事を書くに当たって、情報もとの記事の断片を引用しました。ただ、切り取った断片だけみると確かに正しいけれど、前後の流れから考えると違った印象になることがよくあります。
そこで下記に情報ソースのリンクを記載しました。

2006年3月27日付静岡新聞1面記事 <東海地震説に「間違い」> は「誤報」(石橋克彦 私の考え 2006/04/02)

海地震説に「間違い」 提唱から30年 石橋教授見解 (静岡新聞 2006/03/27)

切迫性変わらず 石橋教授の「割れ残り」解釈 県内、冷静に受け止め (静岡新聞 2006/03/28)

【リンク切れ】
※太文字・斜体部は、ログ作成時は当該ページにリンクしていましたが、現在はリンク切れのため参照できません。

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2006.04.01

東海地震説は間違い?

日本のあちこちで大きな地震が起こっているのに比べ、東海地震が想定されている静岡は気味が悪いくらい静かです。
ここ10年間でM7.0以上の規模大きな地震は、次のように割と頻繁に起きていますし、M6.0以上を含めればもっと多くなります。

2000年:M7.0 根室半島南東沖、M7.3 鳥取県西部
2003年:M7.1 宮城県沖、M8.0 釧路沖
2004年:M7.1 紀伊半島沖、M7.4 東海道沖、M7.1 釧路沖
2005年:M7.0 福岡県西方沖、M7.2 宮城県沖

そんな中で、静岡新聞の3月27日に下記引用の記事が掲載されていました。
東海地震説を提唱した現神戸大学の石橋教授が、自ら
「30年たって、現実にまだ起こっていないのだから、『割れ残り』という解釈は間違っていたと言われても仕方ない」
と静岡新聞の取材に答えたというものです。

まあ、地球の歴史が45億年、生物の歴史が38億年、人類の歴史が数万年と言われている中で、30年というスパンをどう考えるということや、地震の発生メカニズムと予測の困難さを思えば、今回の発言をどのように捉えたらよいのか、今後の議論に興味があります。

東海地震説が唱えられた以降、その危機感から観測体制が整備されたし、研究も進み、一般の防災意識も高まったから、それはそれで評価ができます。

いずれにしても、駿河湾沖に海溝型の地震が発生する可能性がなくなったわけでないし、日本にいればどこで地震が起きてもおかしくないから、地震への備えは公的にも私的にも怠るわけはいけないと思います。

でも、地震保険、もう少し安くならないかな。

引用東海地震説に「間違い」 提唱から30年 石橋教授見解
1976年(昭和51年)に駿河湾地震説(後の東海地震説)を唱えた神戸大理学部地球惑星科学科の石橋克彦教授(62)=当時東大理学部助手=が今年に入って、静岡新聞社の数回の取材に応じ、地震発生のメカニズムと切迫性についての当時の解釈が結果的に間違っていた―とする考えを明らかにした。「駿河湾地震(東海地震)は1944年(昭和19年)の東南海地震の割れ残りで、すぐにも起こるかもしれないと考えた。30年たって、現実にまだ起こっていないのだから、『割れ残り』という解釈は間違っていたと言われても仕方ない」という。
2006/03/27/静岡新聞

・ この記事は「東海地震はいつ起こるのか?」(理系女性の日常は?)にトラックバックしました。

追記
2006.04.05 東海地震説に「間違い」に石橋神戸大学教授反論

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2006.03.23

肺の奥深くの細胞から進入する鳥インフルエンザウイルス

鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が、人の肺の奥深くの細胞で感染するという鳥取大と東大医科学研究所のグループの研究の記事がasahi.comに掲載されていました。

僕は、鳥インフルエンザが、どうしてトリから人へ直接感染するかが不思議でした。
ヒトのインフルエンザウイルスは、鼻やのどの粘膜から進入するけれど、鳥インフルエンザウイルスは肺の奥深くの細胞から進入するということですか。

記事には、何故、鼻やのどではなく肺の奥深くなのかが記載されていません。
素人の勝手な想像ですが、トリの体温はヒトより高いと聞きます。トリに最適化した鳥インフルエンザウイルスは、鼻やのどより体温の高い肺の奥深くでヒトに感染できるのでしょうか?
それとも鼻やのどの粘膜と肺の奥深くの細胞の形態が違うのだろうか?
興味があるところです。

鳥インフルエンザウイルスが、ヒトの鼻やのどの粘膜から感染できる能力を持つと怖いですね。

引用鳥インフル、人は肺の奥で感染 鳥取大・東大グループ
世界で感染拡大が続く高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が、人の体内では鼻やのどでなく、肺の奥深くにある細胞で感染することが分かった。鳥取大農学部の新矢恭子助教授(ウイルス学)と東京大医科学研究所の河岡義裕教授(同)らのグループが明らかにした。
2006/03/23/asahi.com

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2006.02.02

インフルエンザの新しい治療薬開発に期待

少しだけ古い話題ですが、asahi.comに東大の研究グーループのインフルエンザウイルスの8本のRNAについての研究結果と電子顕微鏡によるウイルスの断面の写真が掲載されていました。
写真では1本のRNAを中心にその周囲に7本のRNAが取り囲んでいる様子が写っています。

いったん感染細胞内に入ったRNAはそれぞれが増殖して、また8本が一組になって外へ出て行く仕組のようです。
この過程はA型インフルエンザ共通で、これを阻害することができれば新たな治療薬の開発が期待できるようです。

先日、紹介した「抗インフルエンザ薬標的タンパク質のデータベース」にしろ、新たな治療薬開発への取り組みの進展に期待します。

それにしてもDNAウイルスにしてもRNAウイルスにしても、ヒトのDNAと部品は共通しているし感染細胞を利用して増殖するから、ウイルスだけを特異的に攻撃してヒトには影響のない薬を開発するのは難しいのだろうな。

引用文インフルエンザウイルスの仕組み解明 東大のグループ
インフルエンザウイルスが感染した細胞内で増殖するとき、遺伝子が規則正しく並ぶ様子を、東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)と野田岳志特任助手のグループが電子顕微鏡でとらえ、解明した。この配列を阻害できれば、新しい治療薬の開発が期待できるという。
2006/01/26/asahi.com

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2006.01.27

インフルエンザに感染したかも

少し体の調子がおかしいなと思っていたら、急激に熱が上がり39℃を越えてしまいました。それでやっとの思いで近所の町医者へ行き、診察を受けました。
簡易キットの検査は陰性(極初期の場合反応がでないこともあるらしい)だったものの、熱の上がり方や節々の傷みなどの症状からみてインフルエンザの可能性が大きいとの診断を受け、下の写真の抗インフルエンザウイルス薬タミフルが処方されました。

最近、新型インフルエンザ対策で話題となることの多いタミフルの現物を僕は、はじめて見ました。
これがウイルスのノイラミニダーゼを阻害するのかと朦朧とした頭で思いました。
75mg入りのカプセルで成人の場合朝夕に1カプセル飲みます。
医師から繰り返し言われたのは、処方された5日分は症状が軽くなっても確実に飲むこと。これは、耐性ウイルスの出現を抑えるためでしょうか?

タミフル

それから2日が経過し熱は37℃台まで下がってきましたが、治癒するまではもう少しかかりそうです。

それでも寝床で本や新聞を読めるくらいにはなったので、新聞を眺めていると朝日新聞に抗インフルエンザウイルス薬のアマンタジンの耐性ウイルスの記事が掲載されていました。

このデータを発表した菅谷憲夫氏の「インフルエンザ 新型ウイルスの脅威」によると、アマンタジンは感染細胞にウイルスのRNAが侵入するとき、自らの殻から抜け出すのを阻害するとのこと。タミフルやリレンザがウイルスのノイラミニダーゼを阻害するのとは作用点が違っています。

もともとアマンタジンは耐性ウイルスが出現しやすいようですが、新型インフルエンザに備えて幾つかの対抗手段を持っておく必要があるわけで、薬剤耐性の話は気になるニュースです。


引用文今冬のインフルエンザ 薬への耐性広がる? アマンタジン9割近くにも
今冬のインフルエンザの流行で、国内で認可されている3種類の治療薬のうち、アマンタジン(商品名シンメトレル)の効かないウイルスが広がっているらしいことが、けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫・小児科部長らの調査で分かった。横浜市内で分離された24株のウイルスのうち、9割近い21株でアマンタジン耐性の遺伝子変異が見つかったという。
2006/01/26/朝日新聞(朝刊)

・ 関連記事 2007.02.26 タミフルの服用後の調査

・ この記事は「日本でも耐性ウイルス急増 原因不明」(玉葉06)と「タミフルの備蓄…」(対話[dia-logo])、「「インフルエンザ流行、10月の患者、過去10年で最多」なのに「タミフル服用後転落飛び降り29人に。新たに2人」と報じるマスコミ」(JIROの独断的日記ココログ版)にトラックバックしました。

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2005.11.12

ブタからH5N1型!

扱いは大きくないけれど、昨日の産経新聞の朝刊に、中国でブタから鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」が検出された記事が掲載されていました。これが事実なら、中国でブタへの感染が確認されたのは初めてだそうです。
少々、気になる記事です。
ブタは、 トリとヒトの両方のインフルエンザウイルスに感染することができ、ブタが両方のウイルスに重複して感染した場合、鳥インフルエンザウイルスの形質がヒトのインフルエンザに移転する可能性があるとされています。
ブタへの感染が恒常的になると、ヒトの新型インフルエンザの出現との関係でちょっと心配です。

引用ブタから「H5N1型」検出
十日付の香港紙、明報などは湖南省農業当局者の話として、同省湘潭県でブタから鳥インフルエンザH5N1型ウイルスが検出されたと報じた。
2005/11/11/産経新聞朝刊

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2005.10.21

井戸水の温度が突然上昇

10月19日付け朝日新聞の朝刊の静岡版に少し気になる記事が掲載されていました。
今年の8月5日に焼津市立港小学校の直径約1m、深さ約4mの井戸の水温が52.6度を記録したそうです。この水温の上昇は数日でもとのレベルに戻ったが、このような現象は昨年12月から8ヶ月間に目立った上昇だけでも12回あったとあります。
水温上昇の原因や仕組みは解明されていないけれど、プレートのスロースリップにより岩盤に無数の亀裂ができ、地下の高温の熱水が隙間から地上に上昇したのではとの推測もできるそうです。

東海地震との関係はわかりませんが、スロースリップとあわせて気になる現象です。
それにしても50度を超える水温とは相当なエネルギーですね。

引用井戸水、突然50度越す スロースリップ関連か
東海地震の想定震源域にある焼津市立港小学校の井戸で今年8月、井戸水の温度が突然50度を越すなど水温が急上昇する現象が起きていたことが、浜松市立神久呂中学校の上久保広信教諭と東京大学地震研究所の佃為成・助教授の調査でわかった。
プレートの「ゆっくり滑り「スロースリップ)」との関連が考えられるという。
2005/10/19/朝日新聞朝刊(静岡版)

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2005.10.18

インフルエンザ特効薬に耐性ウイルス出現?

10月15日付けの日本経済新聞朝刊に、インフルエンザの特効薬とされる「タミフル」に耐性ウイルスが発見された記事が掲載されていました。「今のところ耐性ウイルスが世界的に広まる可能性はほとんどないが、慎重な監視が重要」と発見者の東京大学医科学研究所の河岡教授のコメントもあわせて掲載されています。
当面は心配することもないようですが、鳥インフルエンザN5H1のヒトインフルエンザへの変異の可能性性とあわせて、少々気になる記事です。

健康なひとには余り関係のないことですが、黄色ブドウ球菌や緑膿菌の抗生物質に対する耐性については、免疫力の落ちた患者が入院する病院での感染が時々話題になります。
インフルエンザウイルスの特効薬とされる「タミフル」について、耐性ウイルスが恒常的に出現する状況になると、新型インフルエンザに対し有効な手段のひとつを失うわけで、なかなかやっかいな問題ですね。

やっぱり日ごろから体を鍛えて免疫力を高めておくしかないのかな。

引用文鳥インフルエンザ薬「タミフル」 患者から耐性ウイルス
ベトナムで今年二月に見つかった高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)患者から、強力なインフルエンザ治療薬「タミフル」に耐性を持つウイルスが検出されたことが、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授等の研究で分かった。「特効薬」とされるタミフルへの耐性が見つかったのははじめて。
2005/10/15/日本経済新聞(朝刊)

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2005.07.30

10番目の惑星

NASA TV を見ようと思ってNASAのウェブ・サイトを閲覧したら、太陽系の10番目の惑星が発見された旨の記事が掲載されていました。
理科年表で調べると、7番目の惑星「天王星」が1781年、「海王星」が1846年、「冥王星」が1930年に発見されているようです。
これが10番目の惑星と確定されると、名前はなんとなるのだろう。

そういえば、ホルストの組曲「惑星」は1920年の初演で、当然といえば当然だけど「冥王星」はありません。それと「地球」もないか。

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2005.03.02

ひまわり vs MTSAT

先月、打ち上げられた運輸多目的衛星(MTSAT)新1号の愛称で、気象庁と航空局が綱引きをしている旨の記事が、YOMIURI ON-LINEに掲載されていました。

打ち上げられた静止衛星は、気象観測だけでなく、航空機や航空管制と地上の通信を行う測位・通信機能を併せ持っている多目的衛星のため、先に気象庁が愛称を「ひまわり」としたいと表明したところ、航空局は「MTSAT」でいいと反発したらしい。
確かに新しい航空管制の一翼を担う目的も持った衛星の愛称を気象衛星のイメージが定着した「ひまわり」とすることに、経費の7割を負担した航空局が反発するのももっともだと思う。

でも、メカニカルな印象の「MTSAT」より、愛称としては慣れ親しんだ「ひまわり」のほうが僕は好きです。
そう言えば宇宙関係で、省庁は違うけれど国立天文台の望遠鏡に「すばる」という美しい名称がありました。国土交通省はどうするのだろう。

まあ、多目的衛星の名称がどうなるにしろ、航空管制や気象観測、僕らの生活の安全を影で支えてくれる重要な人工衛星であることには変わりはないけれど。

引用ひまわり?MTSAT?気象庁と国交省命名で“衝突”
H2Aロケット7号機で先月26日に打ち上げられた運輸多目的衛星(MTSAT)新1号の愛称をめぐり、気象庁と国土交通省のさや当てが激しくなっている。
2005/03/02/YOMIURI ON-LINE

・ 関連Blogはこちらへ。(2005/02/2803/08

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2005.01.04

五感と津波被害

スマトラ島沖地震に伴う津波被災地で、動物の死骸が極端に少ないことについて、時事通信が、人間よりもはるかに優れた聴覚によって、動物たちが難を逃れたとのフランスの動物学者の見方を伝えています。
この記事では聴覚を話題にしていますが、きっと動物たちは聴覚も含めた五感でいち早く危険を察知して逃げたのだと思います。

引用優れた聴覚が命救う?=津波被災地の動物-仏研究者
仏国立科学調査センターの動物行動学者エルブ・フリッツ氏は、動物が生き残ったのはいわゆる「第六感」ではなく、優れた聴覚ないし他の感覚によるものだと分析。「震動や地震波に関して、動物は人間にない能力を持つ」と話す。
例えば、象は人間の耳に聞こえない低周波を数十キロ離れた場所から感知できる。フリッツ氏は、象が地面の震動か空気を伝わる波動を聞き分け、津波を事前に察知できたのではないかとの説を唱えている。
2005/01/04/時事通信

ところで、今回の津波が到達する瞬間の複数のビデオ映像がテレビで放映され、その威力の凄まじさを実感させられました。
東海地震の発生が懸念されている静岡に住んでいると、子供の頃から学校でも個人的にも海洋科学博物館静岡県地震防災センターへ行き、水槽での津波のシュミレーションを何度か見たりして、津波の怖さをある程度教えられてきました。そして今回の映像で津波の破壊力の大きさを再認識しました。
それと津波がくる直前まで映像にあまり緊張感がないのも不思議に思いました。もっとも、とっさに危険が察知できたら撮影なんかしないで逃げ出したんだと思います。
五感が他の動物よりはるかに劣った人間が、危険を察知し身を守るためには、教育と的確な情報伝達が必要だと言うことを痛感しました。

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2004.10.21

ヒトとハエの遺伝子数

今朝の読売新聞にヒトの遺伝子数が2万2000個程度(21,786個)だと国際研究チームの解析でわかった旨の記事が掲載されていました。
ヒトとハエは明らかに違うわけだけど、その距離ほど遺伝子数の違いはなかったということでしょうか。
遺伝子は数の違い以上の違いが生じるのか、遺伝子の設計図により作られたタンパク質が大きな違いをつくるのか、それとも遺伝子以外のゲノムが違いに大きく影響するのか、それ以外の原因なのか、僕にはわかりませんが、いろいろと考えさせられる記事です。

そにしても生物学に限らず優れた科学は、「ヒトとは何か」とか「ヒトとはどこから来たのか」とか哲学的な命題に行きつくのですね。


引用ヒト遺伝子2万2000個だった!
人間の遺伝子の数が従来の推定より約一万個も少なく二万二千個程度と見られることが、日米英など六か国の国際研究チームによる解析でわかった。動物の遺伝子などの知識の蓄積により、解析の精度が上がったためだが、一万数千-二万個とされるハエの遺伝子数と接近することになり、従来、その数ばかり注目が集まっていた遺伝子のあり方に見直しを迫ることにもなりそうだ。
2004/10/21/読売新聞(朝刊)


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2004.03.11

鳥インフルエンザの今後の対応は?

時事通信のニュースに茨城県が抗ウイルス剤の備蓄を始めた記事が掲載されていました。
これは、鳥インフルエンザ・ウイルスがもしも人に感染した時のためだと思います。
野鳥のカラスにH5N1の感染が確認されたことで、そろそろH5N1が日本に定着し、さらに人のインフルエンザへの変異を想定した対策が必要になってきたように感じます。
たとえば国家レベルで抗ウイルス剤を備蓄などして、必要な時に必要な量を必要な場所に供給できる体制を整えることなどが考えられるのではないでしょうか。
もっとも素人の僕が考えることくらい、すでに厚労省で検討されているのでしょうが。
それと、野鳥の調査は環境省で行われるようですが、鶏に加えて(鳥と人のインフルエンザの共通の宿主になり得る)豚の調査は農水省で行わないのだろうか?

引用抗インフルエンザ薬300人分を備蓄=「鳥」対策で茨城県
鳥インフルエンザの被害が拡大している問題で、茨城県は9日までに、県立中央病院(友部町)に緊急投与分として、抗インフルエンザウイルス薬300人分を備蓄した。県内の多くの医療機関も、同薬とインフルエンザを判別する迅速診断キットを配備した。
2004/03/09/時事通信

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2004.02.17

交通博物館の再出発

2月17日付け読売新聞の朝刊に、JR東日本がJR秋葉原駅近くの交通博物館を2005年度末に廃止し、鉄道博物館として2007年度中にさいたま市に再建する旨の記事が掲載されていました。
交通博物館は、鉄道に加え航空機や船舶の展示も行っていますが、鉄道博物館ではその名のとおり鉄道に特化し、展示スペースも倍増させる計画だそうです。
交通博物館には小学生の頃、よく遊びに行っていたけれど、それからとんと御無沙汰していました。
それが、昨年、それこそ30年数年振りに行く機会がありました。一見して建物の老朽化は否めませんが、逆に当時の記憶と変わらないたたずまいと展示内容に、とても懐かしさを感じました。
鉄道博物館として再出発するにしても、交通博物館のように子供達がワクワクして目が輝くような魅力的な施設にして欲しいです。
そして願わくば、国鉄時代の列車に目を輝かしていた年をとった子供達にも魅力のある施設であって欲しいです。

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2004.02.01

人から人へ感染?

Yohoo!Newsの海外ニュースが、ベトナムで発生している鳥インフルエンザで人から人への感染を疑わせる事例をWHOが調査中だと報じています。
仮に人から人への感染が確認されたとしても、直ちに大流行につながる感染力は有していないと、WHO西太平洋地域事務局長は判断しているそうだから、一安心ですが、とても気になるニュースです。

※太文字・斜体部は、ログ作成時は当該ページにリンクしていましたが、現在はリンク切れのため参照できません。

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2004.01.28

鳥インフルエンザ H5N1 の変異型

1月24日付けのMSNニュースで、アジア各国で発生している鳥インフルエンザのうち、昨年2月の香港のH5N1と今回のベトナムのH5N1とは遺伝子構造が異なると報じています。また、山口県のH5N1も香港のタイプとは異なるとのことです。
これから各国で発生している鳥インフルエンザウイルスのタイプが判明して、変異の状況もわかると思います。
その結果、H5N1の変異型が多数出てくると、人から人へ感染するタイプが出現する確率も高くなり心配です。
国際的に鳥インフルエンザを抑え込むとともに、人の新型インフルエンザが発生することを前提にした準備が必要だと思います。

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2004.01.20

チャーチルのインコ

MSNニュースにチャーチルが飼っていたコンゴウインコが、今も生きていてチャーチルの口真似をする旨の記事が掲載されていました。
104歳になるというインコの記事は、最初は信じられなくてジョークかな、でもエイプリル・フールには早いし、とか思っていました。
何処か気になる記事だったので、とりあえず富士サファリパークPet@Niftyでコンゴウインコの寿命を調べてみると、前者は約40年、後者は「ハルクインコンゴウインコ」として「100年は生きます」とあります。多分、コンゴウインコの中にも種類があって、また個体差もあるので、単純に寿命は何年と言えないのかもしれないけれど、104歳のコンゴウインコがいても不思議のない話なんですね。
Pet@Niftyでの飼育難易度は'普通'となっているけれど、こうなると飼うのは考えてしまいます。飼い主が亡くなったあと、何十年も飼い主の口真似をし続けるなんてね。
チャーチルの口真似をするインコの話は、なんとも奥行きがあって愉快だけど。

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2004.01.04

火星探査機着陸成功

5thstar_管理人_日記で火星探査機スピリットの着陸をNASA TVが中継する旨の記載があったので、早速、僕もアクセスして中継を見ました。
管制室?からのライブ中継でしたが、着陸時の歓声があがった後はつながらなくなってしまいました。
ところで、地球から火星に電波が行って帰ってくるまで、どのくらいの時間がかかるのだろう。リアルタイムで操作できないから、大変だろうな。

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2003.12.22

南極観測船しらせの後継船

ラジオのニュースで、来年度予算の大臣復活折衝で、耐用年数を迎える南極観測船しらせの後継船建造のための設計費が認められたと言っていました。
僕自身は、しらせにも南極観測にもまったく関係がないけれど、何故かほっとしています。
子供の頃、教科書に載っていた南極の氷の海とオレンジの観測船ふじ、そしてペンギンの群れの写真をわくわくしながら見た気持ちが、心の何処かに残っているからかなあ?

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