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静岡・NHK取材用ヘリ墜落:整備士を県警聴取 異常、深刻さ気付かず? /静岡

 ◇引き返し、進路変更検討

 静岡市葵区でオールニッポンヘリコプター(ANH)のNHK取材用ヘリが墜落した事故で、入院中の亀山幸代整備士(33)が県警の事情聴取に対し、「機体の異常が分かった後、東京方面に引き返すか、自衛隊の静浜基地(大井川町)に向かうかなどを考えた」と話していることが14日、分かった。

 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会と県警の調べでは、墜落約20分前(9日午前10時半ごろ)、静岡・神奈川県境付近を飛行中、死亡した小宮義明機長(当時57歳)が機体後部の異常に気付いたとみられる。

 小宮機長は墜落約10分前(同10時40分ごろ)、ANHに「(静岡ヘリポートへの)着陸が乱れるかもしれない」などと連絡した。機体異常を知ってから約10分間、小宮機長は着陸地を検討した末、静岡ヘリポートを選んだとみられる。

 県警などは、緊急着陸や引き返しを検討していたのに実施しなかったことから、小宮機長は墜落直前まで、機体異常が深刻なものだと認識していなかったとみて、詳しく調べている。

 また、国交省は14日、事故機と同じ構造の34機の所有会社に、目視ではなく、詳細な点検や部品の交換などを指示した。【田口雅士、浜中慎哉】

毎日新聞 2007年12月15日

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