2003年に大阪の会社員100人以上が中国で集団買春し、摘発された事件は、日本でも大きく報じられたので記憶している方も多いと思う。この事件以降、この種の報道は少ないようだが、実は日本人が買春などを理由に国外追放される事件は、今も中国各地で連日のように起こっている。また、若い中国人女性を愛人として囲うことが、日本人駐在員の間で広く行われていることも、日本ではあまり知られていないようだ。
中国が「世界の工場」と呼ばれるようになって、すでに久しい。進出した日系企業はすでに2万社に達し、10万人以上の日本人企業戦士が中国にいるようだ。この10万人という数字には単身で1カ月~3カ月滞在する長期出張者も含んでいる。また、中国が日本から近いことから、アメリカやヨーロッパ駐在と比べて単身赴任者の比率がはるかに高い。 その日本人男性単身者や日本からの出張者たちをターゲットにしているのが、中国の日式KTVというクラブである。こういうクラブは特に上海や広東省に多いが、私の住んでいる北京の例で言うと、数十人から100人以上の小姐(シャオジェ、若い女性のことで大体は20歳~23歳ぐらい)を抱える日本式クラブが15軒ほどある。 雑誌に載っている北京の『クラブ』の広告(撮影:趙秋瑾) クラブの中には、小姐の「お持ち帰り」、つまり、客が店から女性をホテルや家へ連れて帰ることを主な業務としている所もある。もちろん、このチップは別だてで、一部が店の収入となり、大半は小姐の収入となる。クラブの料金は中国としては高い。 だから、客は小姐となじみになると、直接、取引を始める。携帯電話番号を教えてもらい、店を通さずに1回いくらという取り決めをするわけだ。さらに進むと月ぎめ契約や、長期の愛人契約ということになる。上海ではこういう店が数百軒もあると言われており、値段も北京よりさらに高いようだ。 中国では、もちろん売買春は違法だ。北京でも始終、公安がこういうクラブやマッサージ店などの手入れをするが、その場でわいせつな行為をしていなければ店も客も摘発はできない。一方、客の側も自宅やホテルへ「お持ち帰り」をしたほうが、公安の手入れを受ける可能性が減る。また、愛人にして同居でもしてしまえば、清掃作業員として雇っているなど、何とでも言い訳の手だてはあるという。 日本人のなまの声を伝える掲示板 中国駐在の日本人男性たちがこの類の情報交換に使っているインターネットの掲示板がある。Livedoor社が運営するレンタル掲示板を使用している「チャイナステーションX」というサイトがそれだ。ここに書き込まれた日本人男性の本音を抜き書きしながら、愛人を囲うことが、ごく一般的になっている現在の中国駐在日本企業戦士たちと、異国で彼らを慰める「従軍慰安婦」の状況を垣間(かいま)見てみよう。 これらはいずれも2007年に書き込まれたものである。引用は著作権をクリアするためと、極端な差別用語を避けるために表現に手を入れてあるが、内容は変えないでお伝えする。まず、中国人の小姐について日本人男性はどう見ているのかという点から。 「小姐は安いし、こんなことは生理現象なのだから、ちょっとトイレに行くのと同じ感覚です。相手もそれが仕事ではないか」 「クラブにいる小姐が公衆便所かどうかなどと、あたりまえの議論することは意味がない。」 「ほとんどの小姐は親には秘密でKTVで働いている。彼女らは学力、知識が皆無のくせにお金がほしい。公衆便所のような小姐には貞操、勤労、良心、人生設計などの意識はない。楽をしてカネを稼ぎたいだけだ」 なぜ、日本の企業戦士はこんな悪口を言いながら小姐にはまってしまうのだろうか。それに答えたものをいくつか抜き出して見る。 「曰本ではつまらないオジサンでも、中国の現地法人へ来れば数百人の部下を持つ社長となり、気分は王様。ちょっとお金を使えば、日本では鼻にもかけてくれないような美女とやり放題。世にも奇妙な物語だと思う」 「何が良いかといって、やはり小姐の体でしょう。中国に来た当初は、日本のほうが栄養あるもの食べているから、中国の小姐のほうが乳が大きいとは思わなかった。しかし、実際、全体的に大きいし張りがある。理性があっても吹っ飛ぶね」 「日本ではありえない若くメチャ美人と疑似恋愛が楽しめ、おもしろいSEXも体験できる。美人と、こちらが主導権のある3人プレイとか普通は絶対にできないからな。小姐大好き」 インターネット掲示板「チャイナステーションX」
(1)業務時間外でも社会的に不適切とみなされる遊興場に出入りしないこと
総合79点(計40人)
※評価結果は定期的に反映されます。
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