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政治
森元首相、「領土」解決糸口探る ロ大統領とあす会談 新政権に照準(12/20 08:15)【モスクワ19日藤盛一朗】ロシアのプーチン大統領と森喜朗元首相は二十一日、サンクトペテルブルクで会談する。ロシアでは来年三月に大統領選が行われ、五月に大統領が交代するが、プーチン氏は、新政権が平和条約交渉を継続するとの考えを強調。日本側は、プーチン氏の信頼が厚い森氏を通じ、北方領土問題解決の突破口を探る。 プーチン大統領と森元首相は同日、サンクトペテルブルクで開かれるトヨタ自動車ロシア工場の生産開始式に出席。その後、個別会談に臨む。 森氏は会談で、プーチン氏が大統領退任後に首相に就任する意向を示したのを受け、今後も対日関係で指導力を発揮することへの期待感を伝えるとみられる。 プーチン大統領は、後継指名したメドベージェフ第一副首相の大統領選当選が確実視される情勢を踏まえ、新政権にも基本政策が継承されるとの方針を強調。領土問題では両国に受け入れ可能な解決策を探る考えを示す見通しだ。 日本側には、今回の森氏のロシア訪問によって、新政権発足後も実権を握り続けるプーチン大統領とのパイプを保つ狙いがある。 福田康夫首相の訪ロは、領土問題の進展が見られないため、めどが立たず、日ロ首脳会談は、新大統領が出席する見通しの来年七月の北海道洞爺湖サミットまでは実現しそうにない。 森元首相とプーチン大統領は、二年前、同じトヨタ・ロシア工場の起工式の際も、二時間半にわたって会談した。福田首相とプーチン氏の顔合わせが遠のく中、対ロ外交における森氏の存在感が増しそうだ。
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