苦い思い出がある。自動車運転免許の路上技能試験で、大型トラックの後ろについて左折し、信号を見上げたら赤だった。トラックは黄→赤のタイミングで進行していた。視界が開けた時は遅く、教官に不合格を告げられた。あっけない不合格だった。
「あのトラックさえ安全運転だったら」と恨んだものだ。しかし車間距離を取っていなかったのは自分の責任だけに、文句の言いようもなかった。事故にならなかっただけ良かったのだろう。
12月、何かと気持ちがせいて、運転も荒っぽくなりがちな時期だ。せっかくだから、あの時の思い出も教訓としよう。安全運転で無事年を越したい。(花澤)
毎日新聞 2007年12月20日