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大阪の在日韓国人は歓迎と冷めた声 韓国大統領選 (1/2ページ)
19日に投開票された韓国大統領選で当選した野党ハンナラ党の李(イ)明博(ミョンバク)氏(66)は、戦時中に大阪市平野区で生まれ、帰国後に苦労を重ねてサクセスストーリを築いたことで知られる。大阪の在日韓国人からは「親近感がある。韓国経済の建て直しに取り組んでほしい」と歓迎の声が上がる一方、「選挙権もないし関心がない」など冷めた声も聞かれた。
「苦労の末に成功した実力者。低迷する韓国経済を立て直してほしい」と話すのは、生野区に住む在日本大韓民国民団(民団)関係者の50代男性。「大阪生まれなだけに、在日同胞にも良いことがあると希望を持っている」と期待する。
李氏は終戦直後に帰国。貧困にあえぎながら苦学を重ねた末、就職した現代建設では36歳の若さで社長になった。その後国会議員やソウル市長も務め、行政手腕でも高い評価を受けた。
しかし選挙への関心は必ずしも高くなく、同区桃谷の在日2世、黄(コウ)奈緒美さん(29)は「『今日選挙だったね』って話をするくらいだった」。一帯は韓国料理や食材店が集まるコリアンタウンだが、年配の韓国籍住民の間でも選挙に関する会話はほとんどなかったという。