備えあれば憂いなし
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といっても最近話題に上っている 【地震対策】 のことではありません。
いままで、折角苦労して収集した音楽や画像をウッカリ消去したりしたことが何度かありました。
またPCが突然異様な音を立てて、不調に落ちいったり、新しいアプリケーションをインストールした途端、いままで正常に動いていたほかの
アプリケーションまで動かなくなったり、その都度、何週間もかかって復旧したこともりました。
音楽データーや画像データー、一般文書、メール文書などは小まめに他の媒体にコピーして退避しておけば大きな被害はありませんが、シ
ステムは単純にコピーしてバックアップすることができません。
なにしろ何百というアプリケーションがインストールしてあると、復旧するときに、アプリケーションによっては
【Product Key】 や 【Pssword】
などがいちいち求められ、保管してあるマニュアルや登録カードを探して引っぱり出してきて入力しなければならず、さらに
Internet Explorer
や Outlook Explorer
の環境設定、各種アプリケーションの環境設定をしなおす必要があります。そのためPCの前に座りっきりで処理しなけ
ればなりません。
わが家は地震対策はほとんどやっていませんが、PCのバックアップ体制を導入してからは一度も全アプリケーションのインストールのしなお
しをしたことがなく、万全の態勢となりました。
ここではデータのバックアップと、システムのバックアップについて説明したいと思います。
【どこへバックアップする?】
一般的には、記憶装置としてハードディスクが使われますが、記憶装置としてのハードディスクはいつかは壊れるものですから、いつも使って
いるハードディスク以外の媒体へバックアップしなければなりません。
いつも使っている1台のハードディスクを分割した領域(パーティション)へバックアップしても意味ありません。
従って別の筐体のハードディスクや、MO、CD-R/RW、DVD-WR/+WR/-R/+R、DVD-RAMなどになります。
ノートブックなどは内臓ハードディスクを追加することが不可能ですから、USBを介して外付けのハードディスクとCD,DVDなどいうことになるで
しょう。
【データのバックアップ】
データとしては、IEのお気に入り、OutlookExpressのメッセージデータ、アドレス帳、メールアカウント、ワード文書、音楽データ、画像データな
どです。
Internet
Explorerのお気に入りの保存と復元は、次の手順でおこないます。
☆お気に入りの保存
1. Internetr Explorer を起動します。
2 .[ファイル]−[インポートおよびエクスポート] をクリックすると[インポート/エクスポートウィザード] が表示されます。
3. [次へ] ボタンをクリックします。ここで、[お気に入り のエクスポート]を選び、[次へ] ボタンをクリックします。
4.
お気に入りのエキスポート元のフォルダが表示されたら、全部を保存するなら、一番上の[Favorites]を選び、[次へ]
をクリックします。
5.
お気に入りのエクスポート先が表示されたら[ファイルまたはアドレスにエクスポートする]ボタンにチェックをして [参照] ボタンをクリックして
ブックマークマークファイルの選択画面で、保存する場所を指定します。ファイル名は
bookmark.htmでよい。
6.
場所を指定したら[保存」ボタンをクリックする。既に前に保存したファイルがあるときは上書きするかどうか問い合わせがあるので「はい]
または
[いいえ]で答え、[次へ]ボタンをクリックします。
7.
[インポート・エクスポートウィザードの完了] 画面が表示されたら「完了]ボタンをクリックする。しばらくして「お気に入りのエクスポートに成
功しました]というメッセージが表示されたら [OK] ボタンをクリックすれば復元ができたことになります。
☆お気に入りのの復元
1. Outlook Express を起動します。
2. [ファイル]−[インポートおよびエクスポート] をクリックすると[インポート/エクスポートウィザード] が表示されます。
3..[次へ] ボタンをクリックします。ここで、[お気に入りのインポート] を選び、[次へ] ボタンをクリックします。
4. お気に入り
のインポート元が表示されたら「ファイルまたはアドレスにインポートする」ボタンにチェックをして [参照] ボタンをクリックして
ブックマークマークファイルの選択画面で、保存していた場所を指定する。ファイル名は保存したときのものを選ぶ。
5. 「保存」
ボタンをクリックすると[お気に入りのインポート先のフォルダー] 先約画面が表示されたら、[Favorites] を選び、「次へ」ボタンを
クリックします。
6. [インポート・エクスポートウィザードの完了]
画面が表示されたら[完了] ボタンをクリックする。しばらくして[お気に入りのインポートに成功
しました] というメッセージが表示されたら
[OK]
ボタンをクリックすれば復元ができたことに
なります。
Outlook Express
のメッセージデータやアドレス帳の保存と復元は、次の手順でおこないます。
☆メッセージの保存
エクスプローラでメッセージが保存されているフォルダを開き、*.dbx
ファイルを任意のフォルダやメディアにバックアップします。
なお、メッセージが保存されている場所は次のような手順で確認できます。
1. Outlook Express
を起動します。
2. [ツール]−[オプション] をクリックし、[メンテナンス] タブをクリックします。
3. 「保存フォルダ」
ボタンをクリックします。ここで、メールやニュースメッセージの格納先が表示されています。
☆メッセージの復元
1. Outlook Express を起動します。
2. ファイル]−[インポート]−[メッセージ] を順次クリックします。
3. ログラムの選択で [Outlook Express
] を選択して[次へ] をクリックします。
4. Outlook Express ストアディレクトリからメールをインポートする]
にチェックしてから 「OK」
をクリックします。
5. dbx ファイルのあるフォルダを指定して、「次へ」
をクリックします。
6. ンポートしたいフォルダ (受信トレイなど) を指定して、「次へ」をクリックします。
☆アドレス帳の保存
Windows\Application Data\Microsoft\Address
Book などにある *.wab をバックアップします。
アドレス帳ファイルの場所は、次の手順で確認することができます。
1. [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で wab.exe と入力し、起動します。
2. メニューバーの [ヘルプ]−[バージョン情報] をクリックすると表示されます。
☆アドレス帳の復元
1. Outlook Express を起動します。
2. [ファイル]−[インポート]−[アドレス帳] をクリックします。
2. wab ファイルを指定して、[開く] をクリックします。
☆メールアカウントの保存
1. Outlook Express を起動します。
2. [ツール]−[アカウント] をクリックします。
3. [メール] タブをクリックし、バックアップしたいアカウントをクリックします。
3. [ エクスポート] ボタンをクリックし、iaf ファイルとして保存します。
☆メールアカウントの復元
1. Outlook Express を起動します。
2. [ツール]−[アカウント] をクリックします。
3. [メール] タブをクリックし、[インポート] ボタンをクリックします。
4. iaf ファイルを指定して、[開く] ボタンをクリックします。
ワード文書、音楽データ、画像データなどのバックアップ
Acronis True Image 11
Home 通常版 (2008年1月25日発売) 販売価格:
10,290円
ワード文書、音楽データ、画像データなどは保存した場所が分かっていればそこから、別の媒体の位置(フォルダーなど)を指定してコピー
します。復元も別の媒体からコピーでおこないます。
【簡単設定のデータバックアアップ-その1】
以上のような手順で IEのお気に入り、OutlookExpressのアドレス帳、メッセージデータ、メールアカウント、ワード文書、音楽データ、画像デ
ータなどをバックアップできます。
しかし、いくつかのファイルをその都度、手動でコピーするのは大変煩わしいもので、ミスもおきやすい。
そこで、一旦あらかじめ設定しておけば、単純な操作で処理できるアプリケーションが欲しくなります。
そんな要求に応えるものが 【バックアップ・リカバリPro】
です。
詳しい使い方は 宇ノ気オフィス・ネットワーク・サービス のホームページの利用手順をご覧ください。
次のものはファイルの場所をいちいち指定しなくても、自動的に設定してくれます。
・
マイドキュメント
・ Internet Explorer の「お気に入り」
・ Outlook Express のアドレス帳
・
Outlook Express のメール
・ Microsoft Outlook データ
また一度定義しておけばあとはワンタッチで実行できるという便利なものです。
【簡単設定のデータバックアアップ-その2】
上記の【バックアップ・リカバリPro】より、もっと柔軟に設定できるソフトとしては、【BunBackup】
などはいかがなものでしょうか。
詳細は BunBackup
のホームページをご覧ください。
このソフトではバックアップすべきファイルがどこにあるかがわかる人なら、設定も簡単でしょう。
上記の【バックアップ・リカバリPro】で自動的にバックアップされるもの以外にも多分多くのデータ、ini
ファイル等々があるでしょうから、自身
で設定し、自分なりのバックアップをとらなくてはならないでしょう。
バックアップの上書き、ミラーリングなどの条件設定も選択できます。
また、このデータバックアップはバックアップの反対方向の、いわゆるリストアも簡単にできますから、頻繁にバックアップしておけば、システム
リカバリーしたあと、リストアすればデータの喪失も最小限に抑えられます。
後述のシステムバックアップはデータもバックアップできますが時間もかかるため、そんなに頻繁にはおこなわないので、システムバックアップ
後のデータの消失にも対処できます。もちろん自動バックアップ機能もあります。
【自動のデータバックアップ】
上記の 【バックアップ・リカバリPro】
は適当なタイミングで実行しなければなりません。
ところが、自動バックアップという機能をもったアプリケーションもあり、常駐して一定時間ごとに、あるいは一定時刻にバックアップしてくれるも
のがあります。ただし、データの場所はそれぞれ指定しなければなりません。
(1)EasyBackup98 Lite
「自動バックアップ」で、一定間隔、指定時刻などに自動的にバックアップを実行する機能があります。
(2)
copix スケジュールコピーで自動的にコピーを実行する設定ができます。
【システムのバックアップ】
データのバックアップはデータの在り処さえ分かれば、エクスプローラやファイルコピーツールによるコピー処理でできますが、システムや自動
インストールされたに関しては簡単ではありません。
一番単純な方法はオリジナルのアプリケーション・インストールファイルがあれば、ウインドウズシステムからはじめ、各アプリケーションを次々
とインストールしていけばいいのですが、そのとき何枚ものインストール用 CD-ROM
を探してきてインストールし、その過程で Product Key 、
Password
、シリアルナンバー、ユーザーID など入力を求められると、その都度,、手で入力しなければなりません。
またインストール後も、各種の環境設定が必要となり検証も必要でしょう。そのためアプリケーションが多ければ多いと膨大な作業となります。
リカバリーCDがあればこの作業は比較的簡単ですが、あとから追加したアプリケーションはやはりインストールしなおすことになります。
システムのバックアップのためのツールはフリーソフトでも色々あります。
DDDUMP.EXE (DirectDiskDump)
DISKDUMP Final++
Partition-Saving
などですが、ほとんどが DOS 上で動くもので、操作もある程度の DOS の知識を必要とします。
しかし、なんといってもこれらのDOSベースのものの最大の欠点は、データを保存する媒体が内臓のハードディスク(厳密には
IDE 接続のハー
ドディスク) に限定されていることです。
ノートパソコンに最適の
USB 接続のハードディスクは使えませんし、もちろん、MO、CD-R/RW、DVD-WR/+WR/-R/+R、DVD-RAM なども使
えません。
最近になってウインドウズシステムの上で、ほとんどの媒体にバックアップできるソフトがでてきました。
製 品 名
販 売 会 社
価 格
PROTON
Acronis True Image 11 Home
アップグレード/乗換版 (同上)
PROTON
販売価格: 7,140円
Acronis True Image 11 Home バージョンアップ版 (同上)
PROTON
販売価格: 5,775円
Norton Ghost 12
symantec
標準パッケージ: 10,290円
HD革命 Backup Ver.7
タンスダード
アーク情報システム
標準価格: 12,390円
【Acronis True Image の使い方】
このソフトはウインドウズシステム上で他のアプリケーションを動作させながらでも、バックグラウンドで、動いているシステムをほとんどの媒体
を保存先として、簡単な操作でバックアップできます。
対応しているデバイスは IDE、SCSI、IEEE1394、USB
1.0/2.0ドライブ、PCカード、シリアルATAやネットワークドライブも可能です。
しかも、バックアップに要する時間が短く、Ver.7で、約10GBの領域を保存するのに約10分ときわめて短時間です。
復元もまたおなじくらいできわめて高速です。DOSの知識もいらず、ウインドウズとおなじような操作で行えます。
ここからは、簡単にこのソフトの操作について現在のバージョンで説明します。
(1)Acronis True Image を起動すると下のような画面が表示されます。
(2)システムをバックアップするときは【■ディスクイメージの作成】 の 【イメージ作成】 を選択し、【操作】 の
【開始】
をクリックする。(上図)
(3)《イメージの作成ウイザードへようこそ》 ウインドウで 【次へ】 をクリックする。(図1)
(4)《イメージを作成するパーティションの選択》
ウインドウでバックアップするパーティション(ハードディスクの領域)を選択し選択後【次へ】
をクリックする。(図2)
(5)《イメージアーカイブの保存先の設定》 ウインドウで保存先を設定し、【次へ】 をクリックする。(図3)
(6)《情報》 ウインドウで内容を確認し 【OK】 をクリックする。(図4)
(7)《イメージ作成モード》 ウインドウで [差分] か、[完全バックアップ] かを選択し
【次へ】 をクリックする。(図5)
(8)《圧縮レベル》 ウインドウで圧縮レベルを選択し 【次へ】
をクリックする。(図6)
(9)《イメージアーカイブの分割》 ウインドウでファイルを分割するとき [自動] か [固定]
かを指定し、【次へ】 をクリックする。(図7)
(10)《イメージアーカイブの保護》
ウインドウで、必要ならばパスワードを入力し、【次へ】 をクリックする。(図8)
(11)《イメージアーカイブのコメント》 ウインドウで、必要ならばコメントを記入し、【次へ】 をクリックする。(図9)
(12)《準備完了》 ウインドウで、内容を確認し、【実行】 をクリックする。(図10)
(13)処理が開始され進行状況が表示される。(図11)
(14)正常に処理が終了すると ”保存に成功しました” というメッセージが表示され保存操作が終了する。
以上のような手順でバックアップ作業は保存ファイル名を入力するくらいの操作であとは必要な項目をマウスでクリックするだけで完了します。
復元するときも保存と同様、簡単な操作でできます。
音楽データや画像データもデータ専用のパーティションを作っておけば、一括してバックアップできます。
ただし、ウインドズシステムが壊れてシステムそのものが立ち上がらないときは、Acronis True
Image を起動することができませんので、あら
かじめブータブルCD
(起動用CD) を用意しておき、これを
CDドライブに挿入すれば Acronis True Image 立ち上がります。
その作り方は、起動画面にある 【起動用レスキューメディアの作成】を選び、新しい CD-R に書き込んで作ります。
【システム・バックアップ・ソフトのすすめ】
Accronis True Image を使えば、WindowsXP
の認証をはじめ、すべての環境設定が復元され、再インストールのときに必要な煩わしい操作
がすべて一切不要となります。しかも、所要時間も再インストールにくらべて格段に短くなります。たとえば再インストールならば、おそらく十数
時間かかったものが、数分で終わります。
性能と操作性は抜群によいのですが、ただ1万円前後の価格が難点。
フリーソフトを探しましたが、適当なものが見つからなかったので、数年前に 【期間限定バーゲンフェア:20%OFF】Acronis
True Image 7.0
乗換優待版(ダウンロード版) を
\3,444で、ベクターレジサービスで購入し、大変重宝しています。
なお、Acronis True Image の廉価版である Acronis True Image
Personal というソフトが、SOURCENEXT
から \1,980 で販売されて
いますが、このソフトは販売元の説明によると、動作環境に以下の制限事項がありますので注意してください。
ブータブルCDからの起動時には、以下の制限があります。
・PS/2接続のキーボード、マウスが必要です。
(USB接続やワイヤレスのキーボード、マウスが使えません)
・USB、IEEE1394のドライブは認識しません。
(Acronis True Image Personal の、イメージファイルの保存先には、IDEかSCSIドライブをお使いください)
また以前から HD革命Backup
というものもありました。その比較表が ここに 載っています。
システムの障害やハードディスクの破損は突然忘れたころにやってくるので、そのとき慌てないように、また再インストールのために無駄な時
間を費やさないためにも備えておきたいものです。