グルメ  映画  ウエディング  ヘアサロン  ショッピング  テレビ  チケット  アミューズメント  CD  コンサート  DVD  
 演劇  アート  シゴト探し  部屋探し  天気  ドライブ  プレゼント  占い  ケータイ  ガールズ  ウォーカーBB  メール
現在の位置:全国トップ東京


おすすめの一冊

●安野モヨコ「働きマン(1)」
●本多孝好「真夜中の五分前」
●木内一裕「藁の楯」
●市川拓司
 「そのときは彼によろしく」

●大石 圭「オールド・ボーイ」
●村上春樹「アフターダーク」
●モブノリオ「介護入門」
●伊坂幸太郎「グラスホッパー」
●京極夏彦「百器徒然袋-風」
●嶽本野ばら「ミシン2/カサコ」


新刊情報
[小説]

●6ステイン
 「亡国のイージス」「終戦のロ..
●人のセックスを笑うな
 第41回文藝賞の選考会で、高橋..
●魔空の森 へックスウッド
 ロンドン郊外のヘックスウッド..

[絵本]

●STAR EGG 星の玉子さま
 96年のデビュー以来、ミステリ..

[コミック]

●金色(こんじき)のガッシュ!!(18)
 ユニークなキャラクターと、笑..


週間ランキング(日販調べ)
11/12[金]-11/18[木]
■総合
順位   書     名
1   キッパリ!
2   いま、会いにゆきます
3   電車男
4   グッドラック(Good Luck)
5   頭がいい人、悪い人の話し方
6   川島隆太教授の脳を鍛える大人の音読ドリル/計算ドリル
7   みんなのためのルールブック あたりまえだけど、とても大切なこと
8   「冬のソナタ」思い出アルバム
9   幸福の法
10   三国志(3)
■単行本フィクション
■単行本ノンフィクション
■単行本ビジネス
■新書フィクション
■新書ノンフィクション
■文庫
 

福本伸行
「序盤で“ダメさ”を描いておこうと」



プロフィール
ふくもと・のぶゆき●58年12月10日、神奈川県生まれ。建築会社に数か月勤務後、80年「よろしく純情大将」(月刊少年チャンピオン)でデビュー。以後「アカギ」「銀と金」など麻雀、ギャンブルを題材とした作品で人気を博す。96年に「賭博黙示録カイジ」を連載開始、同作品で98年に第21回講談社漫画賞を受賞する
最新刊はコレ!
最強伝説 黒沢(1)
小学館 ビッグコミックス
505円(6/30(月)発売)
 「あれは他人事だ。自分の人生の中には感動などない」。W杯観戦中に気付いた黒沢。彼の最強伝説がいよいよ始動する…!

 「あえて言うと、目標のない主人公を描いてみたかったんですよ」

 主人公の黒沢・44歳は、はたと気付いてしまう。人生の虚しさに、自分の過ごしてきた時間の価値の小ささに。ただただ勤めている建設会社に通い、ひとり居酒屋で晩飯を食い、家に帰る。たまの休みを共に過ごす相手もなく、時間を持て余す。子供もいない。黒沢は、年を重ねただけの自分を「オヤジですらない、『齢男』だ」と嘆く。
 それでいてタイトルは「最強伝説 黒沢」とくる。どこが最強なのか。圧倒的な言葉の力をもつ漫画家・福本伸行はこう答えた。

 「今のところ、何をもって最強なのかって話にはなってない。もう少ししたら気配が見えてくるんだけど。僕の思う『最強』を描くにあたって、今は長い序走。ダメな情けない男っていうのをていねいに描いている段階なんですよね」

 とにかく、1巻の段階での黒沢はどこまでも情けない。ひそかに祝ってもらえるかと期待して、カレンダーの10日に名前を書き込んだものの、誰も気付かぬ誕生日。

 「12月10日っていうのは僕と同じ誕生日で、もうひとつの自分を描くみたいなニュアンスもちょっとあるんですよ。なんて言うんだろうな。うまくいっていない人生バージョンというか。世の中には皆が簡単にできていることを、どうもうまくできない人がいる。たとえば結婚とか…恋愛とか…。できる人にとってはなんでもない事が、できない人はどうして? ってぐらいできない。それは、引きこもりなんかもそうだと思うし」

 無器用なのだ。マイナス思考なのだ。せつないぐらいあがくのだ。

 「黒沢が独白することって、みんなも感じてはいるはず。ただ口に出すと、人間が小さく見えてしまうから言わない(笑)。まぁ…そんな…悩むに値しない、人に相談したら『おまえが悪い』って言われて終わるような悩みなんだよね」

 ある日、人望が欲しいと切望した黒沢は、同僚たちの弁当にアジフライを忍ばせる。たったそれだけのできごとで3話にわたり、読み手を絡めとる語り口のマジック。ここまで悲しく、おかしい平凡な物語は、目にしたことがなかった。

 「口幅ったい言い方になるけど、漫画家としてのセンスや、才能が問われているなと。『カイジ』なんかは、経験則もあるし、ロジックでなんとかやれる漫画なんですよ。でも、『黒沢』は、芸の世界。セリフ回しとかでのりきらなきゃいけない部分もあって大変です」

 物語は未だ序章。伝説の行く末から目をそらすことができない。

取材・文=佐口賢作/撮影=富本真之

 

TOP   |   北海道   |   東京   |   横浜   |   千葉   |   埼玉   |   東海   |   関西   |   神戸   |   京都   |   九州
このホームページはInternet Explorer 4.0以上でご覧になることをお勧めします。その他のブラウザでは画面の一部が正しく表示されないことがあります。ウォーカープラス に掲載されている全ての画像、文章等の無断転載を禁止します。ウォーカープラスの著作権は全て(株)ウォーカープラスに帰属します。(C)Walkerplus all rights reserved.
 

2chライブラリー