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help リーダーに追加 RSS 寿命が延びる方法論

<<   作成日時 : 2007/07/14 01:40   >>

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いろいろな実験で本来の目的とは違った発見というのが数多くある。

たとえば、クエン酸シルデナフィルはファイザーが本来、狭心症を治療する薬として研究されたが、神経に作用して血管を拡張させ、血流量が増えることによる副作用として勃起不全が改善されたバイアグラや、血圧降下剤として本来は開発されたモノキシジルが副作用として発毛が認められたため、外用剤としての開発に切り替えられたリアップなどが良く知られた代表例であろう。

数ある実験の中で偶然の産物で寿命がもっとも長くなったものがある。

それは、「食物摂取量 を制限した」動物実験である。

最高の状態では、カロリーを制限した食餌を与えた動物は、その種の平均寿命の2倍以上の最高寿命があった。人間の寿命になおすと、80歳で死ぬとして約160年の寿命になったに等しい訳である。

ではなぜ食を制限すると寿命が延びたのであろう?

動物の食餌を制限すると、成長ホルモンの分泌に何が起こるかを調べた実験がある。
通 常、私たちが年をとると、成長ホルモン(HGHとIGF-1)の量は、蛋白質合成とともに減少する。
しかし、ウェイク・フォレスト医科大学のウィリアム・ソンタグ博士ら共同研究者たちは、食餌制限した動物では、老齢ラット程、成長ホルモンの分泌量が増加し、若いラットとまったく同じになることを発見した。
逆に若いラットでは成長ホルモン分泌の増加は見られず逆に低下したそうである。これは若いマウスの場合は成熟を抑えて老化を遅らせる為でないかと考えられる。

成長ホルモンが多いということは、細胞が必要とする新しい蛋白質を作る率が高いということである。
つまり、通常の老齢のラットは蛋白質合成の率が下がるけれども、食餌制限をされた老齢ラットは、心臓での新しい蛋白質が70%増加し、横隔膜では30%増加したそうである。このデータによって判るのは、心肺能力が強化されたということである。

成長ホルモンといえば、小人症の身長を伸ばす治療に使用されることは知られているが、抗老化薬の特効薬であることが徐々に証明されつつあるのである。
現に欧米の金持ちセレブ達が、成長ホルモンの注射をしてる場面をみたことのある人もいると思うが、金に糸目をつけないセレブは定期的に成長ホルモン注射してアンチエイジングしている。


■成長ホルモンの働き
成長ホルモンは視床下部から分泌されるホルモンであるが、個人差があるけれども加齢とともに著しく減少するホルモンである。
中年太りはまさに成長ホルモン減少の典型であります。
しかし、老齢でも成長ホルモンの注射をすれば、すべてに若返る。
成長ホルモンの注射によって、運動しなくても筋肉が増加し、体脂肪が低下する。さらに性能力が非常に活発になり70才の男性でも30〜40代の性能力が蘇る。
現にスポーツ選手のドーピングで最も効果的なのは成長ホルモンである。


■成長ホルモンを増加させる方法
このように抗老化における最終兵器と考えられる成長ホルモンであるがどうすれば注射せずに増加させる方法を知りたいと思うであろう。

成長ホルモンを増加させる方法を以下に記そうと思う。

@ 少食
理由はさっき書きましたよね。

A 加圧運動
加圧運動が成長ホルモンの分泌を増加させるメカニズムについて簡単に説明すると、腕と太腿をマジックベルトのようなものできつく締めて加圧し、ダンベルなどでトレーニングすると、筋肉の中に乳酸が効率よく生成される。乳酸ができると、カラダは脳に「成長ホルモン」を分泌するように命令するのである。
現にボディビルダーや格闘家や杉本彩が筋力増加の方法として加圧トレーニングを行っているのはよく知られている。
当然であるが、加圧しない普通の筋力運動でも効果はある。

B 睡眠
夜間の睡眠中に成長ホルモンは分泌される。
睡眠に入って30分程度で、ノンレム睡眠(深い睡眠)に入りますが、その時、成長ホルモン分泌量は最大となります。
寝入りから3時間ほどが、一日のうちで最も成長ホルモンが分泌される時間といえます。

ちなみにアトピーで夜泣きする子供は、深い眠りが無いので成長ホルモンの分泌が悪くなります。

C 寝る前にプロテイン
成長ホルモンの原料であるタンパク質やアミノ酸を食べるのは重要であるが、特に成長ホルモンの分泌のタイミングを考えて食べた方が効果が高いのは明白である。
勿論夕食に肉類を食べるのは良いが、最も良いのは、寝る前に吸収のよいプロテインやアミノ酸などのスポーツ食品、牛乳などを摂って、さらに15分程度のウェイトトレーニングを行なってから寝るというパターンが良いとスポーツ医学の先生の話です。



私の老後は、成長ホルモンの分泌を盛んにして、老人になっても老いらくの恋のひとつやふたつ咲かせるようなデンジャラスでアグレッシブな老人に成りたいものである。


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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
>老人になっても老いらくの恋のひとつやふたつ・・・
藤原道長やゲーテのようでありますね。

よくたべてよく鍛えてよく寝て、いつになっても
筋肉にハリのあるムキムキじーさんを目指し、
あとは「火の鳥」の生き血を啜れば、不老不死も
夢じゃない!

私も、香港映画に出てくる悪者クンフー使いの老人の
ようになって、正義のヒーローに「お前みたいな
生きてても益にならない爺ぃは早く冥土に逝きやがれっ!」
っていわれるようになる為に、抱朴子をみて研究中っす。
なるほど・・・・金を食べるのがいいのか・・・・。

(PS)白隠さんのひとり按摩。
://www.satoshi-nitta.com/haku/haku-9.htm
まめにやれば寿命のびるかも・・・・
どーまる
2007/07/14 21:30
とかく人は歳をとると、男も女も土団子のように衰えていきますが、健康体であれば内から醸す自然な艶があるものです。90歳以上生きたオバは、暴飲暴食せず無理をしないで静かに生き、亡くなる直前まで内蔵のどこも悪いところがなく、肌もシミ1つなかった人でした。そうありたくても真似できることではありません。
エイジさんのいう、デンジャラスでアグレッシブな老人とは、歳をとってもイキで男の色気がある颯爽としたオッサンということでしょうか。
デンジャラスな男というと、アル・パチーノを思い浮かべてしまうのですが、1つ間違うと、【警察署ヽ(~-~(-; )ゝ連行されますからご用心を(笑)
カラス
2007/07/14 22:32
こんばんは。
デンジャラスでアグレッシブな老人、
僕的にはショーン・コネリーかなぁ。
確かに身内でも長生きした人は
そう言えば少食だったなぁ。
また、色気がある人でもありました(笑)。
そういえば、ウチの指導教授、
67歳にして女に非常に甘いエロジ○イ(笑)。
目つきが全然違いますから(爆)。
老人になっても色気は持ちたいものですが、
一つ間違っちゃいけませんね(笑)。
しまじろう
2007/07/14 23:38
ただのエロジジイにならないようにお気をつけあそばせ〜(笑)
少食ね〜頑張るわ・・・
最近めっきり体力に自信がなくなってきたのは成長ホルモンの減少のせいだったのね。どおりでお腹もたっぷり脂肪が乗ってきたはずだわ(-_-;)
サンタママ
2007/07/15 11:49
白隠禅師はいろいろとすごい健康法を編み出しましたよね。
白隠禅師は若い頃、坐禅修行の度が過ぎて肺病と強度のノイローゼに陥り、医者から見放されたが、京都の山中に隠棲する白幽子という仙人から内観と軟蘇の二法を教わり、それを実践して見事に健康を回復したとあります。
丹田呼吸の元祖ですよね>どーまる様

アルパチーノは良い。
一歩間違うと皺の多い貧相のおっさんになりますが
貧相とデンジャラスは紙一重であります>かなさん
エイジ
2007/07/16 19:06
ショーンコネリーは良い。
一歩間違うと、ただの禿げジジィですが
ゴージャス感があるので渋いのですね>しまじろうさん<67歳で目線がいやらしいのはちょっと駄目ですけどね

誰がエロジやねんっ!

エロジジィと渋い老人の差は、ゴージャス感ではないか?と思いますね。
やはりファッションセンスが大事でしょうね。>サンタママさん
エイジ
2007/07/16 19:12
エイジ様
お世話になっております、私のブログへのコメント有難う御座います!
それでビタミン類ですが・・・かなり摂ってます、それももう10年近く、
今は「フードネイチャー」や「メガフード」などの無精製栄養素で天然を
摂ってます、それまではアメリカからのメガビタミンをやっていました。
光過敏症や倒れそうな感覚はなぜだか分からないのですが、敏感な私は
きっとあれでしょうね。対策はしています。
最近はますますやる気がなくトホホですが、頑張るのみです。
また何か良い方法があったら教えてください。
有難う御座います。

http://blogs.yahoo.co.jp/hirokun_1224
hirokun
2007/07/16 21:06
老齢ラットの実験では、食餌制限すると成長ホルモンが分泌されたという事ですが、そのメカニズムはいかに?
食餌制限って、カロリーを低くすることですか?
でも、プロテインは必要なんですね?
ダイエットをしてスリムになり、そのうえ
成長ホルモンが出て若返りできれば
一石二鳥どころか、三鳥、四鳥!
今度こそ、正しいダイエットで、
きれいになりたーい!

あ、そうそう、
ゴージャス感ではなく、上品かどうかですね。
わたしのものさしは。
デンジャラスでアグレッシブな本質が
外に出るようでは、…
五紋
2007/07/16 21:14
hirokunおひさしぶりです。
BLOGを拝見しましたら未だに大変そうでしたのでコメントさせて頂きました。
うーむ
そうですか
やはり不規則な仕事時間が原因ですかね?
運送会社の彼は運転手から内勤に仕事を替えたら治りましたよ>Hirokun
エイジ
2007/07/17 00:04
インシュリンという糖代謝のホルモンがありますが、加齢促進ホルモンだと判ってきました。特に加齢によってインスリンはとても大切なホルモンなのですが、これが慢性的に高くなると老化が促進します。
1.筋肉にエネルギーがいかず、脂肪に蓄積される
2.成長ホルモンの低下
3.性ホルモン量の低下
4.SHBG(性ホルモンを運ぶタンパク)の低下
5.コルチゾール分泌量の増加
を引き起こします。
食事制限によってインシュリンが低下し成長ホルモンが増加したと考えられますが、その影響は老齢程顕著だったということだと考えられます。>五紋様
エイジ
2007/07/17 00:15
エイジさん、こんにちは。

運送会社の方は良くなられたんですね、やはり規則正しい生活、日勤にまず
しないといけないのでしょうね、以前から日勤希望しているのですがなかなか
叶いません、そのうち話がくればいいなあと期待せずに待っています。

有難う御座います。
hirokun
2007/07/17 10:53
彼の場合、最後は通勤まで支障をきたしましたのでリーダーでしたが、やむを得ずに内勤に変わったそうです。
そうしましたら症状は無くなったそうです。
やはり環境を変えるというのがもっとも重要なようです>hirokunさん
エイジ
2007/07/17 23:30
うちで飼っていたザリガニが
4年近く生きていました。(去年なくなりましたが)
餌をめったにあげないのに長生きだな〜と思ったのですが、
餌あげなかったのがよかったのかしら?
ってこの記事ザリガニにもあてはまります??
ちなみに3年前川で取ってきた得体の知れない
魚もいまだに元気に生きてます。
カモちゃん
2007/07/20 23:15
エビでもカニでも同じです。
食餌制限により、ラット、マウス、サカナ、クモ、ショウジョウバエ、センチュウ、ワムシなど調べられた全ての動物の寿命が延長されます。
この現象はエサがないことへの動物の適応で、エサが確保できるまで生殖期間を延ばす機構であると考えられます。>カモちゃん
エイジ
2007/07/21 01:13

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