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ドクターヘリ 大阪府1月運航開始へ

公明新聞:2007年12月19日

大阪府のドクターヘリを視察する府・市議ら

公明府・市議が訓練を視察
救命率向上へ大きな期待

大阪府のドクターヘリを視察する府・市議ら

 大阪府は2008年1月からドクターヘリの運航を開始する。府内のほぼ全域に15分以内に到着でき、重病・重傷患者の救命率向上や後遺症の軽減へ大きな効果が期待されている。現在、府内各地で地元消防本部と協力してドクターヘリを使ったシミュレーション訓練が実施されており、府議会公明党と市議会公明党の議員団が、11日に行われた交野市内の訓練を視察した。

医師・看護師が同乗
患者の容体安定第一に
近隣府県の出動要請にも対応

 この日の訓練は、国道168号で車同士が正面衝突する交通事故を想定して行われた。午前10時、救急隊より報告を受けた交野市消防本部が、ドクターヘリの出動を要請。

 基地病院となる大阪大学医学部附属病院(吹田市)では屋上で待機するドクターヘリに出動指令が出され、5分後には医師・看護師を乗せたヘリが飛び立つ。そして、所要時間わずか6~7分で離着陸場となる交野市総合体育施設・いきいきランド交野に到着した。

 グラウンドでは模擬患者を乗せた救急車が待機。ヘリから降りた医師は救急車に向かい、傷病者の症状を確認。必要な救急処置を行った後、医師と救急隊員が患者をヘリに運んだ。

 機内には、心電図や超音波検査、輸液、自動体外式除細動器(AED)などの医療機器が備えられ、病院への搬送前から治療が始まる。

 訓練に参加した担当医の一人・鵜飼勲氏(39)は「ヘリでの搬送時間は思った以上に短く感じる。患者の容体を安定させることを第一に考えていきたい」と語っていた。

 府医療対策課によると、ドクターヘリは1年365日の午前8時半から日没まで運航。金森佳津参事は「近隣府県を含めて年間300件程度の出動要請が見込まれ、迅速に対応していきたい」と語っていた。

 公明党は国民の生命にかかわる救急医療体制の強化を最重要課題の一つに位置付け、ドクターヘリの全国配置を積極的に推進。大阪府では、府議会公明党が2年前から特定非営利活動法人(NPO法人)救急ヘリ病院ネットワークと連携して早期配備を強く働き掛けてきた。

 さらに、2007年9月定例会では光澤忍議員が「ドクターヘリを近隣各府県との連携のもとで積極的に活用すべきだ」と主張。知事から前向きに取り組む答弁を引き出していた。

 なお、この日の視察には、公明党の鈴木和夫、光澤、三浦寿子、加治木一彦の各大阪府議、市議会公明党の岩本健之亮、新雅人、三浦美代子、友井健二の各議員が参加した。

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