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さらば「夢の超特急」 44年の歴史に幕 新幹線0系引退へ

2007.12.19 21:14
来年秋までにすべて廃車にすることが決まった初代新幹線「0系」来年秋までにすべて廃車にすることが決まった初代新幹線「0系」

 JR西日本は19日、昭和39年に世界最速列車として登場し、今も山陽新幹線(新大阪−博多)で走る初代新幹線「0系」を来年秋までにすべて廃車にすることを決めた。老朽化と、最新型の「N700系」登場などによる世代交代が理由。日本の高度成長期の象徴的存在で、新幹線開業以来、人気を集めてきた「夢の超特急」は、44年間の歴史に幕を下ろす。

 丸みのある独特の先頭形状で親しまれた0系は、東京五輪が開催された39年10月、東海道新幹線の開業と同時に「ひかり」「こだま」としてデビュー。最高時速210キロで東京−新大阪を3時間10分で結び、従来の在来線特急による6時間半を大幅に短縮。61年にはさらに10キロ速くなり、3時間を切った。欧米の鉄道にも大きな影響を与えたとされる。

 国鉄末期の61年3月までに3216両が製造されたが、「100系」「300系」など速度や乗り心地を改良した新型に押され、平成11年9月に東海道区間から“引退”。現在はJR西が6編成計36両を山陽区間の「こだま」として運行している。

 JR西日本は、今年7月にデビューした新型新幹線N700系の登場に伴い、のぞみ用に開発した新幹線500系を16両編成から8両編成にした上で、山陽区間限定の「こだま」として使用することを決定済み。0系にかえて来年中にも投入する。

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来年秋までにすべて廃車にすることが決まった初代新幹線「0系」
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