「李大統領」を好感＝首相、来年2月の就任式出席へ−日本政府

　韓国大統領選で保守系最大野党ハンナラ党の李明博氏が勝利したことについて、日本政府は「実利重視の李氏とは、建設的な日韓関係が構築できる」（外務省幹部）として、好意的に受け止めている。福田康夫首相は、来年2月にソウルで予定される新大統領就任式に出席する意向で、李氏の早期訪日を実現させたい考えだ。
　韓国との間では、貿易、人の往来といった民間レベルの交流は拡大が続いているものの、政府間には冷えた空気が流れる。盧武鉉大統領が歴史認識や竹島（韓国名・独島）問題で厳しい対日姿勢を取り、日本側が不満を募らせているためだ。
　李氏に関しては、大阪出身ということもあり「かえって親日的な言動はしにくい」（外務省筋）との声も一部には聞かれる。しかし、経済界出身であることから、「李氏は、無用なあつれきは望まないだろう」（政府筋）との見方が支配的だ。次期政権に対し、首脳同士が頻繁に行き来する「シャトル外交」の復活や、2004年11月から中断状態の経済連携協定（EPA）交渉の再開を働き掛けることになりそうだ。　

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