「紛れもなく浦和の１年！ベスト１１に５人選出…Ｊアウォーズ」の記事詳細

紛れもなく浦和の１年！ベスト１１に５人選出…Ｊアウォーズ

配信元:

12/18 08:15更新

　Ｊリーグの年間表彰「２００７　Ｊリーグアウォーズ」が１７日、横浜アリーナで行われ、最優秀選手賞（ＭＶＰ）には豊富な運動量で浦和を引っ張ったＭＦポンテ（３１）が選ばれた。また、ベストイレブンには浦和から最多の５選手が選出。リーグ連覇こそ逃したものの、クラブＷ杯では世界３位に輝くなど、０７年は紛れもなく浦和の１年だった。

　リーグ戦ではまさかの逆転Ｖを鹿島に許したが、それでもステージ上でスポットライトを独り占めしたのは、アジア王者だった。前日１６日までクラブＷ杯に出場、エトワール・サヘル（チュニジア）を下し、世界の３位になった浦和が国内タイトルも“独占”だ。
　「優勝はできなかったけど年間を通してみれば、この選手が頑張ったというのは誰もが認めるところ」と、ベストイレブンで最多５人の選出についてＤＦ闘莉王は胸を張る。移籍１年目のＭＦ阿部も「浦和の選手として選ばれたことがうれしい」と振り返った。５人は今季限りで退団するＦＷワシントンに祝福され、晴れ舞台に向かった。
　ＭＶＰをゲットしたのはポンテだ。１日の横浜ＦＣ戦（日産ス）で右ひざ前十字靱帯（じんたい）を全治６カ月の損傷。ブラジルに帰国して１３日に手術を受けたため、この日の授賞式は欠席した。しかし、トップ下で３３試合に出場して７得点をマーク。豊富な運動量でＪリーグ、ＡＣＬ、Ａ３杯など過密日程に挑む浦和を引っ張った姿は最優秀選手に文句なし。ポンテは「クラブ、スタッフ、選手、心から愛するサポーターのおかげです」とメッセージを寄せた。
　浦和は間違いなく、この１年で進化した。なかでも大きかったのは、ＡＣＬで頂点に立ったことだ。次にまず目指すのはアジアの連覇。一方でアウエーでの経験、環境面などについてデータをまとめてリーグに提供し、Ｊクラブ全体が海外で戦えるように寄与することも考えている。
　そんな浦和に日本代表の岡田新監督も高い関心を寄せている。Ｊリーグアウォーズ前に行われたクラブの監督会議で、「Ｇ大阪、鹿島とともに戦力として期待している」と話した。来年２月から始まるＷ杯予選で、オシム・ジャパンでも中心だった浦和の選手は代表の核となる。
　「みんな限界近くまでやっていた。限界を超えている選手もいっぱいいた。今はゆっくり休みたい」とＭＦ鈴木。確かに終盤は天皇杯でＪ２愛媛に敗れ、リーグ優勝も目前で逃した。それでも、Ｊリーグは浦和を中心に回っていたのは事実だ。黄金時代を迎え、多くの勲章を胸に来年も日本サッカー界を席巻する。（峯岸弘行）

記事タイトルまで戻る

ニュース特集

もっと見る

おすすめブログ