中国人か元中国人だらけの現状をなんとかしたい――。国際卓球連盟のセラ事務総長は19日、多くの中国選手が国籍を変更し、各国の代表になっていることについて「世界中に散らばるのを止められなかった。状況を調査している」と話し、対応策を検討していることを明らかにした。
規定では、出身国の代表経験がなければ、国籍を取得すればすぐにその国の代表になれる。好成績を収めたい各国と激烈な国内競争にさらされる中国選手の思惑が一致し、中国からの流出が続いた。7月のパンアメリカン大会や、アフリカ選手権はともに中国出身選手から優勝者が出た。
中国からの日本選手にはアトランタ、シドニー両五輪代表の小山ちれや、北京五輪出場が確実な韓陽(東京アート)らがいる。