福岡放送局

2007年12月19日 18時21分更新

暴力団事務所を一斉に捜索

福岡県に本部事務所がある暴力団、道仁会と九州誠道会の抗争事件が相次いでいることを受けて、福岡、熊本、佐賀、長崎の4つの県の警察は暴力団の動きを押さえ込むなどの狙いで19日、あわせて800人の体制で双方の事務所など50か所を一斉に捜索しました。

捜索の直接の容疑は先月、福岡県久留米市で道仁会系の組長ら2人が殺害された事件に関するもので、福岡、熊本、佐賀、長崎の4つの県の50か所の事務所に午前中から捜査員が入りました。
このうち、福岡県久留米市の道仁会と大牟田市の九州誠道会のそれぞれの本部事務所には、あわせて110人あまりの捜査員が入りました。
道仁会と九州誠道会の間では去年5月以降、会長人事を発端とする抗争と見られる事件が福岡、熊本、佐賀、長崎の4つの県であわせて22件相次いでいて、これまでに6人が殺害されています。
また、佐賀県武雄市では、道仁会系の暴力団員が病院に入院していた男性を拳銃で撃って殺害したとして逮捕されており、人違いによるものとみられています。
抗争事件は病院や住宅地など身近なところで起き市民の不安が強まっており、警察は双方の暴力団の動きを押さえ込みたいとしています。