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院内感染、1億7000万円賠償で和解・青森の五所川原市

 青森県五所川原市の市立西北中央病院でひざの手術を受けた県内の30代の男性が、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に院内感染したため両手指や両脚を切断し、市が1億7180万円を賠償することで和解したことが19日分かった。

 同病院によると、男性は2006年5月に左ひざ骨折で手術を受けたが、翌日に全身がショック状態になった。転院先の弘前大医学部付属病院(同県弘前市)で調べた結果、MRSA感染による劇症型のトキシックショック症候群と判明。男性は体の末端部まで血液が回らなくなったため、手の指や脚などを切断した。

 菌の遺伝子などから西北中央病院での感染と分かったが、詳しい感染経路は特定されていない。院外の専門家が調査した結果、手術自体にミスはなかったという。

 同病院は「後遺症が重いことを重視した。感染対策はしていたが、自動式の手洗い設備を増やし、清掃を徹底するなど一層の注意を図りたい」としている。〔共同〕(15:02)

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