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国連総会 対北非難決議 賛成票さらに上積みで採択 拉致問題は特別
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【ニューヨーク=長戸雅子】国連総会は18日、拉致被害者の即時帰国の保証など、早急な問題解決を北朝鮮に強く求めることを明記した対北人権非難決議案を賛成101、反対22、棄権59の賛成多数で採択した。総会での対北非難決議の採択は3年連続で、101の賛成票は昨年の総会決議の99票を上回り、過去最高。総会決議に法的拘束力はないが、北朝鮮に対する大きな国際的圧力となる。
高須幸雄国連大使は「国連内には特定の国を名指しした非難決議を否定する意見も多くあるが、拉致問題など北朝鮮の人権問題は特別に深刻だという声が強かったのだと思う」と採択の結果を歓迎した。
高須大使によると、スリランカやバングラデシュなど国名を名指しした決議案に原則的に反対の立場をとる非同盟諸国のメンバーでありながら「拉致問題には日本国民がこぞって怒りを示している」と賛成を投じた国もあったという。
決議は日米欧など51カ国が共同提案。今回の決議には「拉致被害者の即時帰国の保証」など過去2回の決議にはなかった問題解決に向けた具体的行動を北朝鮮に要求した。さらに脱北者が生まれる根本原因に取り組むことなど人権と基本的自由への尊重も要請した。
韓国は棄権、中国、ロシアは反対した。