静岡市の静岡ヘリポート近くの遊水池に9日、オールニッポンヘリコプター(東京都江東区)所有のヘリコプターが墜落して2人が死傷した事故で、重傷を負った整備長の亀山幸代さん(33)が静岡県警の事情聴取に対し、死亡した小宮義明機長(57)が、人家や線路など危険な場所を避けながら不時着を試みようとしていたと証言していたことが12日、わかった。
県警などによると、小宮機長は飛行中、機体の方向を制御するラダーの調子が悪くなったため、給油地として立ち寄る予定だったヘリポートまではたどりつけないと判断。その際、被害拡大を防ごうと、風などを利用して不時着できるような地形を亀山さんと話し合いながら探していたらしい。しかし、ヘリポートの手前約500メートル地点で墜落した。