静岡市葵区の静岡ヘリポート近くの遊水池に9日、オールニッポンヘリコプター所有のヘリコプターが墜落して2人が死傷した事故で、静岡県警捜査1課と静岡中央署は13日、容疑者不詳のまま、業務上過失致死傷の疑いで東京都江東区の同社本社や、ヘリの目的地だった大阪・伊丹空港の同社基地の捜索を始めた。
同社本社には午前11時過ぎ、捜査員約20人が捜索に入った。事故原因の解明に向け整備記録など関係資料を押収するとみられる。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べでは、事故機の操縦席にあるラダーペダルとテールローター(後部回転翼)をつなぐ、コントロール・ロッドと呼ばれる金属製の棒状部品が破断していたことが判明している。