九州で今一番注目されているのは、「東国原知事効果」の宮崎だろう。2007年の流行語大賞にも「どげんかせんといかん」が選ばれ、「どげんか」なったと言えよう。その一方、どげんかせんといかん県は他にもある。

　九州の中を見ても、佐賀県は、はなわのブレイクから4年半たち、再び「あ、そういえば」の県になってしまった。そんな中、佐賀県出身女性が佐賀の良さをアピールしてくれた。

「実は佐賀県ってすごいんですよ！　歴史の授業で習った吉野ヶ里遺跡も、有名な伊万里焼や唐津焼も、全部佐賀です！　食べ物の特産品ももちろんあります！」という。

　代表的なのは、知る人ぞ知る、「呼子のイカ」。玄界灘に面している呼子には、通りいっぱいにイカ料理屋があるのだという。これら料理店で出されるイカは、普段よくスーパーで見るイカソーメンとは違い、透明だ。

　実はこれが、イカ本来の色。そこから、鮮度が落ちるにつれて、だんだん紫色の斑点を帯び、30分もすると身体が白くなるので、町のスーパーに並ぶ頃にはすっかり真っ白になるのだ。

　このイカのお味はと言うと、「刺身にするとコリコリした歯ごたえがたまりません。一通り胴体をいただいたあとは、残っていたゲソを唐揚げにしてくれました。これがもう、ぷりっぷりです。しかも新鮮だから、つけ汁も塩とダシのみ。それだけで十分なほど素材の味が生きています」とのことだ。

　前出女性は「何もないように見えても、地方にはそれぞれ、大切なものがたくさんあります。『どげんか』して、地方の伝統や文化を守っていきたいですね」と語った。

■関連リンク
・佐賀観光協会

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