上伊那広域連合(広域連合長、小坂樫男・伊那市長)などは17日、地域医療体制の確保を求める要望書を村井仁知事に提出した。
小坂市長らは医師不足の深刻化で、上伊那地域で里帰り出産を制限せざるを得ない状況に至っていることを説明。「産科医増員についてあらゆる手段の検討や実施をお願いしたい」と強調した。村井知事は「手は尽くしているが、即効性がない。これからも対策を講じていきたい」と話した。
上伊那地域では05年4月から辰野総合病院(辰野町)が分娩(ぶんべん)の受け入れを中止。来年4月からは昭和伊南総合病院(駒ケ根市)も分娩受け入れの中止を決めている。【藤原章博】
毎日新聞 2007年12月19日