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【社会】支柱の滑車1つ破損 ゴンドラ事故、停止原因の可能性2007年12月17日 朝刊
長野県王滝村のスキー場「おんたけ2240」で起きたゴンドラリフト停止事故で、スキー場運営会社のおんたけマネジメント(同村)は16日、ワイヤがはずれた支柱の滑車の1つが破損し、事故につながった可能性があることを明らかにした。長野県警や国土交通省北陸信越運輸局は、破損した原因の解明を進める方針。 県警はこの日、ワイヤが滑車からはずれた支柱周辺の実況見分を行い、ゴンドラリフト下り線(約2・4キロ)の中間付近にある支柱「8号柱」で、運輸局索道課の担当者や運営会社側とともに調査。その際、8つあるアルミ製の滑車の1つが縦方向に欠けているのを確認した。 見分後、会見した会社側によると、滑車は直径40センチ、幅9センチ。ワイヤと接触する溝に緩衝用の厚さ5センチのゴムが巻いてある。破損した滑車はこのゴムの大半がはがれ落ち、滑車自体も外半分が割れ落ちていた。 同社によると、滑車は検査などで摩耗したゴムやベアリングの交換が義務付けられているが、本体の交換は特に規定がない。壊れた滑車のゴムは、12月3日に検査した際には異常はなかったという。 技術担当者は「ワイヤと滑車の間に異物が入ったか、突風で強い力がかかるなどしてゴムがはがれ、ゴンドラのフック部分が当たった弾みで破損した可能性がある」と説明した。
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