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旧日本軍の南京占領から70年、虐殺記念館再オープン

 中国の南京大虐殺記念館は旧日本軍の南京占領から70年を迎える13日、面積を3倍にする拡張工事を終えて再オープンする。11日に朱成山館長が記者会見し、新たに「平和公園」を併設するなど「平和」を強調したと説明した。ただ犠牲者を30万人とする見解を堅持、信ぴょう性が疑われる写真も使用し、日中間の火種を残した。

 朱館長によると「客観性」を重視して写真などの史料を増やし、改修などの総費用は約50億円に上った。「日中関係と平和発展」に関するコーナーを新設し、参観者の反日感情を刺激しないようにも配慮した。

 正面には中国政府が犠牲者とする30万人の数字を刻んだ石が残った。信ぴょう性が疑われる当時の新聞に載った「100人斬(ぎ)り競争」の写真も引き続き使用。旧日本軍から暴行を受ける民衆などの彫刻も新たに製作した。(南京〈中国江蘇省〉=佐藤賢)(11日 23:01)

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