◇妊婦ケア〜ニートの就職支援
宇都宮市は来年度から、少子化対策のために子供に関する部門を統合した「子ども部」(仮称)を新設する。妊婦のケアから就労支援までを、一貫してサポートするのが狙い。子供政策を一つの部に集約するのは県内の自治体では初という。
市人事課によると、統合される見込みなのは、保健福祉部児童福祉課▽障害を持つ児童を支援する同部の障害福祉課▽妊婦の医療費助成などを行う市保健所の母子健康部門▽非行防止や就労支援をする市民生活部青少年課――の4部門。「子ども部」は未成年に限らず、20〜35歳までのいわゆるニート層の就労支援なども行う予定という。
市人事課は子ども部について、「子供の施策を一元化させることで、各部課の事業の重複が避けられるメリットがある。市民にとって子供に関しては『子ども部』に来れば済む組織を目指している」と説明している。
全国で子供政策に特化した部を設置している中核市は、長崎市や愛知県豊田市があり、熊本市も来年度から設置を予定している。【塙和也】
12月18日朝刊
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