個人向けローンの規制を強化する改正貸金業法が19日、本格施行される。同日発足の自主規制団体が作る自主ルールと併せて、過剰貸付防止に向けた規制を強化。社会問題化している多重債務者の拡大防止を急ぐ。ただ、法改正に伴い信用力の低い個人事業者などへの融資の絞り込みが進んでおり、景気への影響を懸念する声も出ている。
改正貸金業法は昨年末に成立。今年1月に先行実施した無登録業者などへの罰則強化に続き、19日は貸金業者への業務改善命令の導入や自主規制団体「日本貸金業協会」に関する規定整備を盛り込んだ本格施行となる。具体的には業者は可能な限り毎月の返済額が利用者の月収の3分の一以内になるようにしなければならなくなる。(07:03)