南京事件70周年、「大虐殺記念館」で式典開催2007年12月13日12時01分 日中戦争のさなかに旧日本軍による虐殺が起きたとされる南京事件から70周年を迎えた13日、拡張工事を終えた中国・南京市の「南京大虐殺記念館」で記念式典が開かれた。寒空の下、事件の生存者や市民ら約8000人が参加し、70年前の悲劇の犠牲者を悼んだ。 午前10時にサイレンが鳴り響き、参加者が黙祷(もくとう)。許仲林・江蘇省政治協商会議主席が「大虐殺は人類の基本的価値への攻撃だ。戦争責任を否定し、戦争を美化するいかなる言動も許されない」と述べた。 市内に住む李高山さん(83)は国民党の少年兵だった13歳の時、日本軍に投降。他の捕虜と室内に押し込められ機銃掃射を受けたが、九死に一生を得たという。「死体の山から血だらけではい出た当時を思い出すと、今も眠れない。日本が虐殺の事実を認めて初めて平和が訪れる」と話した。 記念館は7.4ヘクタールの敷地に、展示館、虐殺された遺体が埋められていた「万人坑遺跡」、平和公園などがある。展示スペースは以前の12倍の9800平方メートルに拡張。広場に新たに建てられた巨大な「災難の壁」には日本語や英語、ロシア語など11言語で「遭難者30万人」と大書されている。 PR情報国際
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