安全装置そのものが運転士の失念をカバーするためにあるわけで、運転士の責任というのなら、
「尼崎の脱線事故は、JR西日本の非人道的な運転士の取り扱いによりパニックを引き起こした、運転士の異常な行動にある。よって、運転士を異常な行動起こさせないように、より絞れ」
ともいえる。
元々この事故そのものが、
==
26日午後零時50分ごろ、茨城県美野里町のJR常磐線羽鳥駅近くの踏切で、脱輪し立ち往生したトレーラーに、上野発いわき行き特急スーパーひたち23号(11両編成)が衝突、先頭車両が脱線した。乗客の女性1人が軽いけが。トレーラーを運転していた同県鹿嶋市の男(31)も顔などに軽傷。現場は大型貨物車両は通行できない踏切。道交法違反などの疑いで、石岡署は男を逮捕した。
==
しかも報告書に寄れば、酒気帯びもあったとか。
大型車通行禁止の踏切に大型トレーラーが突っ込んで立ち往生。踏切の非常押しボタンは押し込まれておらず、発煙筒などで列車に知らせたというわけでもないのが、ケチのつき始め。
これでやれ非常信号の見落としだのブレーキ不備だの言われてしまう運転士が不憫だ。
さて、こういう場合には、航空・鉄道事故調査委員会の報告書
5 建議
航空・鉄道事故調査委員会は、本事故の発生に鑑み、以下のとおり国土交通大臣に建議する。
鉄道車両のブレーキ装置に関する建議
列車を急きょ停止させなければならない事態が生じた場合に使用される非常ブレーキは、事故防止の観点から可能な限り大きな減速度が得られる必要がある。
このため、鉄道車両のブレーキ装置について、常用最大ブレーキの後に使用される非常ブレーキの減速度は、常用最大ブレーキの減速度よりも低下しない構造とするよう、所要の措置を講ずること。
に着目して論じるのが正当であろう。
しかるに、運転士の見落とし云々はこの建議の中にはない。非常ブレーキのききが操作の仕方によっては悪くなることがあるから、そうならないように調整すること、というのが事故対策の提言とあるのに、それを落っことして信号の見落としが原因とは、これこそ不勉強の証明である。
オマケに見出しも、
(讀賣)常磐線事故、ブレーキ不備が一因…事故調改善求める
(毎日)JR常磐線特急脱線:運転士が信号見落とし「踏切前で止まれた」
(朝日)非常ブレーキの制動力、常用下回る 常磐線事故で調査委
(時事)非常ブレーキで停止距離伸びる=全国に2000両、対策提言
と、非常ブレーキの調整が拙い、と述べていないのは毎日だけ。まさに、不勉強。
> 旅客営業規則を勉強しなかった客がバカを見るようであっては、いけません。
> グリーン車が満席だった場合どうすれば良いのか、客に伝えるように努力してますか?
それ以前にくもすけ氏は乗らないだろうが。
http://araic.assistmicro.co.jp/araic/railway/report/RA06-4-9.pdf
|