■ストーリー
田島めぐみ、18歳。松江駅前で路上ライブを楽しむ、何よりも歌うことが大好きな高校三年生。一条のぞみ、18歳。京都の花街で踊りや唄など芸の道に打ち込む舞妓さん。実はこの二人、産まれてすぐに島根と京都に離れ離れになった双子の姉妹なのです。
そんな二人が、日本一の縁結びの神様・出雲大社で運命の再会を果たし、この物語はスタートします。
同じ顔をしているのに、性格や考え方が全然違う双子の姉妹。会えばいつも漫才のような口ゲンカばかりの二人は、めぐみが京都の大学に進学したことをきっかけに、のぞみが暮らす京都花街の屋形(置屋)で一緒に生活するようになります。
めぐみは、初めて体験する花街の生活やしきたりにカルチャーショックを受けながら、一途に稽古に励むのぞみの姿に大きな感銘を受けます。一方、のぞみは、めぐみの自由な生き方に影響を受けて、花街を飛び出します。
これまでも一緒に歌を楽しんでいた二人でしたが、のぞみが舞妓をやめたことで本格的に音楽活動に力を入れるようになります。そして、息の合ったハーモニーで聴く者を魅了しながら、デュエット歌手としてプロデビューを果たします。
めぐみとのぞみは一緒に歌うことで、双子であることの喜びを味わい、姉妹の絆を深めていきます。時にライバルとして競い合い、時に力を合わせて試練を乗り越えながら、スター街道を駆け上がっていきます。CDは記録的な大ヒット。テレビにも引っ張りだこ。二人は大きな喝采と光り輝くスポットライトを浴びます。
しかし、二人は歌手活動を経験するなかで、本当にやりたいことをそれぞれ見つけ、人気の絶頂期に解散を決意します。そして、それぞれのふるさと島根と京都花街で、新しい人生への一歩を踏み出していきます。しっかりと結ばれた姉妹の絆を胸に抱いて――。 |