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韓国大統領選:李明博氏が優位 10年ぶり保守政権の公算

 【ソウル西脇真一】韓国大統領選は19日、投票が行われる。野党ハンナラ党候補の李明博(イミョンバク)前ソウル市長(65)の優位は揺るがないとみられ、10年ぶりに保守政権が誕生する公算が大きい。主要候補者同士の中傷合戦に対する有権者の嫌気などから、投票率は前回(02年)の70.8%を下回りそうだ。即日開票され、同夜には大勢が判明するとみられる。

 各候補は18日、大票田の首都ソウルなどで「最後のお願い」に回った。選挙戦を終始、優位に進めてきた李明博候補は同日夜、ソウル市長時代に復元した清渓川(チョンゲチョン)の広場で「国民が有能な指導者と出会えば、中国も日本も怖くはなく、世界がどんな不景気でも前進できる」と支持を訴えた。

 株価操作疑惑をめぐり、「無関係」と主張していた会社について、「私が設立した」と李明博氏自身が発言していたビデオの存在が投票3日前に明らかになった。だが、大勢に影響はないとの見方が強いためか、李明博氏は遊説先でも笑顔を振りまき、余裕の表情だった。

 一方、主要候補のうち、旧与党系の大統合民主新党の鄭東泳(チョンドンヨン)・元統一相(54)や、ハンナラ党を離党し、無所属で出馬した李会昌(イフェチャン)・元同党総裁(72)は李明博氏への非難を繰り返した。

 鄭東泳氏は早朝から地下鉄の駅や市中心部を遊説し「うそつきを大統領に選ぶわけにはいかない。支持率も落ちていると聞いた」と攻撃。李会昌氏も市内を回り「李明博候補が大統領になれば、与野党に大混乱が起きる。そんな人に大統領の資格はない」などと訴えた。

 任期5年の大統領は直接選挙で選出される。有権者は約3765万人。今回から満19歳以上なら投票可能になった。投票は19日午前6時(日本時間同)から午後6時まで行われ、即日開票される。

毎日新聞 2007年12月18日 20時35分 (最終更新時間 12月18日 23時01分)

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