中国から日本に帰化した38歳の女性が、勤務先の上司から中国籍だった弱みにつけ込んだ性的嫌がらせなどを受けたとして、会社と上司に慰謝料など5500万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こした。 訴えを起こしたのは、中国生まれで、日本人と結婚し、去年日本に帰化した川崎礼姫さん。訴状によると、川崎さんは勤務先のビル清掃会社「東京美装興業」の上司から、去年までの約2年間、尻を触られたり、性的関係を強要されるなどの性的嫌がらせを受けたという。
また、帰化する前には同じ上司から「言うことを聞かないとビザの申請書類を出さない」などと国籍の弱みにつけ込んだ嫌がらせも受けていたという。
東京美装興業は「訴状の内容を見ていないのでコメントは控えたい」と話している。