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まさにスター・ウォーズ…ブラックホールから銀河攻撃の“ビーム”

2007.12.18 09:49
このニュースのトピックス宇宙
大きな銀河(左下)から噴出し、隣の銀河に衝突するジェット(NASA提供)大きな銀河(左下)から噴出し、隣の銀河に衝突するジェット(NASA提供)

 米航空宇宙局(NASA)は17日、銀河の中心部にあるブラックホールから高速で噴出する物質の流れ(ジェット)が、近くの別の銀河を直撃している現象を、ハーバード大などの研究チームが発見したと発表した。

 ジェットは強力な放射線を発しており、銀河や惑星にとって破壊的だという。NASAはこの現象を、映画「スター・ウォーズ」に登場する、惑星をビームで攻撃する宇宙ステーション「デススター」に例えている。

 NASAなどによると、地球からへび座の方向に約14億光年離れた銀河「3C321」を、チャンドラ宇宙望遠鏡などで観測。この銀河の中心から噴出したジェットが、約2万光年離れた小さな銀河の端に当たってたなびいている様子を確認した。2つの銀河はお互いの周りを回っている双子の銀河だという。

 銀河の中心部には超大型のブラックホールがあり、ブラックホールが強い重力で周辺から吸い寄せてのみ込みきれなかった物質が、激しい勢いで噴出するとされる。

 研究チームは「ブラックホールのジェットがほかの銀河を攻撃しているのを見るのは初めてだ。ジェットの影響の解明に役立つ」としている。

(共同)

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大きな銀河(左下)から噴出し、隣の銀河に衝突するジェット(NASA提供)
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