糖尿病の食事療法


今回は果物牛乳・乳製品の話です。(ただし、チーズは別です)

果物

果物にはビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれています。
果物の甘みは「果糖」と呼ばれる成分なのですが、これは砂糖と同じ糖分です。ですから、あまり取り過ぎるのは良くありません。
1日「1単位」が目標摂取量です。

1単位の例
  • りんご・・・150g(皮、芯を含む場合180g)
  • ブドウ・・・150g(皮、芯を含む場合200g)
  • なし ・・・200g(皮、芯を含む場合240g)
  • バナナ・・・100g(皮、芯を含む場合160g)
  • もも ・・・200g(皮、芯を含む場合230g)
  • 柿  ・・・150g(皮、芯を含む場合180g)
  • みかん・・・200g(皮、芯を含む場合300g)
  • いちご・・・250g(皮、芯を含む場合260g)
  • すいか・・・250g(皮、芯を含む場合420g)

同じ等分ではありますが、果糖は体に吸収されるスピードが比較的ゆっくりしています。

糖分が身体に吸収されるスピード(グリセミック指数)
(数字が小さいほど、身体への吸収が緩やかです)
砂糖 107
パイナップル 92
熟したバナナ 85
キウイ 71
ぶどう 71
りんご 57
オレンジ 57
36
グレープフルーツ 35

夕方から夜間にかけて果物を取ると、眠った頃に血糖値を上げてしまうことになります。
睡眠時に血糖が高くても、運動するわけではないので消費されません。
ですからお日様が出いている間、基礎代謝が高い朝や間食として食べましょう。

牛乳・乳製品

さて、次は牛乳、乳製品です(ただし、チーズは除きます)
含まれている栄養素はカルシウム、タンパク質、脂質、糖質、ビタミンです。
さて、カルシウムを含む牛乳は体に良い、と言われていますが、よく見て下さい。
脂質とありますね。
つまり牛乳は多量に飲むと脂肪の取過ぎになる可能性があるのです。
目安は1日に200cc(1.4単位)脂肪が気になる方は低脂肪牛乳230ccを目安にしてください。

どーしても牛乳が苦手、と言う方はどうしたらいいんでしょう?
そういう方はヨーグルトを食べてみませんか?
但し、砂糖を含んだものは血糖を上げてしまいますので、加糖ヨーグルトではなく、全脂無糖ヨーグルトを取るようにして下さい。
目安はこれも1日200cc(1.4単位)です。

1.4単位の例
  • 牛乳・・・200ml
  • 低脂肪牛乳・・・220ml
  • ヨーグルト(全脂無糖)・・・200g
  • 脱脂粉乳(スキムミルク)・・・30g

これも小腹が空いたときなどに間食として取るようにしてみて下さい。

次回は油脂類についての話を予定しています。

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2001-06-09実施; 2001-06-18更新;
越野病院