ニュース:政治 RSS feed
ハワイ沖で近く迎撃実験 海自のMDイージス艦
このニュースのトピックス:安全保障
海上自衛隊は13日午後(日本時間14日午前)、日本のミサイル防衛(MD)の主要装備として、米国製の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を初めて搭載し、弾道ミサイルの迎撃能力を備えたイージス護衛艦「こんごう」(7250トン)を、米ハワイの海軍基地で日米の報道関係者に公開した。
こんごうは近く、米軍の協力を得て、敵の弾道ミサイルを想定した模擬ミサイルをSM3で撃ち落とす発射試験を行う予定。米国以外の国のSM3試射は初めて。
日本のMDは、洋上のイージス艦がSM3を発射して大気圏外で弾道ミサイルを迎撃、撃ち漏らした場合に地上配備の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が狙い撃つ二段構え。PAC3は今年3月、埼玉県の航空自衛隊入間基地に初めて配備された。海自は2010年度までに、こんごうのほかイージス艦計3隻にSM3を搭載する。(共同)
◇
■イージス護衛艦こんごう 防空能力を飛躍的に向上させた「イージス・システム」を搭載する海上自衛隊の「こんごう」型護衛艦の1番艦。全長161メートル、基準排水量7250トンで乗組員は約300人。高性能レーダーで探知した敵の攻撃機やミサイルなどの情報を瞬時にコンピューター処理し、最大射程100キロ以上のミサイルを発射して10個以上の目標に同時に対処できるとされる。海自のイージス護衛艦は「こんごう」型4隻など計5隻で、来春には、より大型の「あたご」型1隻が就役予定。