【ブリュッセル17日時事】欧州連合(EU)は17日当地で開いた農相理事会で、穀物とジャガイモ以外の原料で製造されたウオツカについても、原料名を明記すればウオツカと呼ぶことを認めることで合意した。EU域内ではウオツカの定義をめぐって5年間にわたって議論が繰り広げられ、「ウオツカ戦争」とも呼ばれていたが、政治的な妥協が成立した。
何をウオツカと呼ぶかについては、ポーランド、スウェーデン、フィンランドなどが、穀物かジャガイモからつくられたスピリッツと規定すべきだと主張。これに対し、英国、アイルランド、オランダは、サトウキビやブドウから製造されたものもウオツカと認めるべきだと反論していた。
今後は、ラベルに原料名を明記すれば、ウオツカと呼ぶことが認められる。EUの執行機関、欧州委員会のフィッシャーボエル委員(農業・農村開発担当)は「現実的な妥協に達した」と歓迎した。
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