学校でのいじめなどで子どもを亡くした遺族らでつくる「全国学校事故・事件を語る会」(事務局・兵庫県たつの市)が3日、神戸市でシンポジウムを開き、遺族らは学校側がいじめの事実を公表しない例などを報告し、「再発防止のために事実解明が不可欠だ」などと訴えた。
2005年4月に中学3年の二女=当時(15)=が自殺した山口県下関市の阿部慶光さん(50)は、学校側の調査でいじめの原因が解明されなかったことに触れ「きちんと調べ、公表する第三者機関の設置が必要だ」と強調。参加者からは「被害者や遺族が事実解明にかかわれるシステムをつくるべきだ」との声が上がった。
06年10月、中2の長男啓祐君=当時(13)=がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町の森美加さん(36)は「本当のことが分からなければ、遺族にとっては苦しい日々が続く。学校側は誠実に対応すべきだ」と話した。
(共同通信社)
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