下関女子中生自殺 遺族に捜査資料部分開示
2007年12月18日(火)掲載
下関市の川中中学校で2005年4月、3年生の女子生徒=当時(15)=が校内で自殺した問題で、県警は17日、遺族に対し捜査資料を部分開示した。いじめ自殺などの捜査資料の開示は異例で、遺族の心情に配慮したとみられる。
下関署で資料を受け取った女子生徒の両親は会見し「(部分)開示されたことに意味がある。県警には感謝している」と話した。
遺族が受け取った捜査資料は88枚。当時の現場や遺体の状況、両親の聴取内容などは開示されたが、そのほかの関係者から聴取したとみられる内容は、名前も含めて黒く塗りつぶされていた。具体的にどのようないじめがあったか、などを読み取ることはできないという。
自身の聴取内容を読んだ父親(50)は「(当時)聴取を受けたが何を聞かれて、何を言ったか覚えていない。これを読むとそのときに戻ったような気がする」と話した。関係者の聴取内容などが塗りつぶされていたことについては「今の法律では、これ以上のことを求めることはできない」と述べた。
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