松本市の20歳以上の市民が感じている食生活の3大問題点は「食事のバランスが悪い」「食べ過ぎ」「間食が多い」であることが17日、市のアンケート調査で分かった。同日、市の部長会議で報告された来年度から5年間の「市食育推進計画」案に、調査結果の分析が盛り込まれ、親子を対象にした食育、食生活の改善に役立てていく。
調査は、市民の食生活実態を知り、推進計画に反映させるため今夏に実施。「一般市民」「学生」「小中学生」に分けて質問した。
20歳以上の「一般市民」は835人が回答。「食生活に問題がある」と答えたのは全体の約62%にあたる521人。問題点(複数回答)は「食事のバランスが悪い」(59・9%)が多く、「食べ過ぎ」(32・4%)、「間食が多い」(25・7%)と続いた。
「学生」は男女418人が回答。うち約7割が食生活に問題があるとし、問題点は「食事のバランスが悪い」に次いで「欠食がある」が2番目に多かった。
小中学生は小学5年生と中学2年生計1518人が回答。「朝食をほとんど食べない」と答えた小学5年生は0・5%で、中学2年生は2・7%。小学5年生で「朝食を一人で食べている」は14・5%、「子どもだけで」は16・4%だった。
国は食育基本法で、自治体に食育推進計画の策定を求めている。市の計画案は、出産前期、乳児期から中高年期まで世代別に課題や目標、主な施策をまとめた。施策には、遊休農地を利用した親子農業教室や、おやつの調理実習を行う「初孫教室」などさまざまな新講座が並ぶ。
市は来年1月4日から25日まで計画案への意見募集(パブリックコメント)を行い、3月下旬には計画を公表する。