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定置網に11メートルのクジラ 岩泉町

2007年12月18日

写真

定置網にかかった11メートル近いクジラ=宮古魚市場で

 岩泉町の小本浜漁協の定置網に、全長10.75メートルもある巨大なヒゲクジラがかかっているのが17日朝、見つかった。定置網の漁師27人が総がかりで船にくくりつけて陸まで運び、大型トラックで宮古市場に「水揚げ」した。

 定置網のリーダー「大謀(だいぼう)」を務める三浦一良さん(42)によると、午前9時ごろ、サケをとるため網を起こしに行ったところ、クジラが網に絡まって既にぐったりしていたという。

 県の報告を受けた日本鯨類研究所(東京都)などで調べた結果、最大で20メートルにもなる大型のナガスクジラらしい。定置網にかかって逃すことができないクジラは、特定の種を除いて販売できることが農水省令で定められている。このクジラも、DNA鑑定のため尾ひれの一部を保存するなど所定の手続きを踏んだうえで早速、競りにかけられた。

 クジラ類では「高級品」の部類に入るナガスクジラだけに、宮城県の業者が700万円で落札した。当初は「網がやられた」と渋い表情だった三浦さんも、思わぬ高値に「いやあ、よかった。ボーナスだ」。

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