ATMの誤作動で稼いだ中国の男、終身刑に

2007年 12月 18日 15:52 JST

 [北京 18日 ロイター] 中国の広州に住む男が、ATMの誤作動を利用して多額の金を引き出したとして、終身刑を言い渡された。18日付の新京報が伝えた。

 それによると、男はATMで1000元を引き出すたび、口座からは1元しか引かれていないことに気付き、昨年4月にそのことを友人にも教えていた。

 男は合計171回の現金引き出しで総額17万5000元(約270万円)を手にし、友人も1万8000元を引き出していたという。

 その後、友人は自首して1年の禁固刑を受けたが、男はさらに1年にわたって現金の引き出しを続け、逮捕された後に終身刑の判決を受けた。

 この判決に対し、地元メディアでは議論が巻き起こっている。新京報は社説で「予期せずATMの誤作動を発見して犯罪に手を染めた者に対し、終身刑は厳し過ぎる」としている。